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公開日:2007年4月14日
最終更新日:2011年5月21日

自己診断ボックスをつなぎます

チェック コネクタ
Check Connector
(コネクタ表)

Y31シーマ前期型およびY31セドリック・グロリア前期型に適用

後期型は診断コネクタを参照してください


チェックコネクタとは

チェックコネクタは、日産で特殊工具の自己診断ボックスを接続するためのコネクタです。故障診断用に使われます。通常は何も接続されていません。


自己診断ボックス


前期型のECCSコントロールユニットは外部との通信機能を持っていないため、このチェックコネクタで通信することはできません(電子システム診断テスター:CONSULT(コンサルト)には対応していません)。また市販のスキャナー(スキャンツール類)を接続することはできません。

このコネクタの名称は、ECCSチェックコネクタなどと呼ばれることもありますが、ここでは「チェックコネクタ」で統一します。


設置場所

チェックコネクタは、グローブボックス下のアンダーカバー内に収められています。
 

コネクタ表

(+) a b   c d
e f g h i j (-)

(端子側から見た図)
 

端子No. 端子記号 名称 コード 電圧 内容
太さ
1 (+) キースイッチ(IG電源) 12V/0V キースイッチを「ON」にすると12V。
ECCSコントロールユニットの端子No.34につながっている。
2 a チェックコネクタ -   ECCSコントロールユニットの端子No.32につながっている。

アイドル回転数調整でAACバルブを全閉にする必要がある場合に使用する。このa端子と端子No.3(b端子)をリード線などで結線すると、AACバルブが全閉となる。AACバルブのアイドルアジャストスクリューで調整後に結線したリード線を外す。
3 b コントロールユニット電源 12V/0V ECCSリレーを通って供給される電源。

この電源は下記端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No27と端子No.35
・AACバルブの端子No.2と端子No.5
・VTCソレノイド右(可変バルブタイミングコントロールソレノイド)の端子No.1(プラス側)(Y31セドリック・グロリアを除く)
・VTCソレノイド左(可変バルブタイミングコントロールソレノイド)の端子No.1(プラス側)(Y31セドリック・グロリアを除く)
・燃圧制御ソレノイドの端子No.1(プラス側)(Y31セドリック・グロリアを除く)
・可変吸気ソレノイドの端子No.1(プラス側)
クランク角センサーの端子No.3(プラス側)
エアフローメーターの端子No.5と端子No.6(プラス側)(Y31セドリック・グロリアは端子No.6にはつながらず)
4 c モニター&チェックランプ(緑ランプ) 12V/0V ECCSコントロールユニットの端子No.11につながっている。

ECCSコントロールユニットに設けられている緑ランプが点灯時は0V、消灯時は12V(バッテリー電圧)。
5 d モニター&チェックランプ(赤ランプ) - 12V/0V この端子は下記端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No.1
・オイルプレッシャーランプのマイナスコントロール側
・オイルプレッシャースイッチのプラス側

ECCSコントロールユニットに設けられている赤ランプが点灯時は0V、消灯時は12V(バッテリー電圧)。

この端子がアース電位になるとオイルプレッシャーランプが点灯する。
6 e 可変バルブタイミングコントロールソレノイド制御信号 12V/0V この端子は下記端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No.4
・可変バルブタイミングコントロールソレノイド(VTCソレノイド)の端子No.2(マイナスコントロール側)

アイドリング時は12V。急な空吹かしをすると一瞬OFF(0V)になる。

この端子で可変バルブタイミングコントロールシステムの作動を点検できる。
アイドル時に、この端子にアースを結線すると、可変バルブタイミングコントロールソレノイドが作動し、アイドル不安定になる。
ソレノイドが作動したときに音がするのでわかる。また、アイドル不安定になるのは、カムのオーバーラップ大となるためで、正常である。

※アイドリング時に可変バルブタイミングコントロールソレノイドを作動させると、タペット音が消えることがある。
燃圧コントロールソレノイド 12V/0V Y31セドリック・グロリア前期型VG20DET。

この端子は下記端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No.19
・燃圧コントロールソレノイドのマイナスコントロール側

Y31セドリック・グロリア前期型VG20E、VG30E、VG30ETにはない。
 
7 f 噴射パルスモニター(Tiモニター) 12V/0V 噴射パルスモニター(Tiモニター)は、ECCSコントロールユニットト内での噴射パルス幅の計算結果で、実際のインジェクターの波形とは異なるが、パルス幅は同じ。

ECCSコントロールユニットの端子No.13につながっている。

キースイッチが「ON」のとき12V。
クランキング時およびエンジン回転数は、バッテリー電圧に近いが、回転が高くなるにつれ電圧は低くなる(+2000rpmで約-0.5V)。
8 g 可変吸気コントロールソレノイドバルブ制御信号 12V/0V この端子は下記端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No.20
・可変吸気コントロールソレノイドの端子No.2(マイナスコントロール側)

この端子で可変吸気コントロールソレノイドおよび可変吸気コントロールアクチュエータの作動を点検できる。
アイドル時に、この端子にアースを結線すると、可変吸気コントロールソレノイドが作動し、可変吸気コントロールアクチュエータも作動する。

キースイッチが「ON」のとき12V。アイドリング中も12V。急な空吹かしでアクセルを踏んだ瞬間にOFFになる。よって、空可変吸気コントロールアクチュエータに触りながら空吹かしさせても作動の確認はできる。

Y31セドリック・グロリアのVG20E、VG30E、VG30ETを除く。
Y31セドリック・グロリア前期型の一部の資料には載っていないものもある。
9 h            
10 i            
11 j パワステソレノイドバルブ(+) 約1.0〜2.7V この端子は下記端子につながっている。
・パワステソレノイドバルブの端子No.1(プラスコントロール側)
パワステコントロールユニットの端子No.7(バネサス車の場合)。
エアサスコントロールユニットの端子No.29(電子制御エアサスペンション搭載車の場合)

この端子でパワステソレノイドの端子電圧を点検できる。詳しくは、パワステコントロールユニットを参照のこと。

Y31セドリック・グロリア前期型の一部の資料には載っていないものもある。
12 (-) コントロールユニット用アース - 0V 常に0V。

この端子は下記アース端子につながっている。
ECCSコントロールユニットの端子No.28(コントロールユニット用アース)
ECCSコントロールユニットの端子No.36(コントロールユニット用アース)
ECCSコントロールユニットの端子No.107(インジェクター用アース)
ECCSコントロールユニットの端子No.108(インジェクター用アース)
ECCSコントロールユニットの端子No.115(点火信号用アース)
ECCSコントロールユニットの端子No.116(インジェクター用アース)
・この他にもECCS系統のほとんどすべてのアース端子につながっている


関連ページ

基本資料 〜 電子制御エアサスペンション
コネクタ表 〜 ECCSコントロールユニット(前期仕様)
コネクタ表 〜 A/Tコントロールユニット(前期仕様)
コネクタ表 〜 診断コネクタ
コネクタ表 〜 パワステコントロールユニット
コネクタ表 〜 エアサスコントロールユニット
コネクタ表 〜 クランク角センサー

●自己診断シリーズ

基本資料 〜 4WASの自己診断機能
基本資料 〜 A/Tの自己診断機能
基本資料 〜 ECCSの自己診断システム
基本資料 〜 エアコンの自己診断機能
基本資料 〜 エアサスの自己診断機能
基本資料 〜 ドライブガイドのオプション機能
基本資料 〜 マルチAVシステムの自己診断機能

 

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