後席で聴けます

ヘッドホン システム
Headphone System
（基本資料）

Y31シーマとY31セドリック・グロリアの一部の車種に適用
　

概要

運転者や同乗者に気がねすることなく自由に音楽を楽しむことができるヘッドホンシステムは下記車種に採用されています。

●Y31シーマ前期型のタイプII、タイプIIリミテッド
●Y31シーマ後期型のタイプII、タイプIIリミテッド、タイプIIリミテッドAV
●Y31セドリック・グロリア後期型のブロアムVIP
※Y31セドリック・グロリア前期型は採用されていません。
※Y31シーマ タイプII-SはマルチAVシステム仕様（オプション）でもヘッドホンジャックはありません。

マイクロヘッドホンのステレオミニプラグを、後席のセンターアームレスト内に設けたヘッドホンジャック（ミニプラグ用）に差し込むと、車両スピーカーからの音声が消えてマイクロヘッドホンから音声が出力されます。なお、マイクロヘッドホンの音量は、車両スピーカーの音量と同様に、後席のセンターアームレスト内に設けたリアコントロールにより調整できます。



マイクロヘッドホンおよびヘッドホンジャック

マイクロヘッドホンは、ミニプラグ付きのものが採用されています。
ヘッドホンジャックは、後席のセンターアームレスト内に設置されています。
なお、ヘッドホン用スピーカー信号は、フロントスピーカーのマイナス側信号を使っています。
一般のミニプラグ付きヘッドホンも使えます。


スピーカーとヘッドホンの切換機能

車両スピーカーから聞こえている音をヘッドホンへ切り換える機能は車種により異なります。

●Y31シーマ前期型 タイプIIおよびタイプIIリミテッド
→スピーカースイッチングユニットで切り換えます。

●Y31シーマ・Y31セドリック/グロリアのマルチAVシステム付車
→切り換え機能がAVコントロールユニットに内蔵されています。

●上記以外
→切り換え機能が電子チューナーラジオ（CK199など）に内蔵されています。




スピーカー スイッチング ユニット

車両スピーカーとマイクロヘッドホンを切り換えるスピーカースイッチングユニットは、Y31シーマ前期型 タイプIIおよびタイプIIリミテッドのみに存在します。
このユニットは、PRO-AESスピーカーシステム用とJBLスピーカーシステム用の2種類があります。これらはユニット内部回路が異なるため互換性はありません。


回路図

Y31シーマ前期型のタイプIIおよびタイプIIリミテッドのみに採用されている回路です。
　

Y31シーマ前期型 ヘッドホンシステム付 PRO-AES 6スピーカーシステム回路図

作動説明

Y31シーマ前期型のタイプIIおよびタイプIIリミテッドのみに採用されているヘッドホンシステムについて説明します。

（1）マイクロヘッドホンを使うとき

マイクロヘッドホンをヘッドホンジャックに差し込むと、ヘッドホンジャック内部のスイッチがONしてスピーカースイッチングユニット内部のリレー1と2がONします。
リレー1がONすることにより、リアスピーカーアンプへのアンプ駆動信号が遮断されます。
また、ラジオからスピーカースイッチングユニットの端子No.15に入った音声がトランジスタをONさせ、リレー3がONします。
ラジオからのスピーカー出力は、リレー2と3を通ってマイクロヘッドホンに入り、音声が出力されます。
なお、リレー3は、マイクロヘッドホン接続状態でラジオをONしたときに発生する雑音の出力を防止するためのもので、抵抗などにより作動を遅らせています。

（2）マイクロヘッドホンを使わないとき

マイクロヘッドホンをヘッドホンジャックから抜くと、ヘッドホンジャック内部のスイッチがOFFになり、リレー1と2がOFFになります。したがってラジオからのスピーカー出力は、車両スピーカー（およびリアスピーカーアンプ）に入ります。
なお、リレー3はラジオON時にON、OFF時にOFFになりますが、リレー2がOFFしているためマイクロヘッドホンにはスピーカー出力が入りません。



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