電装品の電源スイッチに流用できます
クルーズ コントロール スイッチ コネクタ
Cruise Control Switch Connector (コネクタ表)
Y31シーマおよび
Y31セドリック・グロリアのASCD装着車に適用

クルーズコントロールスイッチ

スイッチ内部
このスイッチはステアリング右側のパネル部分にあります。
別名、ASCDスイッチやオートクルーズのメインスイッチとも呼ばれます。
電装品の電源スイッチに流用
クルーズコントロールスイッチは普段はほとんど使わないので、電装品の電源スイッチに活用してみましょう。愛車ではこのスイッチを補助バッテリーの充電スイッチとして使っています。クルーズコントロールの機能は従来通り利用できます。
このスイッチを使うことの利点は、
●新しいスイッチを取り付けなくてすむ(穴あけなどがない)
●エンジンがかかっている時だけONにできる(実際はキースイッチを「ON」の位置にしているとき)
●エンジンを切ると自動的にOFFになる(スイッチの切り忘れがない)
電源のON/OFF信号は端子No.3から取得します。低負荷の電装品ならこの端子から直接電源が取り出せますが、高負荷の電装品はリレーで回路を組む必要があります。
管理人のようにクルーズコントロールスイッチを利用する場合には、クルーズコントロールの機能を使わなくても必ず純正のハーネスはそのままで使用してください。さもないと電源ONが保持されません。また、Y31型系車以外のおクルマで利用する場合には、自己保持用のリレーが別途必要です。
コネクタ表
コネクタ色:黒
端子 No. |
名称 |
コード |
電圧 |
内容 |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
IG電源 |
黄 |
青 |
中 |
12V/0V |
キースイッチを「ON」の位置にすると12V。
車室内のヒューズ#14(電子部品.IG)につながっている。ONスイッチを押している時に端子No.2、端子No.3とつながる。 |
2 |
自己保持用 |
ピンク |
- |
中 |
12V/0V |
ONとOFFのどちらのスイッチも押していない時は、端子No.3とつながっている(自己保持用)。
自己保持とは、ONスイッチから指を離しても”ON”が持続するように保持すること。ONスイッチを押している時に端子No.1とつながる(電圧は12Vとなる)。OFFスイッチを押している時に端子No.3と離れる(電圧は0Vとなる)。 |
3 |
クルーズコントロール電源 |
赤 |
青 |
中 |
12V/0V |
クルーズコントロールの電源とスイッチ部の”CRUISE
CONTROL”インジケータと連動。電源が入っている時は電圧12V、切れている時は電圧0V。インジケータのプラス端子とつながっている。ONとOFFのどちらのスイッチも押していない時は、端子No.2とつながっている。(2005年10月4日訂正)
OFFスイッチを押している時に端子No.2と離れる(電圧は0Vとなる)。これで自己保持が解除される。
端子No.1(IG電源)が一度0Vになった時(例えばエンジンを切った時)も自己保持が解除される。愛車では、この自己保持作用を利用して補助バッテリーの充電スイッチに活用している。 |
4 |
アース |
黒 |
- |
中 |
0V |
常に0V。
インジケータおよびクルーズコントロールメインリレー用のアース。
端子No.6とつながっている。 |
5 |
イルミネーション電源 |
ピンク |
黒 |
中 |
12V/0V |
スモール点灯で12V。 |
6 |
アース |
黒 |
- |
中 |
0V |
常に0V。
イルミネーション電源用のアース端子No.4とつながっている。 |
スイッチの内部(2005年10月8日追加)
この図はスイッチ内部の端子間のつながり方を説明したものです。実際の接点の形状とは異なります。
●通常時
ONスイッチもOFFスイッチも押していない状態です。端子No.2と端子No.3がつながります。

●ON時
ONスイッチを押している間は、端子No.1と端子No.2と端子No.3がつながります。

●OFF時
OFFスイッチを押している間は、端子No.1と端子No.2と端子No.3は独立してつながりません。

スイッチ周辺の回路(2005年10月8日追加)

※ASCDスイッチ=クルーズコントロールスイッチ
この図は愛車(Y31シーマ後期型)のクルーズコントロールスイッチ周りの回路を示した物です。純正でこのような回路になっています。
他の電装品の電源スイッチとして使う場合には、端子No.3から電源を取得します。
Y31型系車以外で電源スイッチとして使う場合には、図中のASCDリレー(ONを保持するためのリレー)が別途必要です。
作動説明
1. 端子No.1にIG電源がつながっていますが、ASCDリレーがまだ作動していな
いときは端子No.3に電源は出力されません。
2. ASCDスイッチの「ON」を指で押している間は、端子No.1→スイッチ内部→端子No.3へIG電源がつながります。同時に端子No.2にもつながるためASCDリレーが作動し、ASCDリレーの接点がONになるのでIG電源→ASCDリレー→端子No.3へとつながります。
3. ASCDスイッチの「ON」から指を放しても、端子No.3にはASCDリレーの接点を通じてIG電源がつながっていますから、端子No.3→スイッチ内部→端子No.2へも電源がつながったままになり、ASCDリレーは作動を続けてONを保持します(これを自己保持という)。
4. ASCDスイッチの「OFF」を押している間は、端子No.3と端子No.2が切り離されるので、ASCDリレーが停止します(自己保持の解除)。よってASCDリレーの接点はOFFになり、端子No.3にIG電源は出力されなくなります。
5. ASCDスイッチの「OFF」から指を放しても、ASCDリレーが停止しているので端子No.3に電源は出力されません。
■付■録■(2005年10月8日追加)
当ホームページをご覧になったrin様がASCDスイッチを購入して、補助バッテリーの充電スイッチとしてお使いになられています。
rin様はY31型系車以外のおクルマにお乗りですが、ASCDスイッチには「ON」、「OFF」スイッチ両方あり、イルミネーションランプやインジケータランプも付いているので気に入っているそうです。
愛車はHP10プリメーラ、2005型VWポロ、2005型アルファ156を所有しておられ、アルファ156に組み込まれました。

回路図はrin様提供

画像はrin様提供
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