概要
エンジン運転中または運転しながら診断でき、異常発生時にその場で知らせます。
モード1 - 通常自己診断表示モードで表示された不具合系統をこのモードで確認するのが効果的です。
この診断の異常判定は記憶されません。
診断できる信号系統と表示ランプと表示パターンは次表のとおりです。なおオイルプレッシャーランプも赤ランプに同期して表示します。
診断項目 | 表示パターン | 表示ランプ | 診断条件 |
---|---|---|---|
クランク角センサー信号 | 点灯1.6秒、消灯1.6秒の点滅 | 赤ランプ | スタータースイッチがOFFでエンジン回転数が400rpm以上のときに信号がショートまたは断線した場合。 |
エアフローメーター出力信号 | 点灯0.6秒、消灯0.4秒の点滅を2回し、消灯1.6秒の後に点滅を繰り返す | 緑ランプ | エンジン回転数が400rpm以上のときに吸入空気量信号がショートまたは断線した場合。 |
イグニッション(点火)信号 | 点灯0.4秒、消灯0.2秒の点滅を3回し、消灯1.6秒の後に点滅を繰り返す(Y31シーマ) | 緑ランプ | クランク角センサー信号が正常に入力されているにもかかわらず点火信号が出ない場合。 |
点灯0.2秒、消灯0.2秒の点滅を4回し、消灯1.8秒の後に点滅を繰り返す(Y31セドリック・グロリア・F31レパード) | |||
フューエルポンプ駆動電流(F31レパードのみ) | 点灯0.4秒、消灯0.2秒の点滅を3回し、消灯1.6秒の後に点滅を繰り返す | 赤ランプ |
表示は1回の異常項目について上記表示パターンを3回連続して行います。
表示の優先順序は、エアフローメーターとイグニッション信号の両方とも異常がある場合、先に判定した項目をまず表示し、次に後で判定した項目を表示します。クランク角センサーとイグニッション信号の両方とも異常がある場合、クランク角センサーの異常表示を行います。
診断方法
手順 | 操作 | ランプ表示 | 内容の解説 |
---|---|---|---|
1 | 〔ランプのチェック〕ECCSコントロールユニットの調整ボリュームが左回し状態(ラベルの自己診断以外の位置)にあることを確認後、キースイッチを「ON」にする(エンジン停止状態)。 |
赤・緑点灯 | 球切れおよびECCSコントロールユニットの電源チェックを行う。 バックアップシステムが作動中は赤ランプが点滅し、警報を行う。 |
2 | エンジンを始動する。 | ||
3 | 〔リアルタイム診断の表示〕調整ボリュームでモード切換操作を行い、モード5 - リアルタイム診断表示モードにする。 |
赤または緑点滅 | エンジン運転中に異常を検出した場合、その異常部位をランプの点滅で知らせる。 |
バックアップ表示モード |
空燃比フィードバック表示モード
通常自己診断表示モード |
スイッチON-OFF診断表示モード
リアルタイム診断表示モード
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