デュアルモードマフラーを制御します
マフラー コントロール ユニット
Muffler Control Unit
(コネクタ表)
Y31シーマ全車および Y31セドリック・グロリアのVG20DET搭載車に適用
コントロールユニット : calsonic 28488-71V00
(基板のみの重さ:25g)
このコントロールユニットは、入力信号に基づいてマフラーのショートテールチューブに設けられているパワーバルブを開閉させるための指令を出す装置です。
このコントロールユニットはトランクルーム右サイドに設置されています。
コネクタ色:白
端子No.1と4は、マフラーアクチュエーターにつながっています。ただし、中間に4Pコネクタが存在します。
「(入力)」、「(出力)」はコントロールユニットへの入力、コントロールユニットからの出力を示します。
デュアルモードマフラーの仕様ではバルブの作動条件に、接地状態かどうかという項目がありますが、この条件をどのように判断しているかは未確認です。
端子 No. |
コード No. |
名称 |
コード |
電圧 |
内容 |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
D03 |
バルブ開信号 (電源) (出力) |
赤 |
白2/銀1 |
中 |
12V/0V |
デュアルモードマフラーのアクチュエーターのバルブを全開にする信号(アクチュエーターモーターを正回転させる電源)。
バルブ全開のとき12V。それ以外は0V。
デュアルモードマフラーのマフラーアクチュエーターにつながっている。 |
2 |
D01 |
IG電源 (入力)
|
緑 |
白2/銀1 |
中 |
12V/0V |
電源。
キースイッチが「ON」のときに12V。
キースイッチを「ON」にしたときバルブを全閉にするリセット動作をするためのもの。
改造にてアクチュエーターモーターを動かす電源として利用可能。
この端子に12Vを入力すると、端子No.1のバルブ閉信号(電源)が約3秒間12Vになる。これは端子No.3のエンジン回転信号には無関係に動作する。
ディーラーで見せてもらった整備要領書によると、キースイッチを「START」にしたときに全開動作するとあるが、愛車ではまったく行われている様子がない。
誤ってボディにショートすると、車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)が切れる。 |
3 |
D02 |
エンジン回転信号 (入力) |
緑 |
赤2/- |
中 |
0.05V/0.6V〜エンジン回転数に応じて変化(?) |
ECCSコントロールユニットから送られる。 |
4 |
D04 |
バルブ閉信号 (電源) (出力) |
赤 |
青2/銀1 |
中 |
12V/0V |
デュアルモードマフラーのアクチュエーターのバルブを全閉にする信号(アクチュエーターモーターを逆回転させる電源)。
バルブ全閉のとき12V。それ以外は0V。
デュアルモードマフラーのマフラーアクチュエーターにつながっている。 |
5 |
E5 |
アース |
黒 |
-/銀1 |
中 |
0V |
常に0V。
このコードはトランク右側から車内へ引き込むところで他のアース線とつながっている。 |
6 |
不明 |
スロットルバルブスイッチ (フル接点) (入力) |
茶 |
緑2/- |
中 |
12V/0V |
スロットル開度信号。 開度1/2以上で12V、1/2以下で約0V。
スロットルバルブスイッチの端子No.1(フル接点)に接続されている。これはフルスロットルスイッチで、開度約1/2によってON/OFFする。
Y31セドリック・グロリアのVG20DET搭載車においては、スロットル開度はマフラーバルブの作動条件に含めていないため、この端子は存在しない。 |
以下はエンジン回転信号と間違えて測定した可能性があり、内容が矛盾している。
テスターで測定したところ、エンジン回転数に応じて電圧が変化。
キースイッチが「Acc」以下では0V。
キースイッチを「ON」にすると0.05V(テスターDC2.5Vスケール)。
エンジンをかけると0.6V〜0.7V(アイドリング時、テスターDC2.5Vスケール)。DC10Vスケールでは約1.6V。ちょっとした負荷でも電圧が下がってしまう(ミニパトスキャナーをつなげても電圧が下がった)。空ぶかしすると電圧が上がる。
平地を時速60kmで巡行しているときは約1.0V。
シフトアップすると電圧が下がるし、エンジンブレーキをかけると電圧が上がる。どういうわけかスロットルバルブスイッチというよりもエンジン回転信号のような電圧である。 |
補足:スロットルバルブスイッチについて
スロットルバルブスイッチには、アイドルスイッチとフルスロットルスイッチの2種類あります。
アイドルスイッチは、アクセルペダルを踏んでいるときにON、踏んでいないときはOFFになります。
フルスロットルスイッチは、アクセルペダルを半分以上踏んでいるときにON、それ以下ときはOFFになります。デュアルモードマフラーの作動条件ではこれを入力として使っています。
この他に、アクセルペダルをいっぱいに踏み込んでいるときにON、それ以外のときはOFFになるキックダウンスイッチというのがありますが、これはスロットルバルブSWとは別物です。
関連ページ
基本資料 〜 デュアルモードマフラー
追加装備 〜 マフラーコントロールユニット(改)
追加装備 〜 マフラーコントロールユニット(改)応用編
コネクタ表 〜 マフラーアクチュエーター
コネクタ表 〜 スロットルバルブスイッチ |