公開日:2018年5月15日
最終更新日:2018年7月4日

エンジンがかかりにくい

スターターの故障

Starter breakdown

カテゴリー : メンテナンス

Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用

今回取り付けたスターター(リビルトスターター)

概要

2018年4月、走行距離39.9万kmの頃、エンジンのかかりが悪くなり、日産で点検の末、スターターを交換してもらいました。
交換は今回で2回目です。前回のスターター交換から約7年、距離は約10万キロです。

症状

  • エンジンのかかりが悪い。回転負荷がかかっている感じ。

    キーを「START」位置にするとスターターが重々しく動き出し、その後普通にかかります。かろうじてエンジンがかかる感じですが、かからなかったことはありません。バッテリーの電圧が低いときのようなかかりにくさですが、最終的には普通にかかります。

原因

スターターの故障。回りにくくなっていたようです。

確認したこと

かろうじてエンジンはかかっているので、原因がわかるまで様子みることにしました。しかし、毎回やっとエンジンがかかる状態なので、エンジンを切ると2度とかからなくなってしまいそうで、正直恐いです(笑)
どんなときにかかりにくかったかは、下記のとおりです。

  • 4日間乗らなかった後。このときが初めての症状。

  • 約1時間走行後、すぐ。

  • 約10時間駐車後。

  • 約15分駐車後。

たった15分エンジンを止めていただけで、またかかりが悪くなってしまいました。乗っていた時間や、エンジンを切ってからかけるまでの時間は、関係なさそうです。
出先でエンジンがかからなくなったら大変なので、試しのかけ直しはせず、なるべく寄り道しないことにしていました(笑)。

ここからは確認したことを書きます。

バッテリーが弱っている?

4日間乗らなかったのでバッテリーがあがってしまったのでしょうか?
かかった後はいつもどおりの電圧でした。
バッテリーの端子がしっかり固定されているか確認しましたが、問題はありませんでした。
直付けのコネクタも確認しましたが、異常はありませんでした。
ヒュージブルリンク(75A)も切れていませんでした。

オルタネーターが弱っている?

オルタネーターの発電量が減ると電圧が低くなります。
エンジンがかかった後は、いつものようにオルタネーターノイズが出ているため、異常はないようです。

エンジンオイルが固まった?

車検・点検時に日産でオイル漏れ止め剤を入れたので、その前から入れていた別の2種類の漏れ止め剤と反応して、ドロドロになってしまったのでしょうか?
漏れ止め剤の注意書きには「他の漏れ止め剤を混ぜないこと」と書いてあるものもあります。
レベルゲージと注入口で確認しましたが、色、量、粘度に異常はありませんでした。

A/Tオイルが固まってしまった?

オイル漏れが少しあるので(エンジンオイルの方かもしれないが)、量が減っていてA/Tが回りにくくなっているのでしょうか?
レベルゲージで確認しましたが、色、量、粘度に異常はありませんでした。2年以上経っていますが、きれいな色をしていました。

冷却水が固まってしまった?

エンジンオイル、A/Tオイル以外の流体物質といえば冷却水。車検前に漏れ止め剤を入れて、車検点検時に冷却水を交換してもらっているので、何かの影響が出ているのでしょうか?
リザーバータンクの中やラジエターキャップを外して見ても、いつもと変わりありませんでした。

パワステポンプなどの補器類の回転が重い?

エンジンとベルトでつながっているパワーステアリングポンプやオルタネーター、エアコンなどが回りにくくなっているのでしょうか?
もしそうだとするとベルトが滑ったりベアリングから金属的な音がするはずですが、異音はまったくありません。
エンジン切ったときの回転が落ちる音はいつもと変わりありません。

キースイッチやインヒビタースイッチの電気系の不具合か?

スターターは重々しくも一応回ろうとしているので、電気系ではなさそうです。
エンジンルームのヒューズ車室内のヒューズは全部確認しましたが、切れていませんでした。

スタート信号が切れている?

ECCSコントロールユニットにスタート信号が入っていないからエンジンがかかりにくくなっているのでしょうか?
スタート信号が途切れるとかかりにくくなることもありますが、症状が違います。
ヒューズ#13(ST.信号)を確認しましたが、切れていませんでした。

フューエルポンプが弱ってる?

39.9万キロ無交換のフューエルポンプが原因でしょうか?
フューエルポンプの音を確認しましたが、いつも通りの音がしています。

スターターが回りにくくなっている?

自宅でエンジンかけるのを3回連続でやってみました。いずれもアクセルペダルは踏んでいません。
1回目 → 重々し回りだし、エンジンがかかった。
2回目 → やや軽くなって、エンジンがかかった。
3回目 → 普通に、エンジンがかかった。

スターターが壊れている可能性が高まった

様子をみるときは、「エンジンを切ってから、次にエンジンをかけるまでの時間」に重点を置いて気にしていました。
しかし、どんなに時間をかけて乗っても、到着地ですぐにエンジンをかけ直すと、かかりが悪くなっています。
普通なら、「走らせていれば、回りにくくなっていたものも、回りやすくなる」はずです。
それが、乗っていた時間が1時間だろうが15分だろうが、まったく関係なく、走行後すぐにエンジンをかけ直したときのかかりにくさが同じなのです。

やっとエンジンがかかったときは、かけ直すのが恐くて試せませんでした。かけ直しは、いつも走行後に1回のみでした。
しかし、自宅ならかからなくてもどうにでもなるので、連続してエンジンをかけ直してみました。
そうすると、だんだんかかりが良くなるではありませんか。
つまり、「エンジンを切ってから」ではなく、「エンジンをかけてから、次にエンジンをかけるまでの時間」が関係していたのです。
このことから、スターターが原因である可能性が高まりました。

日産で調べてもらいました

スターターが壊れている可能性が高まり、このままではエンジンがかからなくなってしまうこともあるでしょう。
日産にクルマを持って行き、症状を詳しく伝えました。もちろんエンジンをかけ直すとかかりが良くなることもやってみせました。
ただ、自分からは「スターターが壊れているよです」とは言わず、「スターターか補機類が重くなっているような感じです」や「漏れていたエンジンオイルやパワステオイルがスターターにかかってしまったかもしれないです」程度にとどめ、整備工場で詳しく調べてもらうことにしました。

このときはアイドリングが不安定と高回転という症状も出ていたので、いっしょに診てもらうことになりました。
30分くらいではわからず、閉店の時間なので、代車と入れ替えとなりました。

過日、スターターに関しては、壊れていて、リビルトスターターに交換となりました。
ただし、日産純正のリビルトスターターは在庫がないそうです。代理店(自動車リサイクル業)で社外のリビルトスターターを探してくれたそうです。

修理

日産でリビルトスターターに交換してもらいました。

請求金額:39,690円(8%税込み) 日産サティオ系
作業内容および使用部品名称 コード 作業区分 技術料 部品
数量 金額
エンジンのかかりが悪い 点検
セルモーター本体不良 交換 7,290円
スターター 716FPAY31777 部品 1 32,400円
※リビルトスターター 23300-26V05 ジャパンリビルト株式会社 オーダー番号・JRC製造番号:DH4242×× 保証期間:2年又は、2万km。
※純正のリビルトスターターは在庫がなくなったため、代理店(自動車リサイクル業)が探してくれたそうだ。
※日産では「スターター(スターターモーター)」のことを「セル(セルモーター)」と呼んでた。