公開日:2004年8月16日
最終更新日:2018年1月4日

Y31シーマの素性を明かす

開発ストーリー(1)

Development Story

カテゴリー : 基本資料

Y31シーマに適用

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この開発ストーリーは、下の書籍から引用したのを、NHKのプロジェクトX風に編集したものです。引用したのはごく一部ですので、興味を持たれた方はご自身で書籍をご購入になり、もっとドロドロした開発ストーリーをお楽しみください。

管理人おススメの一冊
 青春出版社 小林紀興著
「シーマ苦闘の700日この男たちの大逆襲」
S63年9月発行 250頁

リーダーたちの言葉がたくさん登場します。ドラマに成りうる内容ですので、「国産初の本格的3ナンバー車」の開発秘話としてプロジェクトXのようなテレビ番組に取り上げて欲しいものです。

このストーリーは長編です。プロジェクトXのナレーションのような読み方をすると面白いのですが、読み終わるまでに時間がかかります。
忙しくて読んでいられない方はナナメ読みしてください。

 

要約

  • Y31シーマの開発構想は何度もひっくり返った

  • Y31シーマのエンジンは、レパード用に開発していたものをもらった

  • Y31シーマの名前の由来は、時計ブランドCYMA(シーマ)からきている

  • Y31シーマのサスは、これでも固めだと思っている?

  • Y31シーマのライバル車はクラウンではなくソアラだった

  • Y31シーマは国産最高級車を目指して造られた

  • Y31シーマの開発期間は短かった

目次


タイトル
2ページ S52年 S52年、本格的3ナンバー車の開発構想が持ち上がった
S53年 12月 だが、開発構想は単なる机上の計画に終わった
S56年 4月 再び3ナンバー車の開発が検討された
S57年 11月 プロジェクトチーム発足
S58年 3月 新普通車のコンセプトづくりに着手
S58年 5月 市場調査実施
S58年 8月 「セドリックベースの3ナンバー北米仕様車も検討してくれ」
S58年 9月 販売価格は700万円を上回る
3ページ S58年 9月 まさかのプロジェクトチーム解散
S59年 9月 次期セド・グロ輸出構想は振り出しに戻った
S59年 10月 次期セド・グロのアメリカ輸出計画が中止
本格的3ナンバー車インフィニティ開発プロジェクトがスタート
次期セド・グロのデザインに取りかかる
S60年 1月 「いったい会社は、何をオレに期待しているのだろう・・・」
S60年 2月 「こいつは、リファインじゃ通らんぞ」
S60年 3月 三坂「お客様の顔を知らずに設計しているのか」
4ページ S60年 7月 社長「いいじゃないか。これで行ってくれ」
S60年 8月 「もう一工夫したほうがいいんじゃないか」
S60年 9月 園田「こんなゴマカシは通用しないぞ」
販売企画部長「売る側がいらないといっているのにつくりたいとは何だ」
S60年 10月 「営業部門から、3ナンバー車が欲しい、といってきているんですが・・・」
三坂「キミが本当に自信のあるものをつくってくれ」
S60年 12月 若林「シロウトは、口を出さんで下さい」
S61年 1月 商品企画室「どんどん進めろ」
初めて赤字を出す
5ページ S61年 4月 新3ナンバー車の開発を提案
開発期間は2年以内
S61年 6月 阿波「おっ、ナマズみたいだな」(クレイモデル完成)
S61年 7月 三坂「よし、これで行くぞ」
三坂「本当に、これでいいのか」
6ページ ソアラをライバル視
何馬力にするか
ターボはユーザーが望んでいる
レパードグループはカンカンに怒った
日本最高級のクルマに仕上げてくれ
ターボ論争の結末
7ページ S62年 2月 プロトタイプ車が完成
「サスが柔らかすぎるんじゃないかな」
S62年 4月 320項目に及ぶ修正要求
S62年 6月 新型セド・グロ発表
「セド・グロは5ナンバー車だけでいいのではないか」
トヨタの底力を見せつけられた
8ページ まだネーミングが決まっていない
S62年 7月 「オレは、CIMA(シーマ)がいいと思うんだが・・・」
社長「なかなかいい名じゃないか」
値決めで対立
価格はお客さまの判断で
S62年 10月 モーターショーに参考出品
9ページ S63年 1月 ついに発売
シーマ現象
オートマでポルシェを超えた
3ナンバー車としての明確なステータスがある
あとがきから

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