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公開日:2006年4月27日
最終更新日: 2015年2月15日

A/Tシフトインジケータが自作できます

A/T コントロール ユニット
A/T Control Unit
(前期仕様)
(コネクタ表)

Y31シーマ(前期)および
Y31セドリック・グロリア(前期)のA/T車に適用

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A/T(オートマチックトランスミッション)コントロールユニットは、運転席足元右、アクセルペダルのすぐ右側に取り付けられています。


A/Tコントロールユニット(前期仕様)
(写真はヒロポンさんのY31シーマ)

配線図

●Y31シーマ(前期)



Y31セドリック・グロリア(前期)



コネクタ表

Y31シーマのコード色はY31セドリック・グロリアのものを参考にしています。
コードがあるかどうかは下の端子図で確認してください。
Y31セドリック・グロリアのみの内容については緑色の文字で表示しています。


●Y31シーマ(前期)

1 2 3 4 × 6 7 8 9 10
11 12 × × 15 16 17 × 19 20
 
21 22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 32 33 34 35 36

Y31セドリック・グロリア(前期)

1 2 3 4 × 6 7 8 9 10
11 12 × 14 15 16 17 × 19 20
 
21 22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 32 33 34 35 36

 

端子
No.
名称 コード 電圧 内容
太さ
1 インヒビタースイッチ”2”レンジ - 12V/0V A/Tセレクトレバーを「2」にしたときに12V。それ以外は0V。
2 インヒビタースイッチ”1”レンジ 12V/0V A/Tセレクトレバーを「1」にしたときに12V。それ以外は0V。
3 A/Tモードスイッチ ”POWER” - 12V/0V A/Tモードスイッチを「POWER」にしたときに12V。それ以外は0V。
4 アイドルスイッチ 薄緑 8V〜15V
/0V
アクセルペダルを踏んでいないとき8V〜15V。
踏んでいるとき0V。

アイドルスイッチとは、アイドル接点とも呼ばれ、アクセルペダルを踏んでいるかどうかを検出するためのスイッチ。アイドルスイッチはスロットルバルブスイッチに内蔵されている。
6 ASCD OD解除信号 4V以上
/2V以下(シーマ)、 5V〜10V/2V以下(セド・グロ)
ASCDクルーズOD解除時(クルーズ走行でリジュームスイッチON時)に2V以下。
ASCDクルーズOD時(上記以外)に4V以上。
Y31セドリック・グロリアのオートクルーズ非装着車はなし。
7 キックダウンスイッチ 3V〜8V
/0V
アクセルペダルをいっぱいに踏んでいるとき0V(アース)。それ以下のときは3〜8V。
8 ASCDクルーズ信号 12V/0V ASCDクルーズインジケータランプ点灯時に12V(車速約60km/hでクルーズSETスイッチON時)。
ASCDクルーズインジケータランプ消灯時は0V。
Y31セドリック・グロリアのオートクルーズ非装着車はなし。
9 ODスイッチおよび
OD OFFインジケータランプ
12V/0V ODスイッチ(オーバードライブスイッチ)が「ON」のとき12V。「OFF」のときは0V(アース)。
OD OFFインジケータランプのマイナス側につながっている。ODスイッチが「OFF」のときにスイッチがONとなり、アースとつながってインジケータランプが点灯する。
10 スロットルセンサー(電源)
またはコントロールレバーセンサー(電源)(RB28エンジンのみ)
4.5V〜5.5V スロットルセンサー用の電源。スロットルセンサーの端子No.1につながっている。
Y31セドリック・グロリアのRD28エンジンの場合は、コントロールレバーセンサー用の電源。コントロールレバーセンサーの端子No.1につながっている。

電圧の測定は、テスターのマイナス側を端子No.15の「各センサーのアース」につなぐ。
11 スロットルセンサー(接点)
(VG系エンジンのみ)
0.1V〜0.5V(アイドルスロットル開度時)〜2.5V〜3.5V(フルスロットル開度時)(シーマ)
/0.2V〜0.6V(アイドルスロットル開度時)〜3.4V〜4.4V(フルスロットル開度時)(セド・グロ)
アクセルペダルの踏み込み量を電圧値に変換したもの。

アクセルペダルを離した状態(アイドルスロットル開度時)からアクセルペダルをいっぱいに踏んだ状態(フルスロットル開度時)までの電圧値。
電圧の測定は、テスターのマイナス側を端子No.15の「各センサーのアース」につなぐ。

RD28エンジンの場合は、スロットルセンサーの代わりに端子No.14のコントロールレバーセンサーを使う。
12 油温センサー - 数V A/Tフルードの温度を電圧値に変換したもの。油温が上がると電圧が下がる。
油温 電圧
10℃ 約1.8V
40℃ 約1.1V
14 コントロールレバーセンサー
(Y31セドリック・グロリアのRD28エンジンのみ)
0.3V〜1.1V(全閉)〜3.6V〜4.6V(全開) Y31セドリック・グロリアのRD28エンジンのみ、スロットルセンサーの代わりに使用。
エンジンの燃料噴射ポンプに取り付けられているコントロールレバーセンサーにより、アクセルペダル開度およびアクセルペダル開速度(踏込速度)を検知する。
コントロールレバーセンサーの端子No.2につながっている。

