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公開日:2012年5月31日
最終更新日:2014年8月15日

マニュアル化に必要な配線もあります

エンジン・トランスミッション
ハーネス コネクタA
Engine・Transmission Harness Connector A
(コネクタ表)

Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用


コネクタブロックの一番上のコネクタが「エンジン・トランスミッションハーネスコネクタA」



 

概要

エンジン・トランスミッションハーネスコネクタ(コネクタ記号:A-16)は、A、B、Cの3種類ありますが、当コネクタはその内のコネクタAです。

コネクタはエンジンルームのヒューズボックス前方のコネクタブロック上方にあります。


コネクタブロックはエンジンルームのヒューズボックスとバッテリーの間にある


コネクタはブロックの両側から差し込まれていて、エンジン側を「1次側」、フェンダー側を「2次側」と呼びます。


車両前方から向かって左側を「2次側」、右側を「1次側」と呼ぶ


「1次側」のコードをたどっていくとスターターモーターやオルタネータなどにたどり着きます。

A/Tからマニュアル化した場合につなげると配線が楽になる端子もあります。

車種によってはコードがつながっていたりつながっていなかったりまちまちです。



コネクタ表

458 843 305 166
457 312

10

164

1次側(ロックは下側。取付状態で1次側のコード側から見たところ)
コネクタ色:灰/黒






 

166 307 843 458
164

10

312 457

2次側(ロックは下側。取付状態で2次側のコード側から見たところ)
コネクタ色:黒


 

端子No. 名称 コード 電圧 内容
コネ
クタ
1次側
コネ
クタ
2次側
コネクタ
1次側
コネクタ
2次側
太さ 太さ
166 166 (A/T車)
スターター
モーター
S端子
青2 青2 0V、12V A/T車の場合は、1次側にスターターモーターのS端子がつながっている。
M/T車の場合は、端子No.164を参照のこと。

ここの接続で接触不良があるとエンジンがかからなくなる。
305 307 オルタネーター
L端子
黄緑   1次側にオルタネータのL端子につながっている。
843 843 (VG30DET)
(VG20DET)
エアコン
コンプレッサー
+端子
0V、12V VG30DETおよびVG20DETのみ1次側にエアコンのコンプレッサーの+端子につながっている。

これ以外のVG30ET、VG30E、VG20Eはコンプレッサーは存在するが、ここにはつながっていない。

VG30DEは不明。
458 458 (M/T車)
リバース
ランプ
スイッチ
      0V、12V A/T車の場合は、1次側には何もつながっていない。
2次側はA/TセレクトレバーをR位置にしたときに12Vが出る。
エンジンルームでリバース電源を取得したい場合にはここから取れる。

Y31セドリック・グロリアのM/T車の場合は、1次側にリバースランプスイッチがつながっている。
リバースランプスイッチがONになると当コネクタの端子No.457と458がつながり、ここの1次側に12Vが入力される。


A/TからM/T化する場合は、ギアをリバースにしたときに12Vが得られる配線をここの1次側につなげる。
リバースランプスイッチが存在すれば、スイッチの出力側をここの1次側につなげる。こうすることで2次側につながっている各部位に「現在リバースポジション中」であることを知らせることができる(メーターの「R」も表示できる)。

2次側はダイオードボックス(コネクタ記号:B-20)につながっている(Y31シーマ後期型VG30DETの場合)。

ダイオードボックスから先はダイオードなしで下記につながっている。
・シフトロックコントロールユニットの端子No.7
インヒビタースイッチの端子No.8(リバース)
A/Tコントロールユニットの端子No.20(Y31シーマ後期型の場合)

ダイオードボックスから先はダイオード経由で下記につながっている。
コンビネーションメーター(アナログ)の端子No.17(リバース)
コンビネーションメーター(デジタル)の端子No.19(リバース)
164 164 (M/T車)
スターター
モーター
S端子
0V、12V A/T車の場合は、1次側も2次側も何もながっていない。端子No.166を参照のこと。

Y31セドリック・グロリアのM/T車の場合は、1次側にスターターモーターのS端子がつながっている。
2次側はキースイッチの端子No.4(ST)につながっている。つまり、インヒビタースイッチP/Nポジションスイッチ)を通らない配線になっている。

