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公開日:2007年3月18日
最終更新日:2012年2月5日

これが無謀な願望の「初代の野望」の全貌だ

プロジェクト名"初代の野望"

自作予定装備です
2007年5月現在の進捗状況は3%。
プロジェクトはゆるりと始動しました。


※中止しました

スキャナー
(電子システム診断テスター)
「ELE★PIT」
(自作予定装備)

Y31シーマ(後期)、Y31セドリック/グロリア(後期)に適用


これはテストのためにマイコンを使って表示させたもの(LCDディスプレイ)


カタカナも表示できる
 

概要

クルマに備え付けの診断コネクタにカプラーオンでつないでECU、TCUの情報を引き出して表示する("ECU"は車両コンピュータ、"TCU"はトランスミッションコントロールユニットのことです)。

20〜40文字×4行表示できるVFD=蛍光表示管(またはLCD=液晶)の情報表示端末で、いつでも様々な情報を見ることができる。

日産の電子システム診断テスター”コンサルト”と同じ通信プロトコルを介してECU、TCUと通信を行う(通信プロトコルとは通信を行う上でのルールである)。

履歴は不揮発性メモリに記憶するので診断コネクタを抜いても消えない。

機能は限られるが、通信機能を持たないECUの前期型にも対応させる。


目的

各種不調原因の早期発見および各種車両情報の表示・管理。
オフ会の場で不調症状を訴えているクルマの点検。
自作することの面白さを伝える。


開発工程

開発工期 主な機能名 主な内容
第1期 データモニター機能 単にECU、TCUが持っている情報を表示するだけ
第2期 アラーム機能 情報の整合性などを判断し、異常を知らせる(自己診断機能を含む)。
もう一つは、水温や車速、回転数などが設定した値に達したときにアラームを鳴らす。
第3期 イベントトリガー出力機能 設定したデータの状態が変化したときに電源やパルスを出力する
第4期 燃費マネジメント機能 燃費を表示する
第5期 アクティブテスト機能 ECUに向けて指令を出し、故障診断できるようにする
第6期 アクシデントデータレコード機能 急減速時・急加速時等に、その前後約20秒間のデータを自動的に記憶する (データロガー、ドライブレコーダ)
第7期 PCオンライン機能 端末とノートPCを接続し、情報を管理する
第8期 メモリカードライト機能 メモリカード対応とし、情報をメモリカードに書き込み、自宅のPCで運行履歴が見られる


仕様

 

データモニター機能で表示できる項目(ECU)
日本語表記 英語表記
エンジン回転数(クランク角センサーより) TACHO
エアフローメーター出力電圧 AIR-FL
水温(壁温センサーより) WATER、TEMP
O2センサー出力電圧 O2V
O2センサー リッチ/リーン モニタ O2
車速信号(車速センサーより) SPEED
バッテリー電圧 BAT
噴射パルス幅(インジェクター) INJ
噴射パルス幅(診断コネクタ INJ2
点火時期 IGN
AACバルブ AAC
空燃比フィードバック補正係数 A/F
スターター信号 ST
アイドルスイッチ(スロットルバルブスイッチより) IDL-SW
エアコン信号 AIRCON-SIG
ニュートラルスイッチ N-SW
エアコンリレー AIRCON-R
フューエルポンプリレー FUEL-R
可変バルブタイミングソレノイド NVCS
燃圧コントロールソレノイドバルブ FCS
過給圧コントロールソレノイドバルブ TCS
可変吸気ソレノイドバルブ VIS
DUET-EA制御信号 DUET-EA
コントロールユニット部品番号 ECU No.

 

