スピーカーとヘッドホンを切り替えます
スピーカー スイッチング ユニット
Speaker Switching Unit
(コネクタ表)
Y31シーマ前期型のタイプIIおよびタイプIIリミテッドに適用
スピーカー スイッチング ユニット
(リア パーセル シェルフ左下)
概要
スピーカーとマイクロヘッドホンを切り換える装置です。
マイクロヘッドホンのプラグをヘッドホンジャックに差し込むと、当ユニットの働きにより、スピーカーから聞こえていた音声が消え、マイクロヘッドホンで聴くことができます。
Y31シーマ前期型のヘッドホンシステムが採用されているタイプIIおよびタイプIIリミテッドのみに存在するユニットです。
Y31シーマ前期型でヘッドホンシステムのない車種には当ユニットは存在しません。
Y31セドリック/グロリア前期型にはマイクロヘッドホンの設定がないため当ユニットは存在しません。
Y31シーマ後期型およびY31セドリック/グロリア後期型は、同等の機能が電子チューナーラジオやAVコントロールユニットに内蔵されているため当ユニットは存在しません。
当ユニットはリアパーセルシェルフ下のリア左スピーカー横に取り付けられています。ビスは上から留まっているので下からは外せません。
スピーカースイッチングユニット(6SP)
6スピーカー用 RKA-164-100 Clarion Co.,Ltd.
フロントスピーカーの配線もこのユニットを経由するため、かなり遠回りな配線となり、ロスも多少あるかと思います。
ユニットはPRO-AESスピーカーシステム用とJBLスピーカーシステム用の2種類があります。これらのユニットは内部回路が異なるため互換性はありません。
マイクロヘッドホンの音声信号はマイナス出力です。
配線図
Y31シーマ前期型 ヘッドホンシステム付 PRO-AES 6スピーカーシステム配線図
(この配線図にアッテネーターの記述はない)
コネクタ表
スピーカー スイッチング ユニット コネクタ(20P)
■ |
2 |
4 |
6 |
× |
10 |
12 |
14 |
16 |
18 |
20 |
1 |
3 |
5 |
7 |
9 |
11 |
13 |
15 |
17 |
19 |
端子No. |
名称 |
入出力 |
コード |
電圧 |
内容 |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
53H |
リア左スピーカー(+)
リア右スピーカー(+) |
出力 |
白 |
-/茶1 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●リアアンプの端子No.2
●リアアンプの端子No.4
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンが差し込まれているときは出力されない。
差し込まれていないときは端子No.5から入力された音声の音量を減衰してここの端子から出力される。 |
2 |
53M |
マイクロヘッドホン左(-) |
入力 |
黄 |
-/- |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.1
※マイクロヘッドホンはマイナス音声。
配線図集でのコードの色は青/-になっている。 |
3 |
53S |
リア右スピーカー(+)
リア左スピーカー(+) |
出力 |
緑 |
黒 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●リアアンプの端子No.4
●リアアンプの端子No.2
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンが差し込まれているときは出力されない。
差し込まれていないときは端子No.7から入力された音声の音量を減衰してここの端子から出力される。 |
4 |
53N |
マイクロヘッドホン右(-) |
入力 |
黄 |
白/- |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.3
※マイクロヘッドホンはマイナス音声。
配線図集でのコードの色は赤/-になっている。 |
5 |
536 |
リア左スピーカー(+)
リア右スピーカー(+) |
入力 |
赤 |
緑/青1 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.16 |
6 |
53Y |
マイクロヘッドホン用アース |
入力 |
黄 |
黒/- |
|
0V |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.9
配線図集でのコードの色は黒/白になっている。 |
7 |
535 |
リア右スピーカー(+)
リア左スピーカー(+) |
入力 |
青 |
- |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.14 |
9 |
53F |
アンプ駆動信号 |
入力 |
青 |
- |
|
12V/0V |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.12 |
10 |
53T |
アンプ駆動信号 |
出力 |
緑 |
黄/銀1 |
|
12V/0V |
下記につながっている。
●リアアンプの端子No.12
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンが差し込まれているときは出力されない(リアアンプを駆動しない)。 |
11 |
53L |
ヘッドホンジャック差し込み信号 |
入力 |
橙 |
- |
|
OPEN/0V |
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンのプラグを差し込んでいないときはOPEN(約12V)。
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンのプラグを差し込んでいるときは0V(アース)。
下記につながっている。
●ヘッドホンジャックの端子No.3 |
12 |
54Y |
マイクロヘッドホン用アース |
出力 |
緑 |
? |
|
0V |
下記につながっている。
●ヘッドホンジャックの端子No.1
配線図集でのコードの色は黒/白になっている。 |
13 |
54M |
マイクロヘッドホン左(-) |
出力 |
青 |
- |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●ヘッドホンジャックの端子No.5 |
14 |
54N |
マイクロヘッドホン右(-) |
出力 |
緑 |
- |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●ヘッドホンジャックの端子No.6
配線図集でのコードの色は赤/-になっている。 |
15 |
531 |
フロント左ドアスピーカー(+) |
入力 |
青 |
黒 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.2 |
16 |
53W |
フロント左ドアスピーカー(+) |
出力 |
黒 |
白/茶1 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●フロント左ドアスピーカー(+)
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンが差し込まれているときは出力されない。 |
17 |
532 |
フロント右ドアスピーカー(+) |
入力 |
赤 |
黒/青1 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●電子チューナーラジオの端子No.4 |
18 |
53K |
フロント右ドアスピーカー(+) |
出力 |
緑 |
-/茶1 |
|
音声信号 |
下記につながっている。
●フロント右ドアスピーカー(+)
ヘッドホンジャックにマイクロヘッドホンが差し込まれているときは出力されない。 |
19 |
53U |
ACC電源 |
入力 |
黄緑 |
黒/銀1 |
|
12V/0V |
ヒューズ#17(オーディオ)を通ってくる電源。 |
20 |
E3 |
アース |
入力 |
黒 |
-/- |
|
0V |
常に0V |
アッテネーター(減衰器)をバイパスする方法
リアアンプ付車は前段の当ユニットでリア音声を減衰させています。
リアアンプを取り外すと、リア音声の音量が小さいままになってしまいます。
この場合は、アッテネーターをバイパスすれば解消できます。
詳しくは以下のページをご覧ください。
スピーカー スイッチング ユニットのバイパス
関連ページ
基本資料 〜 ヘッドホンシステム
基本資料 〜 マイクロヘッドホン
コネクタ表 〜 ヘッドホンジャック
メンテナンス 〜 スピーカー スイッチング ユニットのバイパス
追加装備 〜 スピーカー交換&デッドニング
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