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最終更新日:2012年7月21日

これで安心!

補助バッテリー
Sub Battery
(追加装備)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用


トランク右側の空間に設置(壁面は補強してあります)

この下にドラフター(空気の流れの出口)やベンチレーターがあり、
充電中に発生する水素ガスを逃がすことができます。


※2012年4月、電源系統見直しおよび配線整理のためすべて撤去しました。


概要

2000年3月、走行距離8.3万キロの頃、主にオーディオ用として補助バッテリーを設置しました。現在はオーディオの他にルームランプなど、走行に支障のない電装品にも利用しています。


仕様

既存メインバッテリーの他にもう一つバッテリー(サブバッテリー)を搭載する。


解説

バッテリーが2つあると安心できる

エンジンをかけないで気兼ねなく電気を使いたいと思ったことはありませんか?。管理人は撮影行やロングドライブに出かけたときに、よく車内で休息や仮眠をします。このとき燃費と安全性の観点からエンジンは停止することにしています。

言うまでもありませんが、エンジンを停止してアクセサリー電源を使っているとバッテリーが上がる場合があります。実際に仮眠中に寝ぼけてドアを開けっぱなしにしてしまい、朝までルームランプがつきっぱなしになってバッテリーが上がったことがあります。

このようなことが2度とないように補助バッテリーを搭載しています。初めはメインバッテリーが上がったときの救援用として考えていましたが、その存在がもったいないので活用することにしたのです。




充電系統の構成

 

回路図



構成部品

どれもカー用品店で入手できます。

部品 説明 購入価格
補助バッテリー

80D26R

メインバッテリーが逝ってしまった時に交換できるよう同サイズにしている。

値段が高くなるが、ドライバッテリーやディープサイクルバッテリーにすると、カラになっても何度でも使えるので便利である。

8,000円
〜9,500円

リレー メインバッテリーと補助バッテリー同士をつないだり切り離したりするバッテリーセパレーターの役目をする。なるべく電流容量の大きいものを選ぶ。

エーモン No.1244 30A

コイル電流:130mA(DC12〜13.5V時、直流電源の電流計で計測)

ホーン用のリレーはそれ自体の負荷が大きく、連続使用に適さない物もあるので使用を避ける

1,380円

コード メインバッテリーと補助バッテリー同士をつなぐケーブル。なるべく太いものが望ましい。

フジックス ハイパワー電源取り出しコード REV1515 赤色 電線サイズ:5.0sq×5m 許容電流:45A 許容電力:DC12V 540W

マイナス側はボデーアースを使うので短い距離でよい。

980円×2個

ヒュージブルリンク

ヒューズのような役目をするケーブルで、メインバッテリーと補助バッテリー同士をつないだケーブルが万一短絡した場合に車両火災などを防いでくれる。

フジックス REV2244 青色 許容電流:30A サイズ:FLW0.85sq 許容電力:12V 360W 

630円

オートバックスセブン B-34 青色 許容電流:DC12V 30A 60W以下 製造元:フジックス

720円

バッテリー端子 補助バッテリーにコード(ヒュージブルリンク)を接続するための端子。

エーモン バッテリーターミナル(蝶ネジタイプ) B657 80D26R(L)用 真鍮色
蝶ネジ゙部分の口径:10mm、ターミナル固定部分の口径:6mm

560円

バッテリー端子カバー 補助バッテリーのプラス端子の接触防止用カバー 赤色

記録なし

 

配線作業

エンジンルームから車室内への配線は、ボンネットフードオープナーのワイヤー取り込み口から引き込みました。エンジンルーム内では高温にさらされるため、配線チューブをスパイラルチューブとゲジゲジ(?)の二つを使って2重にしました。

車室内からトランクルームへの配線は、後席裏のコード取り込み口から引き込みました。

なるべく太いコードを使い、最短距離で配線するのが基本です。

リレーは運転席足下右のカバー内側に設置。リレー制御用には、クルーズコントロールスイッチを利用しました。



メインバッテリーにはヒュージブルリンクを介して接続
(青いコード)



補助バッテリーにもヒュージブルリンクを介して接続
(青いコード)



なぜ、クルーズコントロールスイッチなのか?

