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公開日:2006年4月16日
最終更新日: 2015年2月15日

A/Tシフトインジケータが自作できます

A/T コントロール ユニット
A/T Control Unit
(後期仕様)
(コネクタ表)

Y31シーマ(後期)および
Y31セドリック・グロリア4速、5速(後期)のA/T車に適用

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A/Tコントロールユニット(Y31シーマ後期用)
A/Tコントロールユニット(Y31シーマ後期用)
31036-71V00 ETC-N21 B2-0Y20 -02059  Hitachi,Ltd.

A/T(オートマチックトランスミッション)コントロールユニットは、運転席足元右、アクセルペダルのすぐ右側に取り付けられています。

前期型との互換性はありません(ユニットとコネクタの形状が異なりますし、前期型にはDUET-EAの機能やタービンセンサー入力、診断用の入出力がありません)。

A/Tコントロールユニット
A/Tコントロールユニットの取付位置


配線図

●Y31シーマ(後期)



Y31セドリック・グロリア 4速・5速(後期)



コネクタ表

A/Tコントロールユニットコネクタ
Y31シーマ後期用

Y31セドリック・グロリアのコード色はY31シーマのものを参考にしています。Y31シーマにないものは不明です。
コードがあるかどうかは下の端子図で確認してください。


●Y31シーマ(後期) コネクタ色:青

101 102 103 104 9 10 11 12 13 14 15 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
105 106 107 108 16 17 18 19 20 21 × 36 37 × 39 40 41 42 × × × × × 48

Y31セドリック・グロリア 4速(後期)

101 102 103 104 9 × × × × 14 15 23 24 25 × 27 28 29 30 31 32 33 34 35
105 106 107 108 16 17 18 19 20 21 × 36 37 × 39 40 41 42 × × × × 47 48

Y31セドリック・グロリア 5速(後期)

101 102 103 104 9 10 11 12 13 14 15 23 24 25 × 27 28 29 30 31 32 33 34 35
105 106 107 108 16 17 18 19 20 21 22 36 37 × 39 40 41 42 43 44 45 46 × 48

 

端子
No.
名称 コード 電圧 内容
太さ
9 IG電源 赤2/銀1 12V/0V

キースイッチが「ON」のとき12V。
車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)を通ってくる。
端子No.104とつながっている。

10 エンジン・A/T総合制御信号(DT1) 赤2/銀1 0V/約10V

エンジン・A/Tの総合制御(DUET-EA)システムの信号。
電圧は0Vを”L”、約10Vを”H”としたデジタル信号。

11 エンジン・A/T総合制御信号(DT2) 緑2/銀1 0V/約10V
12 エンジン・A/T総合制御信号(DT3) 白2/銀1 0V/約10V
13 ニュートラルスイッチ 薄緑 黒2/- 4V〜5V
/0V

A/Tセレクトレバーを「N」または「P」にしたときに0V。それ以外は4V〜5V。

14 アイドルスイッチ 薄緑 黒2/銀1 8V〜15V
/0V

アクセルペダルを踏んでいないとき8V〜15V(実測で8.15V)。
踏んでいるとき0V。

スロットルセンサー(端子No.34)の予備。

アイドルスイッチとは、アイドル接点とも呼ばれ、アクセルペダルを踏んでいるかどうかを検出するためのスイッチ。アイドルスイッチはスロットルバルブスイッチに内蔵されている。

15 アース 黄2/銀1 0V 常に0V。
16 インヒビタースイッチ”1”レンジ
(Y31セド・グロ5速は”2”レンジ)
橙2/- 12V/0V

A/Tセレクトレバーを「1」にしたときに12V。それ以外は0V。(Y31セド・グロ5速は「2」)

17 インヒビタースイッチ”2”レンジ
(Y31セド・グロ5速は”3”レンジ)
-/- 12V/0V

A/Tセレクトレバーを「2」にしたときに12V。それ以外は0V。(Y31セド・グロ5速は「3」)

