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公開日:2011年1月31日

スロットルの開度を検出します

スロットル センサー
Throttle Sensor
(基本資料)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用

スロットルセンサーのコネクタ表はこちら


スロットルセンサーはスロットルバルブスイッチと一体になっている
(スロットルセンサーのコードは下側から出ている)
(横にあるのはスロットルバルブスイッチのコネクタ)

概要

スロットルセンサーは「スロットル開度センサー」や「スロットルポジションセンサー(Throttle Position Sensor)」とも呼びます。
また、スロットルセンサーはスロットルバルブスイッチと同じ箱に入っているので、スロットルセンサーも含めてスロットルバルブスイッチと呼ぶことがあります。その反対にスロットルバルブスイッチも含めてスロットルセンサーと呼ぶこともあります。なお、このページではスロットルセンサーだけについて書いています。

このセンサーの出力はA/Tコントロールユニットにつながっていて、主として変速制御に使われます。よってこのセンサーに不具合があると正常に変速しなくなります。


スロットルセンサーとコネクタの取付位置


スロットルセンサーはエンジンのスロットルチャンバーに取り付けられています。アクセルペダルを踏んでスロットルが開くと、それに応じてスロットルセンサーも動きます。動いた位置(スロットル開度)を電気信号に変えて出力しています。

一体型になっているスロットルバルブスイッチはアクセルペダルを踏んでいるかどうかや半分以上踏んでいるかを検出するスイッチ(出力はONかOFFのみ)であるのに対し、スロットルセンサーは「どのくらいか」という量を検出します。センサー出力から「どのくらい踏んでいるか」や「どのくらいの早さでアクセルペダルを踏んだか」がわかるのです。

スロットルセンサー自体は可変抵抗器のようなものです。スロットルが動くと抵抗値が変化します。スロットルセンサーには約5Vの電源がつながっていて、抵抗値は電圧値に変換されて出力されます。
 


スロットルセンサーのコードは下側から出ている(カットモデル)
(横にあるのはスロットルバルブスイッチのコネクタ)



型番

22620-45V00、22620-45V01

どちらも無条件で互換性があります。
4,310円(2005年3月現在)


特性

※下記の特性はスロットルセンサーの取付状態によって変わります。

スロットルセンサーの出力電圧は下のグラフの特性を持っています。
スロットル開度によって連続的に出力電圧が変化します。


 


スロットルセンサーの出力(抵抗値)は下のグラフの特性を持っています。
スロットルスイッチ角度によって連続的に抵抗値が変化します。
※測定抵抗値とはスロットルセンサー単体の端子No.2〜3間の抵抗。


 

スロットルセンサーが原因と思われる故障

・1速からまったく変速しない
・1→2→3→4変速時の変速点が高い
・1→2、2→3、3→4変速時のショックが大きい
・アクセルを放して車速が下がっていく時、変速ショックを感じる
・4→3、3→2、2→1変速時の変速点が高い
・4速から踏み込んでもシフトダウンしない(キックダウン限界内車速で)
・ロックアップしない
・ロックアップ点が極端に高い
・ODスイッチON時、4速へ変速しない
・N→Dに入れた時のショックが大きい
・1→2、2→3、3→4変速時すべる
・4→2または3→2へ変速しない
・3→1または2→1へ変速しない
・4速から踏み込むとシフトダウンしたり、エンジンがオーバーランする(キックダウン限界以上で)
・4速から踏み込んで3速に変速する時、エンジンが空吹きする、すべる
・4速から踏み込んで2速に変速する時、エンジンが空吹きする、すべる
・3速から踏み込んで2速に変速する時、エンジンが空吹きする、すべる
・4速または3速から踏み込んで1速に変速する時、エンジンが空吹きする、すべる
・2に入れても3速のままで2速にならない
・ロックアップピストンがすべる
・車両停車時、アイドリング回転で騒音が大きい
・発進時、すべり気味になる
・1でエンジンブレーキがかからない
・変速機がオーバーヒートする



点検してみました


スロットルセンサーは言わば可変抵抗器(位置を検出するという意味ではポテンショメータ)のようなものです。昔のラジオのボリュームのようにガリ音がでる症状と同じ症状になる可能性があるかもしれないと思い、点検してみました。
テスターを使ってスロットルセンサー出力を確認してみました。エンジンは切っているので電圧は出ていませんから、抵抗の変化を見ました。
手でスロットルを動かしながらテスターの抵抗計の針を見るのですが、初めは動きが不安定でした。しかし何度もスロットルを動かしたら安定するようになりました。これは昔のラジオのボリュームを何度も回しているとガリ音が小さくなるのと似ています。


トラストのインフォメータータッチに出力電圧を表示させてみた

走行中の電圧の変化を見るため、トラストのインテリジェントインフォメータータッチに表示させてみました。
インフォメータータッチはコンサルトコネクタに接続しただけではスロットルセンサーの情報は表示できません。これはY31がコンサルト通信データにスロットルセンサーの情報が入っていないためです。このため、インフォメータータッチのアナログ電圧の外部入力を利用してスロットルセンサー出力電圧を表示させました。

数日間走ったときの出力電圧の最高は1.5Vでした。これはアクセルペダルをせいぜい半分までしか踏んでいないということです。運転する人の個人差もあるでしょうが、通常は半分踏むのも希で、半分以上踏み込むことはよっぽどのことがない限りないのです。

 

関連ページ

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コネクタ表 〜 スロットルセンサー
コネクタ表 〜 スロットルバルブスイッチ
メンテナンス 〜 ロックアップしない

 

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