27万キロ無交換のフィルターはどうなっているか
フューエル フィルターの分解
(メンテナンス)
Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用
折り返しをめくって分解した
(27万キロ無交換のフューエルフィルター 16400-N9600?)
目次→ 概要、分解のしかた、中身は・・・
概要
2010年4月、走行距離27.0万キロの頃、フューエルフィルターの交換で取り外したのを分解してみました。
分解したフューエルフィルターは新車から装着されていたもので、27万キロ無交換です。
分解のしかた
フューエルフィルターのOUT側(車両取り付け状態では上側)の折り返しをめくってフタを外しました。
使い古しのニッパーの刃を折り返しに引っかけて広げていったら、ほんの数分で分解できました。缶詰を開ける要領です。
折り返しをつまんで外に広げていく
斜ニッパー(斜刃2枚合わせ)で広げているといころ
中身は・・・
ドロドロした汚れを想像していましたが、サラサラした汚れでした。
いつも燃料に漬かっているところなのでドロドロになることは無いみたいですね。
中に残っていた燃料は真っ黒でした。たぶんこれは分解前にだいぶ振ったせいだと思います。分解する前に中の燃料をすべて出してしまおうと振ったのです。そのせいでろ紙に付着していた汚れが洗い落とされ、底に溜まったようです。
分解する前にかなり揺すったのでろ紙に付着していた汚れが落ちたようだ。
タンクに溜まっていた燃料は真っ黒だった。
もしかすると使用中にフューエルフィルターを揺すると、ろ紙の汚れがタンクの底に落ちて、一時的にでも燃料がろ紙を透過しやすくなるかもしれませんね。でも違いがわかるほどではないと思います。新品のフューエルフィルターに交換してもフューエルポンプの音くらいしか変化しませんでしたから(それが一番重要なことかも?)。
フィルターのろ紙に付着していた汚れはご覧の通り真っ黒。
ドロドロではなくサラサラした汚れだった
ろ紙を破いてみたところ。
内側は汚れていなかったので、フィルターの役目はちゃんと果たしていたようだ
OUT側に挿さっていた黒い筒は取り外せた。
この黒い筒は新しいフューエルフィルターにはない。
(新しいフューエルフィルターに挿すこともできたが使わなかった)
タンクの中が乾燥すると砂のようなものが残った。これは磁石には付かなかった
乾燥したろ紙にカッターで切り込みを入れて広げたところ。
ろ紙からは黒い粉がたくさん出る。これは磁石に付いた
ろ紙に付着していた黒い粉は磁石に吸い付いた
黒い粉は何でしょうか?
触ってみると手がカーボンのような汚れ方をしますが、カーボンは磁石には付きませんよね?
フューエルポンプのブラシの摩耗粉が考えられますが、磁石には付かないはずです。カーボンみたいなのに磁石に付くのが不思議でなりません。
フューエルポンプのモーターから出るカーボン以外の摩耗粉か、配管内の鉄分か、もしくはガソリンスタンドの給油機から混入した物なのでしょうか?
一方、フューエルフィルターのタンクの底に溜まっていた粉は磁石にはつきませんでしたので、おそらく給油中に入った砂ではないかと思います。もしそうだとすると風の強い日は給油しない方が良いかもしれません。
関連ページ
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