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公開日:2004年11月2日
最終更新日:2010年12月19日

エンジン回転数を調べています

クランク角センサー
Crank Angle Sensor
(コネクタ表)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用


クランク角センサー



クランク角センサーの取付位置

解説

走行距離16万キロの頃、タコメーターが時々動かなくなる不具合が現れたため、エンジン回転数の取り込み部分であるクランク角センサーについて調べてみました。

クランク角センサーは1°信号と120°信号の2つの信号を出力します。これらの信号はECCSコントロールユニットに入力され、1°信号はエンジン回転数の読み込みや回転数フィードバック制御、点火時期カウントなどに、120°信号は点火タイミングの起点、インジェクターの噴射タイミングを決めるためなどに使われます。

1°信号が抜けると点火時期制御が狂い、120°信号が瞬断すると点火抜けとなります。エンジン回転中に両方の信号が欠損するとすぐにエンストします(愛車のコネクタを抜いて確認しました)。

エンジン始動時、3秒間以上1°信号または120°信号が出ていない場合はフェイルセーフ機能が働き、応急的に走れるよう点火時期が固定されます。これはオイルプレッシャーランプが3秒間隔で点滅することで確認できます(愛車はエンジン始動時はタコメーターは正常に作動していましたのでランプが点滅したことはありません)。

コネクタの接触不良、ハーネス不良、センサー不良などである一定時間以上、1°信号または120°信号が出ていない場合は、ECCSコントロールユニットの診断システムで確認できます(愛車は時どきタコメーターが動かなくなるだけでしたので、診断システムに異常は記録されていませんでした)。



クランク角センサーの周辺回路図




カットモデル


点火時期の調整方法

 



●点火時期の経時変化はないので、点火時期調整は原則として不要です。調整が必要なのはクランク角センサー取付時のみです。

●点火時期は、クランク角センサーの取付角度で調整します。

●アイドル回転数が規定値であることを確認し、3本のクランク角センサー取り付けボルトをゆるめ、クランク角センサーを回転させます。クランク角センサーを左回転させると点火時期が進みます。

●調整後、クランク角センサー取付ボルト3本のうち1本に封印テープを貼ります。封印テープの部品番号は、B2235-U7410です。



端子配置


コネクタを数回抜き差しすると接触が良くなります


電圧測定時はブーツをめくります

4
3
2
1

コネクタ色:黒
(取付状態では、このように端子No.1が一番下です)

コネクタ表

端子
No.
名称 コード 電圧 内容
太さ
1 120°信号 約0.3〜0.7V(または1.5V)/約0.3V/約5V/0V キースイッチが「ON」のとき約0.3Vまたは約5V。
アイドリング時は約0.3〜0.7V(または1.5V)。
2 1°信号 約2〜3V/約0.3V/約5V/0V キースイッチが「ON」のとき約0.3Vまたは約5V。
アイドリング時は約2〜3V。
3 電源 12V/0V キースイッチが「ON」のとき12V。
4 アース - 0V 常に0V。


出力信号について

センサーから出力される信号は、図のようなパルス状の電圧です。出力信号をテスターで測定すると、電圧計の指針は平均電圧を示します。パルスの密度が濃くなると(つまりエンジンの回転数が上がると)平均電圧は高くなります。


 

 

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