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公開日:2007年4月13日
最終更新日:2010年3月16日

自己診断ができます

診断コネクタ
Diagnosis Connector
(コネクタ表)

Y31シーマ後期型およびY31セドリック・グロリア後期型に適用

前期型はチェックコネクタを参照してください



後期型の診断コネクタ
 

目次診断コネクタとはコネクタの場所コネクタ表市販品をつなげる


診断コネクタとは

診断コネクタは、電子システム診断テスター:CONSULT(コンサルト)を接続するためのコネクタです。通常は何も接続されていません。日産でコンピュータ診断するときに接続します。
最近流行の市販のスキャナー(スキャンツール)もこのコネクタに接続します。

診断コネクタは下記の名称で呼ばれることがありますが、ここでは「診断コネクタ」で統一します。
・日産故障自己診断コネクタ(もしくは旧日産故障自己診断コネクタ)
・車両自己診断コネクタ(もしくは自己診断コネクタ)
・ダイアグノーシスコネクタ
・電子システム診断コネクタ
・オフボード診断対応専用診断コネクタ
・NON-OBDコネクタ
・コンピュータ診断コネクタ(もしくはECU診断コネクタ)
・コンサルトコネクタ

※CONSULT(コンサルト)初の対応車種は1989年5月発売のR32スカイラインです。それ以降に発売されたY31セドロック・グロリア後期型(1989年7月発売)やY31シーマ後期型(1989年8月発売)もCONSULT(コンサルト)に対応しています。

※注意:Y31シーマ前期型およびY31セドリック・グロリア前期型に診断コネクタはありません。その代わりにチェックコネクタがありますが、CONSULT(コンサルト)には対応していません。また市販のスキャナー類を接続することもできません。



コネクタの場所

診断コネクタは、グローブボックス下のアンダーカバー内に収められていて、カバーの穴からコネクタを取り出せます。


アンダーカバーを外さなくても、コネクタを取り出せるようになっている
 


コネクタ表

RX TX IGN2     CHK IGN
GND CLK   PS      

コネクタ色:グレー
(メス端子側から見た図)

端子No. 名称
(診断記号)
コード 電圧 内容
太さ
21 RX -/- 信号 レシーブ(ECCSコントロールユニットのデータ受信)。

ECCSコントロールユニットの端子No.21およびA/Tコントロールユニットの端子No.28につながっている。

電圧はキー「ON」で12V。キースイッチを「ON」から「Acc」以下にすると6秒後にOFF。エンジンをかけていても9.6V(テスターのDC10Vレンジ)
日産独自の通信プロトコル(通信規格)を介して通信を行う。

通信速度は9.6kbps(9600bps)。
22 TX 黒2/- 信号 トランスミット(ECCSコントロールユニットのデータ送信)。

ECCSコントロールユニットの端子No.22およびA/Tコントロールユニットの端子No.30につながっている。
31 CLK -/- 信号 クロック(通信の同期信号)。
周波数は153.6KHz(許容範囲:±5KHz)。
信号はデューティー比50%の矩形波。
153.6KHzの1周期は6.51μS
(1周期/153600Hz=0.00000651S=0.00651mS=6.51μS)。

ECCSコントロールユニットの端子No.31およびA/Tコントロールユニットの端子No.29につながっている。

愛車では、このクロックなしでは通信できなかった。
A32セフィーロはクロック信号なしでも通信できた。
47 CHK -/- 12V入力 診断の起動(チェック)。

ECCSコントロールユニットの端子No.47につながっている。

この端子とIGN端子(またはIGN2端子)を約2秒以上ショートして離すと、自己診断の診断モードが切り替わる。
診断モードは、この操作を繰り返す毎に切り替わる。
診断モードには、1:故障警報モード、2:自己診断モードの2つがある。
87 IGN 黄2/桃1 12V/0V IG電源。キースイッチを「ON」にしたときに12V。

イグニッションコイルリレーの出力側とイグニッションコイルの入力側につながっている。
89 GND -/桃1 0V アース。常に0V。

エンジンアースおよびECCSコントロールユニットの端子No.50と端子No.60につながっている。
C08 PS -/- 4.4V〜6.6V一定/約1.5V〜2.2V パワステソレノイド。EPSソレノイドバルブの端子電圧チェック用。

車速が0km/hのときは約4.4〜6.6V、100km/hのときは約1.5〜2.2V。

EPSソレノイドバルブの端子No.N12とエアサスコントロールユニットの端子No.29につながっている。

電子制御エアサスペンション搭載車でない場合には、EPSソレノイドバルブの端子No.N12とEPSコントロールユニットの端子No.7につながっている。
11A IGN2 12V/0V IG電源。キースイッチを「ON」にしたときに12V。コントロールユニット電源。

バッテリーのプラス端子からヒュージブルリンク(25A)、ECCSリレーを通ってくる電源。
ECCSリレーとイグニッションコイルリレーは別物だが、同期して作動するので、IGN端子とこの端子に電源が出力されるタイミングは同じである。

キースイッチを「ON」から「Acc」以下にしたときは6秒後にOFF。

下記の端子につながっている。

・VTCソレノイド右(可変バルブタイミングコントロールソレノイド)の端子No.82
・VTCソレノイド左(可変バルブタイミングコントロールソレノイド)の端子No.60
・燃圧コントロールソレノイドの端子No.61
過給圧制御ソレノイドの端子No.63
クランク角センサーの端子No.3(電源)
・可変吸気ソレノイドの端子No.59A
ECCSコントロールユニットの端子No.49と端子No.59



市販品をつなげる

Y31シーマ後期型にて下記市販品の適合を確認しました。
メーカーの車種別対応表に載っていなくても適合できます。
※前期型には適合しません。

トラスト グレッディ インテリジェントインフォメータータッチ
(プログラムのバージョンがVer.1.05以降で別売りのNON-OBDハーネス必須)

トラスト グレッディ インテリジェントインフォメーターECO
(付属のNON-OBDハーネス使用)

ブリッツ R-VIT TypeII




関連ページ

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