水温センサーとは
ここで言う水温センサーとは、コンビネーションメーター内の水温計用のセンサー(サーミスタ)のことです。日産発行の配線図集では「サーマル トランスミッター」という名称になっています。この他FASTでは、「サーモ センディング ユニット」や「テンパラチャー センサー」、「ウォーター テンプ ゲージ」という名称も使われています。
水温センサーはコンビネーションメーターにつながっていて、それ以外にはつながっていません。まさしく水温計専用のセンサーなんです。
エンジン用の水温センサーについては壁温センサーをご覧ください。社外品のR-VITやインフォメーターなどの診断コネクタにつなげて表示される水温は、この水温センサーではなく壁温センサーで検出した水温です。 エアコン用については水温センサー(エアコン用)をご覧ください。
コネクタ表
ここでは水温センサーに直にはめ込むコネクタについて紹介しています。ハーネスは途中から壁温センサーと一緒の壁温センサーハーネスのページをご覧ください。
コネクタ記号はA-64です。コネクタ色は黒です。
71 |
端子No. | 名称 | コード | 電圧 | 内容 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
色 | 帯 | 太さ | ||||
71 | 水温センサー信号 | 黒 | 中 | 抵抗変化 |
冷却水温が低いと抵抗が高く、冷却水温が高いと抵抗は低くなる。 信号アース線はなし(水温センサーのケースが信号アースとなっている)。 ここの電圧を測るには、ここの直のコネクタと壁温センサーハーネスのコネクタをつなげたままアース間電圧を測る。 水温センサーの抵抗を測るには、このコネクタを外してアース間で測る。 |
水温センサーの特性
水温センサーは温度によって抵抗が変化します。温度が低いときは抵抗が高く、温度が高いときは抵抗が低くなります。
例えば、水温が約53℃のときは103Ω、約70~110℃ のときは55~20Ωとなります。
壊れるとどうなるか
コネクタ部分の端子の腐食などによって接触抵抗が加味されると抵抗が高くなります。抵抗が高くなると水温計の温度は低くなります。ただし水温計の中央付近は鈍感につくられているため、多少抵抗が変化しても中央付近の表示には影響ありません。
コンビネーションメーターの水温計が、診断コネクタにつなげて使うR-VITやインフォメーターなどの情報端末に表示される水温と大きな差がある場合は接触不良の可能性があります。
管理人の愛車の場合は、エンジンをかけてエアコンの温風が出始めたときの水温計がちょうど一番下の目盛りのところです(約55℃)。このことを利用して普段から水温計を見ておくと、いざというときの確認に役に立ちます。
水温センサーのコネクタを抜くか断線すると水温計の指針は一番下になります。
部品番号と価格
水温センサー 部品番号:25080-89903 部品コード:25080X
価格: 1,770円
【メモ】
サーモ センディング ユニット接続相手:EGI or エンジンルームハーネス
接続コネクター符号:P01FB
リペアーコネクター:B4341-0PFB0