補助バッテリーに充電する時に使う充電スイッチは、クルーズコントロールスイッチを利用します。ではなぜこのスイッチなのかというと、エンジンがかかっているときだけ補助バッテリーの充電をON/OFFできる仕掛けにしたかったからです。このスイッチを利用すると、いとも簡単に実現できてしまうのです。

このスイッチを利用することの最大の利点は、エンジンがかかっている時に一度ONにするとOFFスイッチが押されるまでONが自己保持されることと、ONにしたままでもエンジンを切ると自動的にOFFになるので、絶対にスイッチの切り忘れがなく安心できることです。

なお、管理人のようにクルーズコントロールスイッチを利用する場合には、必ず純正のハーネスはそのままで使用してください。さもないと自己保持などの作動はしません。また、Y31型系車以外のおクルマで利用する場合には、自己保持用のリレーが別途必要です。

クルーズコントロールスイッチについてはこちらをご覧ください。



強力な電源構成

補助バッテリーが満充電になると、メインバッテリーと共に大容量の電源構成となり、走行中のエンジンはもちろん、エアコン、ライト、オーディオなどの高負荷にも十分対応できる環境になります。

例えば、登板道をメインバッテリーのみで走行するとエンジンに負荷がかかり燃料流量インジケーターが点灯しますが、このときに充電スイッチをONにして補助バッテリーをつなげると、燃料流量インジケーターは消灯します。これは大容量の電源構成によって、ECCSコントロールユニットがエンジン負荷を負荷だと感じなくなるからだと思います。

なお、補助バッテリーを走行に関わる電装品に使用すると万が一の時に非常に危険ですので避けます。

充電スイッチをOFFにすると、メインバッテリーと補助バッテリーは独立しますので、走りに関してはメインバッテリーが、オーディオなどの娯楽に関しては補助バッテリーがそれぞれ担うことになり、負荷を分散できます。

これで燃費が良くなるかどうかはわかりません(重量のあるバッテリーを搭載したことや、オルタネータの負荷が増えることで逆に燃費が悪化したりして?)。



放電系統の構成(一例)


ルームランプなど既存の電装品への電力供給は、車室内のヒューズを介して行うのが簡単で確実です。

車室内の換気をするベンチレーター(追加装備)は、補助バッテリーの充電時に発生する水素ガスを車外へ強制排除する役目もします。

社外オーディオの+バッテリー電源コードは、補助バッテリーに移行済みのフロントシガライタのラインから取得しています。



ヒューズボックスへ供給するという逆の考え方

補助バッテリーから既存の電装品への供給は運転席にあるヒューズボックスから行います。ヒューズボックスから電源を取り出すパーツが売られていますが、それを逆の考えで使います。


ヒューズボックスから電源を取り出すパーツを逆手に使う


標準的な使い方

逆の使い方


※縦向きのヒューズは車両に既存のもの、横向きのヒューズは電源を取り出すパーツ。
※Y31シーマの場合、運転席足元にあるヒューズは、下側が電源側、上側は負荷側となっている。
※逆の使い方では、既存のヒューズを溶断させてからケースだけ使う(右図の×印)。



シガーライターソケットから補助バッテリーの電源が取り出せれば、気兼ねなく扇風機や電気蚊取り器、シェーバー、DC-ACコンバーターなどが使えます。セキュリティ面でもメインバッテリーがダメージを受けても補助バッテリーがバックアップしてくれます。

エンジンをかけないで使いたい電装品の一つにオーディオがありますが、マルチAVシステムは電源構成に不明な点があるたため、実現できませんでした。それは、バッテリーを独立させて使っていても、負荷側でつながっていると問題があるからです。




ヒューズボックス

ルームランプヒューズのところに補助バッテリーからのコードを接続したところ。
これにより、ルームランプは補助バッテリーで利用できるようになります。
(赤いカバーの付いたヒューズと赤いコードの部分)
(ヒューズは必ず溶断させておくこと。さもないと火災の原因になります)




