初代シーマに乗ろう サイトマップ

ホーム > ステアリング > トーの調整

公開日:2014年9月12日
最終更新日:2014年9月25日

まっすぐ走れるようになった

トーの調整
(メンテナンス)

Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用


ステアリング サイド ロッドの長さでトーを調整した



概要

2011年12月、走行距離30.2万kmの頃、ステアリングを右に少し回してないとまっすぐ走れないので、トーの調整をしました。
調整後はまっすぐ走れるようになりました。
 


ステアリングを右に回していないとまっすぐ走れなかった



目視による点検


以前から気づいたことですが、左フロントタイヤが外側(左側)を向いていました。ステアリングをまっすぐな位置にしているとき、左フロントタイヤが外側を向いているのです。これは目で見てわかるほどです。

左フロントだけ目で見てわかるほど外側を向いていた
(直線で結ぶとリアタイヤが見えてしまう)

 


本来は糸を張ったり左右のタイヤの距離を測ったりして点検するものなのですが、目で見てわかるほど狂っているので、道具は使わず自分の目を信じて点検しました(仕事で木材の反りを目で見て確認しているので、まっすぐかどうか通りを調べることには慣れています)。

フロントタイヤの中間の高さの前後(図中のAとB)を目で結んで、その延長をリア(C)まで伸ばすとよくわかります。

右フロントはまっすぐなのに対し、左フロントは大きく外を向いていました(トーアウト)。

いつも走っているときのようにステアリングを少し右へ回すと、左右のタイヤがどちらも外側を向いてバランスが取れているようでした。
しかしこのままではステアリングを右に切りながら走らなければならないし、タイヤの減りが早そうなので、自分で調整することにしました。
 



今回調整するのは左サイドのロッドを長さ(L)



調整

左フロントのみトー調整しました。

調整の目安は、正確な測定は行わず、「ステアリングセンター位置でまっすぐ走ればOK」としました。
 


タイロッドエンド(アウターソケット)のロックナットを緩め、ステアリングロッド(インナーロッド)を回して調整



数字はスパナサイズ
(タイロッドエンドもステアリングロッドも六角になっている部分にスパナをかけた)


ジャッキアップしてウマをかけてから作業しました。

タイロッドエンド(アウターソケット)のロックナットを緩め、ステアリングラックブーツがかぶっているステアリングロッド(インナーロッド)を1回転してまたロックナットで締めて終わり。
 


どのくらい回したかわかるように目印を付けた



ロックナットがきつく締まっていたため、無理に緩めようとするとエンド側を痛めそうだった。
タイロッドエンド(アウターソケット)に19mmスパナをかけて反対側をスタビライザーに当てた。
こうしてタイロッドエンドに負担をかけずにロックナットを緩めた



ステアリングラックブーツが被っているステアリングロッド(インナーロッド)を
矢印の方向に1回転回した(これでサイドロッドが伸びる)。
回すときはステアリングラックブーツを手で押さえながら行った
 

真っ直ぐになった
(図中のAとBを結ぶとCが見えるか見えないかくらいになった)
※車種やタイヤの幅、ホイールオフセットによっては必ずしもこう見えるとは限らない





ロックナットを締めるときもエンド側を痛めそうだったので、タイロッドエンド(アウターソケット)に
19mmスパナをかけて反対側をロアアーム(トランスバースリンク)に当てた。
こうしてタイロッドエンド(アウターソケット)に負担をかけずにロックナットを締めた
(締め付けトルク: 8.0〜10.0kg-m)


これでステアリングをセンターにしてまっすぐ走れるようになりました。
気のせいか、ステアリングが軽くなった感じがして(空気圧を高くしたような感じ)、すごく気持ち良いです。

※タイヤの空気圧は、1週間前に全輪2.4に調整しました。
※いつもの車高(エアサスキットでマイナス1段)で点検しました。
※ロックナットを緩めるときに塗布した油脂は調整後にエレクトロニッククリーナーで脱脂しました。
※調整後、数日間はロックナットに緩みがないか確認しました。



使ったもの

・スパナ 22mm(ロックナット)、13mm(ステアリングラック側のロッド)、19mm(タイロッドエンド)
・車載ジャッキ
・ウマ
・グリス: ロックナットを緩め用
・エレクトロニッククリーナー: ロックナットに塗布したグリスの脱脂用



なぜトーが狂ったの?

ロックナットは固く締まっていたので緩んだわけではなさそうです。

整備工場で整備後に点検を怠ったとしか考えられません。
ちょうど1回転分狂っていたので、目印を付けたは良いけどねじ山を数え間違えたとかでしょうね、きっと。

記録をさかのぼると、2010年の車検のとき、いつもの鈑金屋さんで足回りを整備していたことがわかりました。その時かもしれません。この鈑金屋さんは困ったことに、いつも必ずと言って良いほど一つ不具合を残してくれます。


補足

トーが大きく狂っている場合などは、サイドロッドの長さを基準値に合わせてから細かく調整すると良いでしょう。
サイドロッドの長さの基準値はこちらを参考にしてください(Y31シーマ)。
セドリック/グロリアはこちらです。

ステアリングセンサーが右にズレたり左にズレたり定まらない場合は、
ステアリングギアハウジングのマウントインシュレーター交換
を参考にしてみてください。



関連ページ

基本資料 〜 ステアリング
メンテナンス 〜 パワステの故障
メンテナンス 〜 フロントロアアームの交換
コネクタ表 〜 EPSコントロール ユニット(パワステ コントロール ユニット)
コネクタ表 〜 ステアリング ホイール スイッチ受信ユニット
コネクタ表 〜 転舵角センサー
追加装備 〜 ステアリング ホイール スイッチ キット
追加装備 〜 ステアリング シフト

 

ホーム | サイトマップ | このサイトについて | ご利用条件 | プライバシーポリシー
© 2004-2019 初代シーマに乗ろう実行委員会