スイッチとハーネスは分離できません
インヒビター スイッチ コネクタ
Inhibitor Switch Connector
(コネクタ表)
Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用

エンジンルームのコネクタブロック(ジャンクションブラケット)を横倒しにしたところ

コネクタブロックはエンジンルームのヒューズボックスとバッテリーの間にある
(コネクタブロックはジャンクションブラケットとも呼ぶ)
コネクタ表
コネクタはエンジンルームのヒューズボックス前方のコネクタブロック下方にあります。
コネクタはブロックの両側から差し込まれていて、エンジン側を「1次側」、フェンダー側を「2次側」と呼びます。
「1次側」のコードをたどっていくとインヒビタースイッチにたどり着きます(途中にコネクタはありません)。
1次側コネクタからインヒビタースイッチまでのコードの長さは1350mmです。

エンジンルームのコネクタブロックを横倒しにしたところ
(エンジン側が1次側)
↑コネクタの1次側をコード側から見たところ

インヒビタースイッチ コネクタ(1次側)

エンジンルームのコネクタブロックを横倒しにしたところ
(フェンダー側が2次側)
|
|
× |
605 |
606 |
607 |
604 |
603 |
602 |
600 |
|
↑コネクタの2次側をコード側から見たところ
(コネクタ色:2P、8Pどちらも灰色)
(2Pコネクタのメーカー:YAZAKI 品番:X02FW 矢崎7223-6224-40)
※注意: 同じ端子でもコネクタの1次側と2次側でコードの色が異なります。
※「対応する接点」は表下の画像を参考にして下さい。
端子No. |
名称 |
コード |
電圧 |
内容 |
対応する接点 |
コネクタ1次側 |
コネクタ2次側 |
コネクタ
1次側 |
コネクタ
2次側 |
色 |
帯 |
太さ |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
165 |
P、N |
黒 |
-/- |
中 |
黒 |
白 |
中 |
12V/0V |
START電源。
キースイッチにつながっている。
キースイッチを「START」の位置に回したときに電圧が12Vになる。 |
P/Nポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「P」か「N」の位置にしているときに端子No.1と2とつながる。
電流は端子No.1から2へ流れる(電流値は実測で2.4A(プッシュスタートスイッチの回路にて測定)。
後日、クランプメーターで測ると8〜9Aあった(インヒビタースイッチジャンパー線の回路にて測定)。
インヒビタースイッチを介さずにジャンパー線を使ってクランプメーターで測ったら9〜13Aあった。
このスイッチはエンジン始動時に使われる。
このスイッチの接触が悪くなるとエンジンがかからなくなる(スターターモーターがカチッと音がするだけで回らない症状が起こる)。このときの電流は22A(クランプメーターでインヒビタースイッチジャンパー線の回路にて測定)。
備考1:Y31セドリック/グロリアのM/T車はSTART電源とスターターモーターのS端子は直結されている。
備考2:A/TからM/T化する場合はコネクタ2次側で短絡する。 |
a、a' |
2 |
166 |
茶 |
-/- |
中 |
黒 |
青 |
中 |
12V/0V |
スターターモーター(S端子)。 |
b、b' |
3 |
600 |
共通端子 |
黒 |
-/- |
細 |
茶 |
- |
細 |
12V/0V |
IG電源(キースイッチを「ON」の位置に回したときに電圧が12Vになる)。
端子No.4〜9の電源側の共通端子。
運転席のヒューズ#6を通ってくる。 |
d、d' |
4 |
602
|
1 |
橙 |
-/- |
細 |
青 |
橙 |
細 |
12V/0V |
1ポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「1」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
i |
62K |
Y31セドリック/グロリアの5速A/T車の場合は、2ポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「2」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
5 |
603 |
2 |
赤 |
-/- |
細 |
橙 |
- |
細 |
12V/0V |
2ポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「2」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
h |
Y31セドリック/グロリアの5速A/T車の場合は、3ポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「3」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
6 |
604 |
D |
黄 |
-/- |
細 |
桃 |
- |
細 |
12V/0V |
Dポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「D」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
g、g' |
7 |
607 |
P |
青 |
-/- |
細 |
桃 |
青 |
細 |
12V/0V |
Pポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「P」の位置にしているときに端子No.3とつながる。
端子No.1と2のP/Nポジションスイッチとは別系統のスイッチ。 |
c |
8 |
606 |
R |
緑 |
-/- |
細 |
赤 |
白 |
細 |
12V/0V |
Rポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「R」の位置にしているときに端子No.3とつながる。 |
e |
9 |
605 |
N |
白 |
-/- |
細 |
黄 |
紫 |
細 |
12V/0V |
Nポジションスイッチ。
A/Tセレクトレバーを「N」の位置にしているときに端子No.3とつながる。
端子No.1と2のP/Nポジションスイッチとは別系統のスイッチ。 |
f |

インヒビタースイッチの接点の様子
(点線は裏側でつながっていることを示している)
(コネクタの端子No.との対応は上記のコネクタ表の「対応する接点」を参照のこと)
(g' は接点としては使われない)
(コードは裏側でハンダ付けされている)
関連ページ
基本資料 〜 インヒビタースイッチ
基本資料 〜 インヒビタースイッチの接点
コネクタ表 〜 キースイッチ
メンテナンス 〜
インヒビタースイッチのオーバーホール
メンテナンス 〜
インヒビタースイッチの接点入れ替え
メンテナンス 〜
インヒビタースイッチの脱着
メンテナンス 〜
インヒビタースイッチの点検
追加装備 〜 インヒビタースイッチジャンパー線
追加装備 〜 インヒビターリレーキット1
追加装備 〜 インヒビターリレーキット2
追加装備 〜 インヒビターリレーキット3
追加装備 〜 プッシュスタートスイッチ |