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公開日:2007年4月30日
最終更新日2012年6月6日

スイッチで2速にシフトできる

ステアリング シフト
Steering Shift
(追加装備)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアのに適用


このスイッチで1速から2速にシフトアップするようにした



キットの本体



キットはコラムカバー内に設置した

 

概要

2006年2月、走行距離19万キロの頃、1から2速への変速ポイントが高くて、高回転を保ったままなかなか変速しないという症状があるため、「任意のタイミングで変速できないか」と考えて思いついたのがこの装備です。

変速の異常症状についてはこちらをご覧ください
 

注意

1. この装備はおススメしません。

この装備は変速の異常が起きたときに思いつきましたが、通常は必要ないものです。
この装備は純正の機能(SNOWモード)を利用しているため、壊れることはないと思いますが、普段使わない操作をするので壊れないとは言い切れません。よってお勧めできませんし、責任も負えません。

2. 1速から2速に変速するタイミングを任意にできますが、タイミングを遅くすることはできません。



仕様

1速で加速中に、ステアリングのRESスイッチを押すと2速にシフトアップする(CANSELスイッチでも可能)。


費用

0円(在庫の部品利用)。新たに買う場合は、200〜300円程度。


カンタンに試せます

この装備は、A/TモードスイッチのSNOWモードを利用しているので、スノーモード機能が装備されているクルマであればカンタンに試すことができます。

発進時、1速で加速しているときに、SNOWモードをONにするとすぐに2速になります。ほら簡単でしょ?(笑)。2速になったらスイッチは元に戻しておきます。


操作スイッチをどうするか

発進のたびに、いちいちA/Tモードスイッチまで手を伸ばすのは大変です。

操作スイッチに求める条件は、
■スイッチは増設しないで既存のものを利用する。
■スイッチは操作しやすい位置にあること。
■配線はなるべくカンタンに。

そこで思いついたのが、ステアリングのオートクルーズのスイッチでした。
オートクルーズのスイッチを利用することの利点は、
ステアリングから手を離さずに操作できる。
●車速によってその用途を両立(使い分け)できる。

オートクルーズのスイッチは、"RESスイッチ"を利用します。
オートクルーズのスイッチは比較的高速時に使うもので、このステアリングシフト機能は、発進時の比較的低速時に使うものです。一つのスイッチに車速の差によって二つの機能を持たせるという点が優れていると言えます。

※オートクルーズのCANCELスイッチをONにしたときは、SETスイッチとRESスイッチを同時にONにしたことと同じです。よってCANCELスイッチをONにしてもこの機能を利用できます。


作動原理

作動原理は至って簡単です。

・SNOWモードをONにすると、A/Tモードスイッチの端子No.1はプラス電位になります。
・オートクルーズのRESスイッチをONにすると、転舵角センサーの端子No.6がプラス電位になります。
・このことを利用して両者をつなげます。こうすることでオートクルーズのRESスイッチをONにしたときに、A/Tモードスイッチの端子No.1がプラス電位になり、SNOWモードをONにしたのと同じになります。

ただここで注意しなければならないのは、逆の作用もあるということです。SNOWモードをONにしているときはオートクルーズのスイッチもONにしたのと同じになり、このままでは危険です。
この副作用を防止するために整流器(整流ダイオード)を使います。


回路設計

上記作動原理を基に設計すると、部品は整流器(整流ダイオード)だけとなります。しかしこれだけではホーンが鳴ってしまうという問題が起こります。

転舵角センサー側から整流器(整流ダイオード)を通ってA/Tモードスイッチ(すなわちA/Tコントロールユニット)側に電流が流れるのですが、それは転舵角センサー側の電流がちょっとでも増えるということでもあります。
転舵角センサーの電源はホーンリレーを通って来ているので、転舵角センサー側の電流が増えるとホーンが鳴ってしまうのです。

この問題を解決するには電流を少なくすれば良いのですから、抵抗を直列に入れます。転舵角センサーのコネクタ表の「33Ω以下でホーンが鳴る」というデータから、キリのいい100Ωにしました。


実体は整流器と抵抗だけ



回路図






配線作業の様子


A/Tモードスイッチのハーネスから分岐


転舵角センサーのハーネスから分岐
 


使ってみて

自動変速を待たずに手動で変速できるので、タイミングさえ合えば変速ショックは抑えられ、スムーズに加速できます。

なお、オートクルーズのRESスイッチ(またはCANCELスイッチ)をONにしたときにA/TモードスイッチのSNOWインジケータランプが薄く点灯します(電球をLEDに交換してある場合は明るく点灯します)。

また、A/TモードスイッチをPOWERモードにしているときは、この装備は利用できません。


現在は

変速の異常が直ってもこの装備はそのままにしていますが、使うことはありません。  撤去してあります。



応用編(ヒント)

Y31シーマ以外では、A/TモードスイッチをAUTOモードにしていると自動的にPOWERモードにならない車種がありますが、この方法を応用すれば、ステアリングスイッチでPOWERモードにすることができます。



関連ページ

基本資料 〜 ステアリング
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コネクタ表 〜 A/Tコントロールユニット
コネクタ表 〜 A/Tモードスイッチ
コネクタ表 〜 転舵角センサー
メンテナンス 〜 変速の異常

 

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