マフラーバルブを開閉する装置
マフラー アクチュエーター コネクタ
Muffler Actuator Connector
(コネクタ表)Y31シーマ全車および
Y31セドリック・グロリアのVG20DET搭載車に適用
マフラーアクチュエーター
マフラーアクチュエーターとは、デュアルモードマフラーの構成要素の一つで、モーターとワイヤーによって、マフラーに設けられているバルブの開閉を行う装置です。バルブの開閉指令は、マフラーコントロールユニットから出されます。
コネクタ色:白
マフラーアクチュエーターはトランクルーム左フロアサイドに設置されています。マルチAVシステム装着車は、CDオートチェンジャーが邪魔をして見にくいかもしれません。
このコネクタはマフラーアクチュエーターにつながっているものです。
マフラーアクチュエーターとマフラーコントロールユニットの中間に、もう一つ4Pコネクタが存在しますが、それは無視しています。
コードの色はマフラーコントロールユニット側(車両側)のものです。マフラーアクチュエーター側(負荷側)は青いコードになっています。
電圧は、コネクタを抜いた状態で測定しました。
「(入力)」はマフラーアクチュエーターへの入力を示します。
端子 No. |
名称 |
コード |
電圧 |
内容 |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
バルブオープン電源
(入力) |
赤 |
白/灰1 |
中 |
12V/0V (端子No.1・2間の電圧)
(コネクタを抜いた状態で車両側を測定) |
キースイッチを「START」にすると12Vとなり、バルブが全開する。
これは効果的にエンジンを始動するためと思われるが、愛車はこの動作をしない。
空吹かし(接地状態)でエンジン回転数が約4,600rpm以上になると12Vとなり、バルブが全開する。
スロットルバルブ開度約1/2以下の場合でのエンジン回転数が約2,500rpm以上になると12Vとなりバルブが全開する(接地状態では 作動しない)。
Y31セドリック・グロリアのVG20DET搭載車においては、スロットルバルブ開度に関わらず、エンジン回転数が約2,500rpm以上になると12Vとなる。 |
2 |
バルブクローズ電源
(入力) |
赤 |
青/灰1 |
中 |
12V/0V (端子No.1・2間の電圧)
(コネクタを抜いた状態で車両側を測定) |
キースイッチを「ON」にすると約3秒間12Vとなる。その後は0V。
普通はエンジンをかけずにキースイッチを「ON」で止めることはしないので、通常はエンジンを始動するタイミングで12Vとなる。これはバルブが開きっぱなしになっていることを想定したリセット(バルブクローズ)動作。
空吹かし(接地状態)でエンジン回転数が約4500rpm以下になると12Vとなり、バルブが全閉する。
スロットルバルブ開度約1/2以下の場合でのエンジン回転数が約2400rpm以下になると12Vとなり、バルブが全閉する(接地状態では 作動しない)。
Y31セドリック・グロリアのVG20DET搭載車においては、スロットルバルブ開度に関わらず、エンジン回転数が約2,250rpm以下になると12Vとなる。 |
表中の電圧が正しく発生しているのにマフラーバルブが開閉しない場合は、マフラーアクチュエーターのモーターが不良になったか、あるいは、ワイヤーかバルブの固着が考えられます。
パワーアンテナの根元付近の防水が甘くなってくると、トランクルーム左フロアサイドに水が溜まる可能性があり、マフラーアクチュエーターの故障の原因となることがあります。
関連ページ
基本資料 〜 デュアルモードマフラー
コネクタ表 〜 マフラーコントロールユニット
追加装備 〜 マフラーコントロールユニット(改)
追加装備 〜 マフラーコントロールユニット(改)応用編
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