データモニター機能で表示できる項目(TCU)
日本語表記 英語表記
車速センサー1(A/T) SPEED-1
車速センサー2(メーター) SPEED-2
スロットルセンサー THROT
油温センサー OIL-TEMP
バッテリー電圧(A/Tが認識している電圧) BAT2
エンジン回転数 TACHO2
タービン回転数 TURBINE
ODスイッチ OD
Rレンジスイッチ R
Nレンジスイッチ N
Dレンジスイッチ D
1レンジスイッチ 1
2レンジスイッチ 2
ASCD・クルーズ ASCD-C
ASCD・OD解除 ASCD-OD
キックダウンスイッチ KICK
A/Tモード・パワースイッチ AT-POWER
アイドルスイッチ(スロットルバルブスイッチのアイドル接点) IDL-SW
フルスイッチ(スロットルバルブスイッチのフル接点) FULL-SW
*シフトソレノイドA(チェック信号) SS-AC
*シフトソレノイドB(チェック信号) SS-BC
*OVR/Cソレノイド(オーバーランクラッチソレノイド)(チェック信号) OVR/CC
A/Tモード・ホールド/スノースイッチ AT-MODE
ギヤ(A/Tコントロールユニットが認識しているギヤ位置) GEAR
レンジ(A/Tコントロールユニットが認識しているレンジ位置) RANGE
車速(A/Tコントロールユニットが認識している車速) SPEEDA
スロットル開度(A/Tコントロールユニットが認識しているスロットル開度) THROT-S
ライン圧デューティー LINE
ロックアップデューティー LOCK
シフトソレノイドA SS-A
シフトソレノイドB SS-B
OVR/Cソレノイド(オーバーランクラッチソレノイド) OVR/C
パワーシフトランプ P-SHIFT
電圧(電圧プローブの測定値) BATA
パルス(パルスプローブの測定値) PULSE

 

アラーム機能で警告できる項目(自己診断機能を含む)

*ECU*
ECU通信異常
バッテリー電圧低下
エアフローメーター出力電圧異常
水温低温/高温
O2センサー出力電圧異常
噴射パルス幅異常
点火時期異常
AACバルブ異常
フューエルポンプリレー異常
燃圧コントロールソレノイドバルブ異常
クランク角センサー信号異常(信号無しor信号欠け)
ノックセンサー信号異常(断線or短絡)
A/T通信線異常(断線or短絡)
 
*TCU*
車速センサー1不通
車速センサー2不通
スロットルセンサー電圧異常
シフトソレノイドA異常
シフトソレノイドB異常
オーバーランクラッチソレノイド異常
ロックアップソレノイド異常
ライン圧ソレノイド異常
バッテリー電圧低下/油温センサー
エンジン回転信号異常低下
タービンセンサー異常
記憶電源供給停止
コントロールユニット(RAM)異常
コントロールユニット(ROM)異常

 

燃費マネジメント機能で表示できる項目

瞬間燃費
平均燃費
積算燃料
区間燃費
区間走行距離
区間走行時間
アイドル率(アイドル時間/総時間)
フューエルカットモニタ
フューエルカット時間
フューエルカット率(フューエルカット時間/総時間)

 

アクティブテスト機能でセットできる項目

項目 設定
水温 高めor低め
燃料噴射料補正 空燃比濃いめor薄め
点火時期 遅らせる
AACバルブ開度 制御ステップ大きくor小さく
燃料ポンプリレー 作動or停止
空燃比学習 クリア
燃圧制御ソレノイドバルブ ONorOFF
バルブタイミング制御
(可変バルブタイミングコントロール)
ON
可変吸気制御ソレノイドバルブ ON


 

アクシデントデータレコード機能で記憶する項目
車速の変化
減速度信号の変化
フューエルカットの変化
スロットルセンサーの変化
アイドルスイッチの変化
エンジン回転数の変化
シフトソレノイドAの変化
シフトソレノイドBの変化

 

実際の走行データを入力する項目
(これらのデータから、より正確な計算をする)

トリップメータをリセットしてから実際に走行した距離[km](トリップメータの読み値)
トリップメータをリセットしてから実際に消費した燃料[リットル](ガソリンスタンドでの給油量)
現在の1リッターあたりのガソリン代[円](ガソリンスタンドでの単価)



端末の表示例

(未定)
これが一番苦労するのだが一番おもしろいところでもある。


操作ボタン

1.「MODE」:モード切替
2.「-DOWN」:下げる、戻る・・など
3.「+UP」:上げる、進む・・など
4.「SET」:決定

5.「RESET」:初期化してスキャナーの電源を入れ直す


開発期間


約1年(第1〜4期開発)。
約10年???(第5期開発〜)。


実現時期

現在多忙&準備期間が必要なため未定


開発費用


200,000円(新規にノートPC、ハンディーオシロを購入する場合)


部品代


5,000円〜10,000円前後(第1〜4期開発分)
(表示端末にVFD=蛍光表示管を使うと高くなる)


その他・注意事項


仕様は予告なくじゃんじゃん変更します。
最終動作確認が済んだときには、回路図、プログラムなどを公開します。


野心満々ではあるが、計画自体が野望なので実現しないかもしれません。

 

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