概要
ECCSには整備性を向上させるための自己診断システム(ダイアグノーシス システム)が備わっています。
不具合の発生条件、環境、現象などの状況を把握した上でこの自己診断と点検によって不具合系統を絞り込んでいきます。
前期型と後期型でシステムが異なりますのでそれぞれ参照してください。
前期型と後期型の違い
後期型から電子システム診断テスターCONSULT(コンサルト)に対応しました。
前期型のバックアップ表示モードは後期型から故障警報モードになりました。
前期型の空燃比フィードバック表示モードは後期型からO2センサーモニターモードになりました。
前期型の通常自己診断表示モードは後期型から自己診断モードになりました。
前期型のスイッチON-OFF診断表示モード、リアルタイム診断表示モードは後期型からCONSULTで行うことになりました。
モードの切り換えは後期型から診断コネクタでもできるようになりました。
表示は前期型はオイルプレッシャーランプでしたが、後期型から排気温度警告灯になりました。
自己診断システム
前期型のECCS自己診断システム
診断モード | モードの切り換え | 表示 | |
---|---|---|---|
モード1 | バックアップ表示モード | ECCSコントロールユニットの調整ボリュームで行う。 | オイルプレッシャーランプおよびECCSコントロールユニットの赤ランプ、緑ランプで行う。 |
モード2 | 空燃比フィードバック表示モード | ||
モード3 | 通常自己診断表示モード | ||
モード4 | スイッチON-OFF診断表示モード | ||
モード5 | リアルタイム診断表示モード |
後期型のECCS自己診断システム
診断モード | モードの切り換え | 表示 | |
---|---|---|---|
モード1 | 故障警報モード | 診断コネクタで行う。 または従来どおりECCSコントロールユニットの調整ボリュームで行う。 |
排気温度警告灯およびECCSコントロールユニットの赤ランプで行う。 |
モード2 | 自己診断モード | ||
O2センサーモニターモード | |||
電子システム診断テスターCONSULTによる診断 | CONSULTにて行う。 | CONSULTにて行う。 |