公開日:2004年8月16日
最終更新日:2018年1月4日

各誌はシーマをどう見たか

雑誌・書籍インプレ

Magazine & Books Impression

カテゴリー : その他

Y31シーマに適用

古本屋などで見つけた雑誌・書籍からY31シーマに関する記事を抜き出してみました。
「なるほど、こんなほめ方があったのか」と思わせる言葉や、聞いてうれしいお言葉がたくさん登場します。
引用したのはほんの一部ですので、興味のある方はご自分で入手して読まれることをオススメします。
なお、開発ストーリーについてはこちらにまとめてございます。

当時の中古車情報誌(切り抜きのため雑誌名不明)

「ターボバージョンは255PSを発生し、スポーツカーをも軽く抜き去るだけの実力を持っていた」
「ターボ付きがシーマの醍醐味で・・・」
「ドアのセンター部に内部から腐食で穴があくというトラブルが出ているという」
「走りをアピールしたクルマだけに乗り込まれているクルマも多い」
「力づくのフル装備、何でもありの436.5万円(タイプIIリミテッドAV)」
「Sは当然走りのS。255PSを本気で楽しむホットパッケージ(タイプII-S)」

当時の車情報誌(切り抜きのため雑誌名不明)

「このクルマにセド/グロのイメージをダブらせる人は誰もいない。シーマはひとり、シーマなのだ」
「”デザイン”が商売になることを証明した、純日本的高級車」

当時の雑誌「ヤングオート」から

「”C”で始まる高級車は出世する」
「ギャル人気度~運転してみたいクルマの1位はY31シーマ」
「ギャル人気度~面白いのはシーマの車格をセルシオと同じと見ていること」

当時の雑誌「ヤングオート」2000年2月号、車種別特集から

「当時の話題を根こそぎかっさらった」
「高級感を損なわずに走りも加え、人気爆発」
「VIPカーブームのルーツをたどった先に存在するのはこのY31シーマ」
「今の時代の側面衝突テストではあまり良い成績が残せないかもしれない」
「ターボに異物が噛み込んだりしたときは、やはりセラミックの弱さが現れてしまうという不利さもあった」
「エンジンとしては日産が一歩リード」
「速いスポーティー4ドアハードトップとしては、シーマの独壇場という様子が強かった」
「シーマはバブルの波に乗った新技術の宝庫のようなもの」
「静かで速いセダンのきっかけは、シーマが造ったといっても過言ではない」

当時の書籍「いま、ニッサンが挑戦するクルマづくり」(自動車評論家 高原誠著)1990年8月10日発行から

「無駄を楽しむクルマだ」

当時の雑誌「ドライバー」(八重洲出版)1988年2月20日号から

「シンプルで存在感ある”新しいビッグカー”」
「日本のお家芸”電子制御”で高級車の走りを追求」
「重厚かつスポーティーな3ナンバー専用設計の高級サルーン」
「現代の日本車を代表するハイテクと、日本の伝統といえる優雅さ、繊細さ、シンプルさをスタイルの融合という形で結実した・・・」
「テールビューは、従来の日本の高級車とは一線を画するシンプルなデザインが特徴的」
「シンプルでいて繊細な面処理が印象的なシーマは、フォーマルさや気品を上手に表現している」
「・・・凹断面を持つサイドガードモールなど、細部のディテールにも凝っている」
「・・・日産デザイン陣の自信のほどを如実に物語っている」

当時の雑誌「ドライバー」(八重洲出版)1988年3月5日号から

「外観はジャガー、ドライブ感はBMW。試乗してのファースト・インプレッションはこうなる」
「太いリアピラーはベンツを連想させる。これは高級車のデザインに重厚感を持たせるための常套手段として外せなかったのだろう」
「従来このクラスの国産車ではタブーであったデザイン手法が堂々と使われている」
「面の仕上げ方は段違いに丁寧だ。・・・微妙なラインや滑らかな面で仕上げている」
「セドリックには斬新さがあるが、シーマと隣り合わせにして見ると、魔法をかけたように古くさく見えてしまう」
「大排気量車らしい加速感がある。4L~5Lのモデルの味がある。暴力的ではなく、やたらに回さずともスムーズに加速する、ゆったりとしたパワー感がある」
「(60タイヤ装着のタイプII-Sについて)快適性に関する部分で、振動、騒音、ハーシュネスへの対策は、もう少し煮詰める必要がある」
「スタイリングはシンプルどころか、本当は凝りに凝った曲面で構成されて・・・」
「虚勢(うわべだけ勢いが有るように見せかけること)を張るのをやめたことで、内面から美しさがにじみ出てきた気さえする」
「アイドリング時の紳士的ともいえる振る舞いは、さすがに高級車らしさを感じさせる」
「なにか、性格の良さが表情に表れているようで、走り始める前から新しい日本の高級車に接することができるという期待に胸が高鳴った」
「市街地の流れに合わせるだけなら、スロットル開度はアクセルペダルに足を乗せる程度のストロークで十分」
「スタートの瞬間だけは、3LのV6シングルカムターボを搭載するセドリック・ブロアムVIPの方が力強く思える。しかし、それもつかの間、すぐにツインカムターボが本領を発揮」
「ターボはどこから効きだしているのか分からないほどで、さりげなくエンジンの手助けをしているようだ」
「3000回転以上は、まわりの景色が後へすっ飛ぶように速度を増していく」
「大柄なボディを感じさせない正確な身のこなしが味わえ、豪快に加速しながら先行車をかわせる」
「加速中のエンジン音は、中・高回転域で室内に入り込んでくるが、ツインカムらしい乾いた音質のメカニカルノイズは、”サウンド”としていい音の方に評価する」
「シーマは国際的にみると上級アッパーミドルクラスに属するモデルだが、その中でも大きめのボディを持っている」
「VG30DET搭載のシーマは、世界有数の俊足サルーンといっても過言ではないだろう」