ここの接続で接触不良があるとエンジンがかからなくなる。

参考までにA/TからM/T化する場合は、インヒビタースイッチP/Nポジションスイッチを常にONになるように短絡させる。
10 10 (M/T車用)
ニュートラル
スイッチ
      黄緑   A/T車の場合は、1次側には何もつながっていない。
2次側はA/Tセレクトレバーを「P」か「N」位置にしたときにN/Pリレーによってアースとつながる。

Y31セドリック・グロリアのM/T車の場合は、1次側はニュートラルスイッチの出力側につながっている。
ニュートラルスイッチのもう一方はアースとつながっていて、ギアをニュートラル位置にしたときにニュートラルスイッチによってここの1次側がアースされる。


A/TからM/T化する場合は、ギアを「P」および「N」位置にしたときにアースされる配線をここの1次側につなげる。こうすることで2次側につながっている各部位に「現在ニュートラルポジション中」であることを知らせることができる。
ただし、「パーキング」なのか「ニュートラル」なのかは区別できないため、メーターの「N」は表示できない。表示するには独自に表示させるしかない。

2次側は下記につながっている(Y31シーマ後期型VG30DETの場合)。
ECCSコントロールユニットの端子No.44(Y31シーマ後期型の場合)
・N/Pリレーの端子No.7
・パワーシートコントロールユニット(メモリー付運転席)の端子No.23
A/Tコントロールユニットの端子No.13(Y31シーマ後期型の場合)
EPSコントロールユニットの端子No.5(Y31シーマ タイプII-S、タイプI、タイプIリミテッドの場合)
312 312 オイル
プレッシャー
スイッチ
+端子
  オイルプレッシャースイッチの+側につながっている。
457 457 (M/T車)
リバース
ランプ
スイッチ用
IG電源
      - 0V、12V ヒューズ#6(IGN)を通ってくる電源。

A/T車の場合は、1次側には何もつながっていない。
2次側はキースイッチを「ON」位置にしたときに12Vが出る。
2次側はその12Vを必要とする各部位につながっている。

Y31セドリック・グロリアのM/T車の場合は、1次側はリバースランプスイッチの電源側につながっている。
キースイッチを「ON」位置にしたときにリバースランプスイッチの電源側に12Vが加わる。この状態でギアをリバースにしてリバースランプスイッチがONになると、ここの電源が当コネクタの端子No.458に入る。


A/TからM/T化する場合は、ギアをリバースにしたときにONになるリバースランプスイッチの電源側にここの1次側をつなげる。

2次側は下記につながっている(Y31シーマ後期型VG30DETの場合)。
インヒビタースイッチの端子No.3(共通端子)
・排気温度警告灯の+側
・シフトロックコントロールユニットの端子No.6
A/Tモードスイッチのパワーインジケーターランプの+側



このコネクタを抜くとどうなるか

・スターターモーターが回らなくなるので、エンジンがかからなくなります。
スターターモーターのS端子に電気が行かなくなるので、カチッという音すら鳴りません。

・エアコンのA/CをONにしてもエアコンコンプレッサーが作動しないので、冷房ができなくなります。ONにしたときに何かカチッと小さな音がしますが、コンプレッサー作動時のカチッという大きな音はしません。

コンビネーションメーターのチャージランプ(充電警告灯)とオイルプレッシャー警告等(油圧警告灯)が、キースイッチを「ON」位置にしても点灯しなくなります(ふつうはエンジンかけずにキースイッチを「ON」位置にしたときは各警告等の球切れ点検用に点灯します)。

上記の症状が一度にそろって出たときはコネクタの抜けが考えられます。
コネクタのロックが欠けていると、引っ張れば簡単に抜けてしまいます。
ちなみに管理人の当コネクタはロックが破損しています。

重要なコネクタでありながら防水でもなく防塵でもないため、接触不良になることも考えられます。気になるようでしたら一度点検してみてください。



ロックが破損して引っ張れば抜けてしまうため、結束バンド(インシュロック)で固定している




配線整理しました

M/T化する予定はないので、使っていない配線を撤去しました。
 


2次側は7本→4本になってスッキリした

【撤去した配線】
・2次側の端子No.458(赤色コード)・・・M/T車用リバースランプスイッチ
・2次側の端子No.457(茶色コード)・・・M/T車用リバースランプスイッチのIG電源
・2次側の端子No.10(黄緑色コード)・・・M/T車用ニュートラルスイッチ




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