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公開日:2010年5月12日
最終更新日:2014年1月13日

燃料系統
Fuel System
(基本資料)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用


概要(特長)

・ スチール製フィラーチューブを採用し、安全性の向上が図られました。
・ フューエルタンクの実容量を変えずに空気室容量を増大(従来の4Lを10Lにした)し、給油性の向上が図られました。


仕様

項目/エンジン仕様 Y31シーマ Y31セドリック/グロリア
VG30DE VG30DET VG20E
VG30E
VG30ET
VG20DET RD28
フューエル タンク本体 全容量(L) 82
公称実容量(L) 72
空気室容量(L) 10
残量警告時容量(L) 約10
残量警告時有効量(L) 約8 約9
燃料計E指示時有効残量(L) 約3 約4
ドレーン プラグ 付き 前期は標準:なし、
寒冷地:付き/
後期は付き
付き
フューエル ポンプ 方式 タンク内蔵電動式 -
(噴射ポンプ内蔵)
排出量(L/h) 95 145 70以上(VG20E、VG30Eの前期)、95以上(VG30ETの前期) 95以上(前期)、100〜135(後期)  
フューエル ポンプ コントロール モジュレーター なし あり なし
フィラー キャップ 方式 ねじ込み式
(バキューム リリーフ バルブ付き)
リリーフ バルブ開弁圧(mm/Hg) -45〜-25
燃料オーバー フロー防止方式 空気室内蔵式
(チェック バルブ付き)
フューエル ゲージ ユニット ゲージ方式 フロート アーム式
抵抗値(Ω)
アナログメーター用)
F 約6
E 約80
残量警告方式 サーミスター式
エバポ方式 キャニスター式 大気開放
フューエル チューブ外径 アウトレット(mm) 8 8
リターン(mm) 8 4.76
フューエル フィルター(PITWORK) 部品番号 AY505-NS005 AY505-NS003
ろ過面積(cm2) 500(前期) 1000(前期) 500(前期)  
定期交換時期(km) 100,00(前期) 100,00(前期) 100,00(前期) 60,000kmまたは5年ごと(前期)
フューエル チェック バルブ 17370-10V01
フューエル インジェクター リフト量(μ) 60 110 60(前期) 60(前期)  
静的流量(cc/分) 約260 約380 148(VG20E)、185(VG30E)、259(VG30ET)(前期) 約260(前期)  
識別色 コネクタ 淡黄 灰(VG20E)、ピンク(VG30E)、赤(VG30ET)(前期) 赤(前期)  
ソケット 黄または緑 灰(前期)  
プレッシャー レギュレーター設定圧(kg/cm2) 2.55 2.55(ホット リスタート以外) 2.55(前期) 2.55(前期)  



フィラー キャップ

樹脂製ネジ込み式(リリーフ バルブ付き)です。
ラチェット機構で締めすぎを防止しています。
キャップの色は、ガソリン系が黒、RD28が朱色("DIESEL"刻印あり)です。



燃圧の下げ方

フューエルタンクやフューエルゲージユニット、フューエルフィルターなどの燃料系の部品を取り外すときは燃圧を下げてから行います。燃圧を下げずにフューエルホースを抜くと燃料が噴き出すので危険です。

エンジン始動後、フューエルポンプリレーまたはフューエルポンプのヒューズを外し(RD28エンジンはフューエルカットソレノイドバルブのハーネスコネクタを分離する)、エンストするまで回します。さらに、2〜3回クランキング(エンジンをかける操作)を行い、燃圧を下げます。

リターン側に圧が残っている場合もあります。
フューエルタンク内に正圧があると燃圧が下がりにくいので、フィラーキャップを外してタンク内の圧力も抜きましょう。

車体が温まっているときは熱による膨張で燃圧が戻ることがあるので注意しましょう。


関連ページ


基本資料 〜 プレッシャーレギュレーター
基本資料 〜 フューエルカット
基本資料 〜 フューエルチェックバルブ
基本資料 〜 フューエルフィルター
基本資料 〜 排気系統
コネクタ表 〜 フューエルポンプコントロールモジュレーター
メンテナンス 〜 フューエルフィルターの交換 > 分解
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