VG系エンジンの場合は、コントロールレバーセンサーの代わりに端子No.11のスロットルセンサーを使う。
15 各センサーのアースおよびシールドアース 0V スロットルセンサー、車速センサー1(出力軸回転センサー)、タービンセンサー、油温センサーのそれぞれマイナス側につながっている。
車速センサー1(出力軸回転センサー)とタービンセンサーはシールドアースも兼ねている。
16 車速センサー1
(出力軸回転センサー)
- AC0V〜AC数V A/Tの出力軸(アウトプットシャフト)に取り付けられている回転センサー。コンビネーションメーターで生成している車速パルスとは別物。車両停車時は0V。
17 フルスロットルスイッチ 8V〜15V/0V アクセルペダルを半分以上踏んでいるとき8V〜15V。それ以下のときは0V。
19 インヒビタースイッチ”N”たは”P”レンジ 12V/0V A/Tセレクトレバーを「N」または「P」にしたときに12V。それ以外は0V。
20 インヒビタースイッチ”D”レンジ - 12V/0V A/Tセレクトレバーを「D」にしたときに12V。それ以外は0V。
21 オーバーランクラッチソレノイド 12V/0V オーバーランクラッチとは、エンジンブレーキ用のクラッチのこと。オーバーランクラッチソレノイドとは、エンジンブレーキを制御する部品。

エンジンブレーキを効かせるときにオーバーランクラッチソレノイドをOFFにしているようである。

オーバーランクラッチソレノイド作動時に12V(”D”レンジ、ODスイッチ”ON”(セド・グロの場合はODスイッチ”OFF”)、車速約40km/h、アクセル開度2/8以上の時)。
オーバーランクラッチソレノイドが作動していないとき0V(”D”レンジ、ODスイッチ”OFF”、車速約40km/h、アクセル開度2/8以下の時)。
22 ロックアップソレノイド 8〜15V/0V ロックアップ締結時に8〜15V。ロックアップ解除時に0V。
23 A/Tモードスイッチ
”POWER"インジケータランプ
12V/0V ”POWER”インジケータランプのマイナス側につながっており、アースすると点灯する。 車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)が切れると点灯しなくなる。

”POWER”インジケータランプは自己診断機能の結果表示にも使われるので、点灯はスイッチ連動ではなく、A/Tコントロールユニットが行っている。

A/Tモードスイッチを「POWER」にしたときに0V(アース)。それ以外は12V(アース以外)。
24 車速センサー2
(メーター内車速信号
- 1V以下〜4.5V以上断続 コンビネーションメーターで生成している2パルスの車速信号
車速センサー1(出力軸回転センサー)(端子No.16)の予備。
25 エンジン回転信号 数V アイドリング時に約1V。
無負荷2500rpm時で約2.4V。

セド・グロでかつVG20DET以外は、アイドリング時に9.5V〜12V。無負荷2500rpm時で約10V。
26 インヒビタースイッチ”R”レンジ 12V/0V A/Tセレクトレバーを「R」にしたときに12V。それ以外は0V。
27 A/Tモードスイッチ ”SNOW”および
A/Tモードスイッチ
”SNOW"インジケータランプ
12V/0V A/Tモードスイッチを「SNOW」にしたときに12V。それ以外は0V。

”SNOW”インジケータランプとA/Tモードスイッチの”SNOW”は連動している。

”SNOW”インジケータランプにもプラス側につながっており、A/Tモードスイッチを”SNOW”にすると点灯する。
28 BAT電源 常に12V 車室内のヒューズ#22(電子部品.B)を通ってくる。
29 IG電源 12V/0V キースイッチが「ON」のとき12V。
車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)を通ってくる。
30
31 アース - 0V 常に0V。
32
33 ライン圧ソレノイド
(ドロッピングレジスター)
5V〜14V
/0.5V以下
暖機後、スロットル全閉時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に5V〜14V。
暖機後、スロットル全開時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に0.5V以下。

ライン圧ソレノイドのニードル弁始動後はON-OFF保持電流が比較的小さな電流で済むため、ドロッピングレジスターを経由してライン圧ソレノイドに電流を流す。
34 ライン圧ソレノイド - 1.5V〜2.5V
/0.5V以下
ライン圧ソレノイドとは、オイルポンプ吐出圧を調圧(減圧)する部品。
ライン圧ソレノイドはニードル弁始動時に大電流が必要になるため、ドロッピングレジスターを介さずにライン圧ソレノイドに電流を流す。ニードル弁始動後は端子No.33の回路を経由してライン圧ソレノイドに電流を流す。

暖機後、スロットル全閉時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に1.5V〜2.5V。
暖機後、スロットル全開時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に0.5V以下。
35 シフトソレノイドA 12V/0V シフトソレノイドのプラス側につながっており、電圧が12Vの時にシフトソレノイドがON(作動)する。

ギヤ位置とシフトソレノイドA、Bの関係を下表に示す。なおA/Tセレクトレバーが”D”以外の時は1速の状態になっている。
 
  シフトソレノイド
A B
1速 12V 12V
2速 0V 12V
3速 0V 0V
4速 12V 0V

この信号を見れば今何速で走っているかがわかる。これを利用すればA/Tシフトインジケータが自作できる。

36 シフトソレノイドB 12V/0V


A/Tコントロールユニット
A/Tコントロールユニット(前期仕様)
(写真はかずぼうさんのY31シーマ)

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