18 インヒビタースイッチ”D”レンジ -/- 12V/0V A/Tセレクトレバーを「D」にしたときに12V。それ以外は0V。
19 インヒビタースイッチ”N”たは”P”レンジ 白2/- 12V/0V A/Tセレクトレバーを「N」または「P」にしたときに12V。それ以外は0V。
20 インヒビタースイッチ”R”レンジ 白2/- 12V/0V A/Tセレクトレバーを「R」にしたときに12V。それ以外は0V。
21 フルスロットルスイッチ 青2/銀1 12V/0V

アクセルペダルを半分以上踏んでいるとき12V。それ以下のときは0V。

スロットルセンサー(端子No.34)の予備。

22 1レンジスイッチ
(Y31セド・グロ5速のみ)
    OPEN/0V 1レンジスイッチを「ON」にすると0V(アース)。
23 BAT電源 青2/- 常に12V 車室内のヒューズ#22(電子部品.B)を通ってくる。
24 エンジン回転信号 白2/- 数V

アイドリング時に約1V。
無負荷2500rpm時で約2.4V。
実測で2000rpm時でDC1.35V。

25 車速センサー1
(出力軸回転センサー)
白2/銀1 AC0V〜AC数V

A/Tの出力軸(アウトプットシャフト)に取り付けられている回転センサー。コンビネーションメーターで生成している車速パルスとは別物。車両停車時はAC0V。

車速が上がると電圧も連続的に上がる。
テスターでの測定はAC(交流)レンジで行い、マイナス側は端子No.35につなげること。
極低速でも電圧が確認できるので、デジタル電圧値に変換するときの分解能が良さそう。

下表は愛車での実測値。走りながらの測定なので大まかな値となっているので参考程度に。なおテスターのマイナス側はボディーアースにつなげて測定した。バック時も前進時と同様に電圧が上がる。

車速
(メーター読み)
電圧
0km/h AC0.0V
15km/h AC3.0V
35km/h AC5.5V
45km/h AC6.0V
50km/h AC7.0V
60km/h AC8.5V
26 タービンセンサー -/- やや太 1V以上/0V

タービンセンサーはA/Tの入力軸(インプットシャフト)の回転速度を読み取るセンサー。これに対して出力軸の回転速度を読み取るのが端子No.25の車速センサー1(出力軸回転センサー)である。

電圧はパルス信号。
エンジン停止時は0V。エンジン回転中は1V以上。
実測でDC0.1V、AC0.7V。
アクセルペダルを踏んでエンジン回転数が2000rpmの時はAC1.4V。

27 車速センサー2
(メーター内車速信号
-/- 1V以下〜4.5V以上断続

コンビネーションメーターで生成している2パルスの車速信号
車速センサー1(出力軸回転センサー)(端子No.25)の予備。

28 診断コネクタ(RX) 黄2/-   診断コネクタのRX端子につながっている。
29 診断コネクタ(CLK) -/-   診断コネクタのCLK端子につながっている。
30 診断コネクタ(TX) 黒2/-   診断コネクタのTX端子につながっている。
31 スロットルセンサー(電源) 黄2/銀1 4.5V〜5.5V スロットルセンサー用の電源。スロットルセンサーの端子No.1につながっている。
32 吸入空気量信号 -/銀1 数V

ECCSコントロールユニットからの信号。
アイドリング時は約1V。
エンジン回転数が約2500rpmの時は約1.5V。

33 油温センサー -/銀1 数V

A/Tフルードの温度を電圧値に変換したもの。油温が上がると電圧が下がる。

油温 電圧
10℃ 約1.8V
20℃ 約1.5V
40℃ 約1.1V
80℃ 約0.5V

実測で暖機後に0.58V。

34 スロットルセンサー(接点) 緑2/銀1 0.2V〜0.6V(全閉)〜3.4V〜4.4V(全開)