補助バッテリーの電圧チェック

ルームランプの電源ラインに補助バッテリーを接続しておくと、電圧が低くなったときに「半ドア警告灯」が薄く点灯しますので、簡単に電圧のチェックができます。



電圧が低くなるとこれがうっすら点灯します



これは意図的に点灯させているのではなく、「半ドア警告灯」の電気回路がもともとそのようになっているのです。偶然?といえば偶然です。

カーナビのバッテリー電源コードは補助バッテリーに接続していますので、カーナビの接続状態表示画面で補助バッテリーの電圧が確認できます。なお、充電スイッチONのときはメインバッテリーとつながるのでメインバッテリーと一緒の電圧が表示されます。



こんなの作りましたが、採用しませんでした




2つのバッテリーのつなぎ方

間違ってもメインバッテリーと補助バッテリーを何も介さずに常時並列接続してはいけません。電気は水のように高い方から低い方へ流れるので、電圧の高い元気なバッテリーから電圧の低い弱っているバッテリーに流れてしまい、バッテリー同士で電気を食いつくして自滅してしまいます。新しい乾電池と古いのを混ぜて使えないのと同じ理由です。

キャンピングカーなど標準で2台のバッテリーを装備している車両はアイソレーターを使用していると思われます。アイソレーターには2つ以上の整流器が入っていて、電気の流れる方向を一方通行にすることでバッテリー同士が干渉しないようにする働きをします。
アイソレーターがなくても、オルタネータからのコードを2つの整流器で分岐し、それぞれにバッテリーを接続すれば同じことです。負荷側から見た場合にバッテリーが独立しているので放電しあうことがありません。しかしこの方法は、オルタネータとバッテリー間の太いケーブルを外さなければならず、また電流容量や放熱、設置場所にも気をつかわなければならないので、愛車には採用していません。

愛車では回路図にあるようにクルーズコントロールスイッチとリレーを利用してつないでいます。



トランクルームフロアボードの自作※2008年12月29日

純正のフロアボードは弱くて補助バッテリーを乗せると傾いてしまうので、新しいボードを自作しました。
材料は、厚さ2.5mmのラワン合板を厚さ0.9mmのデコラでサンドイッチしました。接着剤は熱にも水にも強い業務用の水性ビニール系を使いました(合成ゴム系接着剤は熱に弱いので使えません)。
切り抜きはトリマという電動工具にコロ付きストレートビットを装着して使いました。
質量は410gになりました(純正のフロアボードは280g)。

 


自作したトランクルーム右側フロアボード





補助バッテリーの活用例

使い方は考え次第で無限大です。どれもメインバッテリーの上がりを気にせずに使うことができるので安心です(メインバッテリーが上がってしまった場合でも応急用に使えます)。

実践済み
●ルームランプ
●フロントシガライタソケット、リアシガライタソケットから補助バッテリーの電源が取り出せる
●メインバッテリーを外されても作動するセキュリティーシステム
●メインバッテリーを外されるとブザーが鳴る(偶然の産物)
●テレビ・オーディオ・ナビが楽しめる
●長時間の路上駐車でハザードを点滅し続けることが出来る(ヒューズの差し替えで対応)
●車内泊などでの扇風機使用や暖房機類の使用
●駐車中の換気装置(ベンチレータ)に
●突然のオルタネータの故障でメインバッテリーが弱ってきた時の安全な場所までの補助走行用に
●突然のメインバッテリー上がりでの交換用に
●エンジンキーを差し込んだときに使う電源に(キー差込スイッチ
●エンジンキーを抜いたときに使う電源に(キー抜き電源アダプタ

これから実践となるか?

●早朝の車内の冷え込みを押さえるためのヒーター用電源に
キースイッチを「ON」にしなくてもパワーシートが動かせる
●ドアを開けた時にガラスの断面を光らせる(ガラスエッジイルミネーション)
●駐車中の犬猫糞害防止装置の電源に
●他車のバッテリー上がりの救援用に
●災害時の電源に


 

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オルタネータが故障した時にメインバッテリーと入れ替えました

関連ページ

基本資料 〜 オルタネータ
コネクタ表 〜 クルーズコントロールスイッチ
追加装備 〜 キー抜き電源アダプタ
追加装備 〜 ベンチレーター

 

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