当時の雑誌「ドライバー」(八重洲出版)1988年4月5日号から

「国際派感覚を身につけた国産最上級パーソナルカー」
「どの速度からも一気に抜け出していくスムーズで速い加速感は、さすが国産乗用車最高の255馬力だ」
「400mを14.75秒で通過。1000mは27.50秒(リミッター作動)。時速100kmに達するのに6.65秒」
「・・・こうした特性がもたらすいい意味での緊張感によって、シーマはソアラよりもスポーティーなクルマに感じられる」
「エンジンの吹き上がりにも軽快さが漂う」
「シーマが国際車を目指すなら、エアサスの再チューニングと空力特性の見直しが必要だ」
「160km/hからのブレーキングでは、シーマが114.3m、ソアラは118.1mで停止。あのポルシェ944Sでも127.2mの制動距離が必要だ」
「路面の継ぎ目などを拾ったときに感じるハーシュネスは、やや気になる。突き上げるといえるほどではないが、高級サルーンとしてはさらに滑らかであるべきだ」
「シーマの静粛性は、おそらくは世界中のサルーンカーのなかでトップレベルにランクされるはずだ。(騒音レベル:160km/hで72ホン)」
「1.6トンを超える重量級ボディのハンディをほとんど感じさせない、軽い身のこなしを感じさせる」
「オーナーが自らドライブすることを大切にしたクルマだ」
「ふと気が付くと、感覚を大きく上回るスピードで走っていた、などということさえしばしばあった」
「かなりのハイスピードで走っても、コントローラブルなのがうれしい」
「シーマはシャープなハンドリングとあいまって、走る気にさせられる」
「スポーティー度では、ライバルのクラウン3Lより上だ」
「どうだ、文句あるか!という迫力があるこのクルマ」
「テイストはハッキリ言うとアメリカ的だ。一見、ヨーロッパ的なスタイリングに見えるが、前後のオーバーハングが長いから、やはり昔のアメリカ車を思わせる」
「このシーマに乗っていると、なにやら危ない遊びをしたくなる。べつに街頭レースをするという意味ではないが・・・。つまり、その・・・”危険な情事”みたいな遊びだ」
「100km/hからの加速がすごい。ぐぐっとシートに押しつけられるやいなや、スピードメーターはアッという間に180km/hに達するのだ」
「車高も低いから、クルマのイメージがとても精かんである。ロードホールディングは第一級もの」
「少なくともクルマを遊びやステイタスシンボルとして使うドライバーには、このシーマの大きさはたまらない魅力だ」
「電話、テレビ、CDによる多機能情報装置という点では、クラウンがリードしている(前期モデル)」
「走りの機能においては、とてもドラスティックで、生活に強烈なリズムを与えてくれる」
「(読者)将来、(ボクが)おじさんになったらシーマに乗るから、CIMAの特集が面白く読めた」

(新型Y32シーマニューモデル速報からY31の意見) モーターファン別冊第276弾!! から

「個性の明確だった初代シーマに・・・」
「『シーマ現象』など社会ネタになるほど、初代シーマは登場してすぐに知名度を高めることになった」
「『出足の良さ、加速の良さ、エンジン出力の大きさ』といった初代シーマの持つ魅力の再現と、・・・」
「初代シーマが持っていた個性的とかアクティブといった明確な方向性が・・・」

雑誌「VIPCAR」 Vo.102 2004年9月号 ~創刊百号記念~ 車種別大研究再録PART3から

「日本における高級車の歴史を変えたクルマ」
「『世界に恥じない日本的なクルマを作りたい』これがシーマ製作のコンセプトだった」
「堂々たるプロポーションでリッチな雰囲気を演出した」
「あらゆる意味でシーマはこれまでの日本車の高級車のワクをブチ破る破天荒なクルマだった」
「クラウンとは違った若々しさにひかれたエネルギッシュな中年層やヤンエグたちが飛び付き・・・」
「シーマの名がY32、Y33、F50と受け継がれてきたことこそ、初代シーマが名車だったことのなによりの証拠だろう」
「ヘッドライトをサイドに回り込ませないよって生まれる優雅なフォルムは、今でも新鮮さを失わない」

雑誌「J'sティーポ」 2006年11月号 ターボ車特集

「離陸せんばかりの豪快な加速姿勢が語り草だった」

ビデオ「ベストモータリング」 1988年3月号

「VG30DETエンジンは255馬力という国産最強パワーを発生。遊び心も忘れてはいない」
「重厚かつスポーティー。本物への熟成した走りがシーマにはある」

ビデオ「ベストモータリング」 1988年5月号

「形がいままでのこのサイズと違って特異なところがあり、低くて、丸くて、ワイドで、そういう意味でデザイン的には大人しいけど目立つクルマなんじゃないかと・・・」
「255馬力というパワーを与えることによって、このクルマが活き活きと走るようになった」
「後ろ姿、シンプルだけど迫力があって、低くてワイドで、これからのものを感じさせますね」

Y31シーマ タイプII-S データ
0-400m 15.03秒
0-1000m 27.57秒
0-100km/h 6.92秒
0-180km/h 23.22秒
最高速(リミッターカット時) 232.4km/h