P/Nポジションスイッチを強制的にONにします
インヒビター スイッチ ジャンパー線
Inhibitor Switch Jumper
(追加装備)
Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用
インヒビター スイッチ ジャンパー線
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概要
インヒビタースイッチの接触不良が原因でエンジン始動できないときの緊急用として作りました。
ジャンパー線を使ってショート(バイパス)することで、P/Nポジションスイッチを強制的にONにします。
※あくまでも緊急用です。
インヒビタースイッチの「インヒビット(Inhibit)」という言葉には「禁止」という意味がありますが、この意味に反したやり方です。A/Tセレクトレバーのどのポジションでもスターターが回ってしまい、とても危険です。
仕様
緊急用です。
インヒビタースイッチを短絡することで、インヒビタースイッチの接触不良に関係なくエンジン始動できます。
※これはインヒビタースイッチが原因でエンジンがかからない場合に特化したものです。
使い方
1. エンジンがかからないとき、インヒビタースイッチコネクタを外して、キースイッチ&スターター側のコネクタにジャンパー線を差し込む。
2. いつものようにエンジンをかける(A/Tセレクトレバーは必ず「P」か「N」の位置にしておく)。
※インヒビタースイッチコネクタはコネクタブロックの下にくっついているため、あらかじめ脱着しやすくしておく必要があります。
※使用頻度が多い場合は、ジャンパー線ではなくスイッチにした方が使いやすいです。
仕組み
エンジン始動時の電気の流れは、バッテリー→キースイッチ→インヒビタースイッチ(P/Nポジションスイッチ)→スターターS端子です。
もしもP/Nポジションスイッチが壊れると、スターターが回らず、エンジンがかからなくなります。
P/Nポジションスイッチが原因とわかっているときにジャンパー線でショート(スイッチをバイパス)することで強制的に通電させます。
これによりP/Nポジションスイッチに接触不良が起きていようがいまいが確実にスイッチONになります。
配線図
※簡単な回路ですが、A/Tセレクトレバーの「P」、「N」ポジション以外でもスターターが回ってしまいとても危険です。
※M/T車はこの配線が標準です。
※A/T車をM/T化した場合はこのジャンパー線が必要です。
(M/TおよびM/T化に関する配線はこちらも参考にしてください)
ジャンパー線で電流を測ってみた
ジャンパー線の輪っかを利用してクランプメーターで電流を測ってみました。
ここの電流はスターターのS端子に流れる電流です。
測ってみると9A〜13Aありました。
ジャンパー線を利用してクランプメーターでスターターS端子の電流を測った
「1」ポジションでエンジンをかけてしまった!
別件でロックアップ不具合の点検中、A/Tの自己診断をした後でした。
自己診断機能の操作はA/Tセレクトレバーが「1」の位置で終わるため、うっかりそのままエンジンをかけてしまったのです。
しかしパーキングブレーキをかけていたので走り出さすこともなくすぐにエンストしました。
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