流量の変化で電装品をコントロール
燃料流量感知アダプター (追加装備)
Y31シーマのVG30DET(ターボエンジン)搭載車に適用

自作です
仕様
エンジンの要求燃料流量が変化したとき(つまりフューエルタンクからエンジンに送られる燃料の流量が変化したとき)に、電源(12V)を切り換えて出力する。
燃料流量が変化するタイミング |
エンジン始動時 |
冷機時にエンジンを始動したとき、始動直後の30秒間、始動時増量が行われる。 |
走行時 |
走行中にエンジン回転とエンジン負荷の組み合わせが設定領域を越えたとき、増量が行われる。 |
注意:この装備は、他の電装品をコントロールするための中間的なアダプターであり、単品では作動しません。
入力 |
出力 |
燃料流量 |
基本流量時12V出力 |
増加流量時12V出力 |
基本流量 |
12V |
OPEN |
増加流量 |
OPEN |
12V |
いろいろな仕掛けに応用できるように2種類の出力を持たせてあります。
解説
この装備は、燃料流量の変化に応じて他の電装品をコントロールさせる目的で製作しました。
他の電装品とセットで使わなければ意味を持ちませんが、単に出力にランプをつなげるだけでも意味を持たせることができます。
愛車では、このアダプターの出力をマフラーコントロールユニット(改)に入力し、燃料流量に応じてマフラーバルブを開閉させることに成功しています。
回路図

枠で囲んだ部分が当装備です。
+Bへの接続はIG電源でも代用できます。
燃料流量感知アダプターのコネクタ表はこちら(工事中)
作動原理
燃料流量の変化は、フューエルポンプに印加される電圧の変化に等しいので、その両端電圧によって流量を感知(検出)します。これが最も簡単な方法です。別の方法に、フューエルポンプコントロールモジュレータに入力される流量切換信号を使う手がありますが、この信号は電圧降下が激しいため使い物にならないと思います。
あとは超小型12Vリレーを使って出力を切り換えるのですが、基本流量時は中途半端な電圧が印加されていますので、確実にリレーが作動するようにツェナーダイオードや抵抗器で回路を組まなければなりません。
回路の説明
ツェナーダイオード(定格は不明)と抵抗器4.7Ωの組み合わせで、+B〜F/P(-)間電圧が11.8V以上になるとリレーが作動し、10.2V以下になると復帰するようにしました。抵抗値は使用するリレーとツェナーダイオードの定格によって決定するもので、必ずしも4.7Ωでなければならないというものではありません。
ツェナーダイオードを入れないと、リレーが復帰するべき電圧が低くなり、+B〜F/P(-)間電圧が低くなっても復帰しなくなります。
抵抗器4.7Ωは、リレーが作動するべき電圧の調整用で、+B〜F/P(-)間電圧が低いときに誤作動を起こさないように入れています。
設計のポイント
リレーが12V以上で確実にONとなり、9V以下で確実にOFFになるようにすることです。一般にリレーは公称値よりも低い電圧でONとなり、それよりももっと低い電圧でOFFとなります。例えば、自分が使用した超小型12Vリレーは、電圧を上げていくと5.6VでONになり、そこから電圧を下げていくと2.4VでOFFになります。このままでは+B〜F/P(-)間電圧が低くなってもリレーがOFFにならなくなる現象が起きてしまいます。

アダプターの中身
こんなの作ってみました
このページで紹介したアダプターを使うと、このようなことができます。これはほんの一例です。

通常は五つ星が点灯し、燃料流量が多くなったときに消灯します
エンジンをかけると五つ星が点灯します。そして加速時や登板時などでアクセルを踏み込んで燃料の流量が増加したときに消灯します。つまり言い換えると、超〜低排出ではなくなったときに☆マークが消えます。
ステッカーの☆マークを切り抜き、窓ガラスの内側にELシートを貼り付け、電源を燃料流量感知アダプターの「基本流量時12V出力」につなげれば完成です。

ELシートとELインバーター(点灯ユニット)
関連ページ
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追加装備 〜 マフラーコントロールユニット(改)
コネクタ表 〜 フューエルポンプコントロールモジュレーター
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