概要
ECCSには整備性を向上させるための自己診断システムが備わっています。
ECCSの信号系統に起因する不具合の場合、この自己診断システムの機能を利用して不具合系統を絞り込みます。
ただし、自己診断システムが異常として検出できるのはセンサーやそこまでの回路の断線や短絡(ショート)によって不具合が発生している場合だけです。エアフローメーターや壁温センサーの特性不良は検出できません。
後期型から電子システム診断テスターCONSULT(コンサルト)による診断ができるようになりました。CONSULTによる診断はディーラーで行うものなので省略します。
グローブボックス下に隠れている診断コネクタにつなげて使う
診断モード
ECCSの自己診断システム(後期)には下記の診断モードがあります。
診断モード | 操作 | 排気温度警告灯およびECCSコントロールユニット の赤ランプの表示 |
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モード1 | 故障警報モード | キー「ON」 ↓ エンジン回転 |
正常時:消灯 異常時:CPUバックアップ時に点灯1秒、消灯1秒を繰り返す |
モード2 | 自己診断モード | キー「ON」 (エンジンは停止) ↓ 診断モード切り換え |
正常時:故障コード"55"を表示 異常時:故障系統を各故障コードで表示 |
O2センサーモニターモード | 上記自己診断の状態で ↓ エンジン回転 |
リーン : 点灯 リッチ : 消灯 |
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電子システム診断テスターCONSULTによる診断 | (省略) |
使い方
自己診断システムはECCS構成部品個々の診断を行うものではなく回路の信号を診断するもので、これにより不具合系統を絞り込むものです。
CPUバックアップしたかどうかは故障警報モードで確認します。通常はこのモードになるのでいつでも確認できます。
異常が表示されたら自己診断モードで故障系統を絞り込みます。
排気温度警告灯とECCSコントロールユニットの赤ランプは連動するため、排気温度警告灯が点灯するときは赤ランプも同期して点灯します。
診断モードの切換方法
- キースイッチ「ON」で故障警報モードになります。この状態(エンジン停止中)では排気温度警告灯と赤ランが点灯します(ランプ球切れチェックのため)。
- エンジンを始動します。CPUバックアップ時は警報表示します。
- 自己診断モードにするにはエンジンを停止し、キースイッチを「ON」にします。
- 診断コネクタのCHK端子とIGN端子を2秒以上ショートしてその後オープンにします。この操作をするごとに診断モードが故障警報モード→自己診断モード→故障警報モード→自己診断モード→・・・と切り換わります(エンジン停止中にこの操作をすると故障の記憶が消えてしまいます)。
- 自己診断モードで確定させるにはここでエンジンを停止します。
- 自己診断モード(エンジン停止中)からO2センサーモニターモードに切り換えるには、エンジンを始動します。
RX | TX | IGN2 | CHK | IGN | ||
GND | CLK | PS |
- 従来どおりのやり方でもモードの切り換えができます。ECCSコントロールユニット側面の調整ボリュームを右回り(時計方向)に止まるまで回します。この状態で約2秒以上経過すると次々に 診断モードが切り換わります。その時々の診断モードは排気温度警告灯と赤ランプの点滅回数でモード番号を表示します。例えば故障警報モード(モード1)の場合は1回点滅します。モード2の場合は2回点滅します。モードは1→2→1→2→・・・と切り換わります。診断モードを固定するには、希望するモードの点滅を確認したら1秒以内に調整ボリュームを左回り(反時計方向)に回します。
- キースイッチを「ON」にしたときは通常は故障警報モードになりますが、自己診断モードのままキー「OFF」して数秒のうちに「ON」にすると自己診断モードが継続します。ここで故障警報モードにするには、モード切り換え操作をします。
診断モードの詳細
各モードごとに参照してください。