アクセルペダルの踏み込み量を電圧値に変換したもの。

アクセルペダルを離した状態(全閉)からアクセルペダルをいっぱいに踏んだ状態(全開)までの電圧値。
実測で0.4V(全閉)〜8.0V(全開)(エンジンOFF、キースイッチ「ON」)。このとき約1.3V〜4.2Vの範囲でエンジンルームからブーンという音がした。

35 各センサーのアースおよびシールドアース 黒2/銀1 0V

スロットルセンサー、車速センサー1(出力軸回転センサー)、タービンセンサー、油温センサーのそれぞれマイナス側につながっている。
車速センサー1(出力軸回転センサー)とタービンセンサーはシールドアースも兼ねている。

36 A/Tモードスイッチ ”POWER” -/- 12V/0V

A/Tモードスイッチを「POWER」にしたときに12V。それ以外は0V。

37 ASCDクルーズ信号 青2/- 12V/0V

ASCDクルーズインジケータランプ点灯時に12V(車速約60km/hでクルーズSETスイッチON時)。
ASCDクルーズインジケータランプ消灯時は0V。

39 ODスイッチおよび
OD OFFインジケータランプ
黒2/- 12V/0V

ODスイッチ(オーバードライブスイッチ)が「ON」のとき12V。「OFF」のときは0V(アース)。
OD OFFインジケータランプのマイナス側につながっている。ODスイッチが「OFF」のときにスイッチがONとなり、アースとつながってインジケータランプが点灯する。

40 ASCD OD解除信号 橙2/銀1 5V〜10V
/2V以下

ASCDクルーズOD解除時(クルーズ走行でアクセラレートスイッチON時)に2V以下。
ASCDクルーズOD時(上記以外)に5V〜10V。
実測で8.65V(エンジンON、車両停止、オートクルーズメインスイッチOFF)。

41 キックダウンスイッチ 白2/− 3V〜8V
/0V

アクセルペダルをいっぱいに踏んでいるとき0V(アース)。それ以下のときは3〜8V。
実測で4.55V(アクセルOFFおよび少し踏んだ程度)。

スロットルセンサー(端子No.34)の予備。

42 A/Tモードスイッチ
”SNOW”および
A/Tモードスイッチ
”SNOW"インジケータランプ
黒2/- 12V/0V

A/Tモードスイッチを「SNOW」にしたときに12V。それ以外は0V。

”SNOW”インジケータランプとA/Tモードスイッチの”SNOW”は連動している。

”SNOW”インジケータランプにもプラス側につながっており、A/Tモードスイッチを”SNOW”にすると点灯する。

43 A/Tインジケータランプ(マイナス)
(Y31セド・グロ5速のみ)
    OPEN/0V A/Tインジケータランプのマイナス側につながっている。
A/Tインジケータリレーが作動するとアースとつながる。
44 A/Tインジケータ”2”ランプ
(Y31セド・グロ5速のみ)
    ?V/0V A/Tインジケータの”2”ランプのマイナス側につながっている。
45 A/Tインジケータ”1”ランプ
(Y31セド・グロ5速のみ)
    ?V/0V A/Tインジケータの”1”ランプのマイナス側につながっている。
46 シフトソレノイドC
(Y31セド・グロ5速のみ)
    12V/0V

シフトソレノイドCのプラス側につながっており、電圧が12Vの時にシフトソレノイドCがON(作動)する。

ギヤ位置とシフトソレノイドA、B、Cの関係を下表に示す。

  シフトソレノイド
A B C
1速 12V 12V 12V
2速 0V 12V 12V
3速 0V 0V 12V
4速 12V 0V 0V
5速 12V 0V 0V

