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公開日:2014年4月5日
最終更新日:2014年8月15日


リレーでP/Nポジションスイッチをバイパスします

インヒビター リレー キット1
Inhibitor Relay Kit 1
(追加装備)

Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用


インヒビター リレー キット1

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概要

2011年9月、走行距離29.7万キロの頃、インヒビタースイッチP/Nポジションスイッチの接触不良が原因でエンジンがかからないことがあったので、リレーを使って強制的にP/Nポジションスイッチをバイパスするキットを作りました。


仕様


・エンジンがかからなかったときに、当キットを使えば必ずかかるようになること。

・A/Tセレクトレバーを「N」位置にしたときのみ当キットが作動すること。

※これはインヒビタースイッチの接触不良が原因でエンジンがかからない場合に特化したキットです。



使い方

1. いつものようにエンジンをかけてみる(A/Tセレクトレバーは「P」の位置で)。

2. エンジンがかからなかったらA/Tセレクトレバーを「N」の位置にしてエンジンをかける。(これで当キットが有効になりエンジンがかかる)



仕組み

エンジンは普通、セレクトレバーを「P」か「N」位置にしているときにかかりますが、これはインヒビタースイッチP/Nポジションスイッチというものがその位置の時にONになるからです。
しかし、そのスイッチが接触不良を起こすとエンジンがかからなくなってしまいます。

そこで、A/Tセレクトレバーを「N」位置にしたときに限り、リレーを使ってP/Nポジションスイッチを強制的にバイパス(接続)してしまいます。

これで例えP/Nポジションスイッチに接触不良があったとしても、何ら影響なくエンジンがかかります。

なお、A/Tセレクトレバーを「N」位置にしているときにリレーを作動させるにはインヒビタースイッチのNポジション出力を使います(Pポジション出力でもOK)。




なぜ「N]位置なのか?

当キットが作動するのはA/Tセレクトレバーが「N」位置の時だけです。「P」の位置でも作動させればレバー操作の煩わしさはなくなりますが、そうしなかったのは訳があります。

インヒビタースイッチの接触不良対策は分解清掃などを何度かやってきましたが、「P」位置で当キットが作動してしまうと、対策の効果があったかどうかわからなくなってしまうからです。

インヒビタースイッチジャンパー線で強制的につなげればインヒビタースイッチ(P/Nポジションスイッチ)を介さないため、接触不良があろうがなかろうがエンジン始動できるようになります。ただこの方法ではP/Nポジション以外でもエンジン始動できてしまいますから使い方を誤ると大変危険です。とくに第三者がエンジン始動するようなシチュエーション(整備に出したりしたとき)では特に注意しなければなりません。

もう一つの理由は、キーONで「N」位置だと当キットのリレーは常に作動してしまいます。「N」位置はほとんど使わないポジションなので作動していてもいいかなという思いからです。「P」位置よりは無駄な電気を使わないと思います。

しかし、クルマを預ける度に「Pの位置でエンジンかからなかったらニュートラルの位置でかけてください」というのが面倒で、言い忘れることもたまにあって、迷惑かけてしまいます。これがこのキットの問題点でもあります。

補足: 「P」位置でも「N」位置でも両方作動させたい場合は、エンジン・トランスミッションハーネスコネクタA端子No.10(M/T車用ニュートラルスイッチ)から取得するのが簡単です。(管理人の愛車のは撤去してしまいました 汗)



配線図


エンジン始動不良時お助けキット1の配線図
(インヒビターリレーと青色の配線が今回追加したキット)
(「N」位置の入力は、トルコン用のインヒビタースイッチから取得)




ジャンクションブラケットの中にあるコネクタにつながっているコードからNポジションを取得



アース位置
 


使ったリレー


25230-C9970 NILES JAPAN 1コイル、1接点

このリレーは12V用です。コイルの極性はないのでプラス・マイナスどちらでも作動します。

 

"インヒビターリレー"として使った12Vリレー
(たぶんAVカットリレーとしてマルチAVシステムで使われていたもの)

※補足:F31レパードのスターター回路に使われいるリレーは「インヒビターリレー」と呼ばれていますが、Y32セドリック・グロリア、FY32シーマの場合は「スターターリレー」と呼ばれています。どちらも同じような用途で使われているリレーです。Y31に関しては「インヒビターリレー」も「スターターリレー」も存在しません。



使ったコネクタ

ちょうど良いコネクタがあったので車両のハーネスを切ることなく装着できました。

2Pコネクタ(メス側):YAZAKI 品番:X02FW

検索用の品番: メス側:矢崎7223-6224-40、58コネクタ Xタイプ ハウジング 2P メス
検索用の品番: オス側:矢崎7122-6224-40、58コネクタ Xタイプ ハウジング 2P メス

 


キット製作中の様子
 


作業中の様子

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