概要
このヒュージブルリンク(75A)はオルタネーターのA端子・S端子とバッテリーのプラス端子につながっています(配線はけっこう遠回りしています)。
ヒュージブルリンクはこの他にも車両のいろいろな部位に使われていますが、このページでは75Aのヒュージブルリンクについて書いています。
ヒュージブルリンク(75A)はバッテリープラス端子付近のハーネスにテープでくくり付けられています(Y31シーマ後期型)。
オルタネーター側にもバッテリー側にも各電気負荷(電装品)がつながっています。
バッテリーの電圧やオルタネーターの発生電圧、そして負荷によっては、電流の向きが入れ替わります。
定格の75Aを超えた電流が流れると溶断して切れます。
アイドリング中は約8A、エアサスコンプレッサー作動中は約20Aでした(愛車にて測定。いずれもオルタネーターからバッテリー方向へ流れていました)。
ヒュージブル リンク(参考) | |||
部品番号 | 定格 | 色 | 価格 |
24370-79910 | 100A | 580円 | |
24370-89900 | 25A | 茶 | 400円 |
24370-89905 | 30A | 緑 | 400円 |
24370-89910 | 65A | 400円 | |
24370-89920 | 75A | 灰 | 580円 |
※価格は1991年9月当時のもの。 |
24021-V5115 バッテリー横ヒュージブルリンク 810円- 2011年現在
切れるとどうなるか
万が一、このヒュージブルリンクが切れると電気負荷がオルタネーター側とバッテリー側に分断します。バッテリー側につながっている電気負荷は問題ありませんが、オルタネーター側につながっている電気負荷は動かなくなる不具合が多発します(下表参照)。
エンジンがかかっている状態では、オルタネーター側の電気負荷はオルタネーターからしか供給されなくなり、とても非力で、エンストしそうになります。 切れてもエンジンはかかりますが、オルタネーターからバッテリーへ充電されないため、やがてはエンストすることになるでしょう。
FL(ヒュージブルリンク)表
ヒュージブルリンクNo. | 名称 | アンペア(表記) | 電源 | 内容 |
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FL#100 | 75A | バッテリー直、オルタネーター直 | 充電系統のヒュージブルリンク。 下記の部位につながっている。
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電圧を測ってみました
ヒュージブルリンクの両端の電圧を測ってみました。
ちなみに、ここで測った電圧値がそのまま電圧降下している電圧値となります。
約0.02Vでしたが、これは電流の大きさによって刻々と変化します。
理想は抵抗が0Ωで電圧は0Vですが、若干の抵抗があるため電圧降下の電圧が発生してしまっています。配線がけっこう遠回りしているので、配線抵抗もあるのかもしれません。