この信号を見れば今何速で走っているかがわかる。これを利用すればA/Tシフトインジケータが自作できる。

47 スロットルバルブスイッチ電源?
(Y31セド・グロ4速のみ)
?用途不明。
48 キックダウンスイッチ(アース) 黄2/銀1 0V 常に0V。

キックダウンスイッチのマイナス側およびアースにつながっている。
101 ライン圧ソレノイド -/銀1 1.5V〜2.5V
/0.5V以下

ライン圧ソレノイドとは、オイルポンプ吐出圧を調圧(減圧)する部品。

暖機後、スロットル全閉時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に1.5V〜2.5V。
暖機後、スロットル全開時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に0.5V以下。
実測で2.9V(エンジンON、暖機後、スロットル全閉時)。

102 ライン圧ソレノイド
(ドロッピングレジスター)
赤2/- 5V〜14V
/0.5V以下

暖機後、スロットル全閉時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に5V〜14V。
暖機後、スロットル全開時(エンジン停止、キースイッチ「ON」時)に0.5V以下。
実測で11.8V(エンジンON、暖機後、スロットル全閉時)。

103 A/Tモードスイッチ
”POWER"インジケータランプ
赤2/銀1 12V/0V

”POWER”インジケータランプのマイナス側につながっており、アースすると点灯する。 車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)が切れると点灯しなくなる。

”POWER”インジケータランプは自己診断機能の結果表示にも使われるので、点灯はスイッチ連動ではなく、A/Tコントロールユニットが行っている。

A/Tモードスイッチを「POWER」にしたときに0V(アース)。それ以外は12V(アース以外)。

104 BAT電源 赤2/銀1 12V

キースイッチが「ON」のとき12V。
車室内のヒューズ#22(電子部品.B)を通ってくる。
端子No.9とつながっている。

105 ロックアップソレノイド 黄2/銀1 8〜15V/0V ロックアップソレノイドのプラス側につながっている。

ロックアップ締結時に8〜15V(実測では約12V)。
ロックアップ解除時に0V。

滑らかにロックアップするようデューティー比を変えて制御している。

ロックアップ解除時は数秒間に1回、テスターでは確認できない程度のパルス状の電圧(約12V)が出ている。
ロックアップ締結時は数秒間に1回、テスターでは確認できない程度のパルス状に電圧が約0Vまで下がっている。

コネクタを抜いて端子に12Vをつなぐとミッションからカチッと音がするのでロックアップソレノイド単体で作動確認できる。

ロックアップソレノイドの作動電流は実測で約0.8A(約12V、デューティ比100%)。

車両アースとの端子間抵抗基準値は20〜40Ω。

ロックアップソレノイドまでのコードが断線すると、ロックアップ解除時の電圧がやや高くなる。
106 シフトソレノイドA 赤2/銀1 12V/0V

シフトソレノイドのプラス側につながっており、電圧が12Vの時にシフトソレノイドがON(作動)する。

ギヤ位置とシフトソレノイドA、Bの関係を下表に示す。なおA/Tセレクトレバーが”D”以外の時は1速の状態になっている。

  シフトソレノイド
A B
1速 12V 12V
2速 0V 12V
3速 0V 0V
4速 12V 0V

この信号を見れば今何速で走っているかがわかる。これを利用すればA/Tシフトインジケータが自作できる。
Y31セド・グロ5速は端子No.46のシフトソレノイドCを参照のこと。

107 シフトソレノイドB 赤2/銀1 12V/0V
108 オーバーランクラッチソレノイド 黄2/銀1 12V/0V

オーバーランクラッチとは、エンジンブレーキ用のクラッチのこと。オーバーランクラッチソレノイドとは、エンジンブレーキを制御する部品。

エンジンブレーキを効かせるときにオーバーランクラッチソレノイドをOFFにしているようである。

オーバーランクラッチソレノイド作動時に12V(”D”レンジ、ODスイッチ”OFF”、車速約40km/h、アクセル開度2/8以上の時)。
オーバーランクラッチソレノイドが作動していないとき0V(”D”レンジ、ODスイッチ”OFF”、車速約40km/h、アクセル開度2/8以下の時)。

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