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公開日:2014年7月21日

バイパスして音量の低下を防ぎます

スピーカー スイッチング ユニットのバイパス
Speaker Switching Unit Bypass
(メンテナンス)

Y31シーマ前期型のタイプIIおよびタイプIIリミテッドに適用


スピーカー スイッチング ユニットとバイパス線
(リア パーセル シェルフ左下)

 

概要

電子チューナーラジオから出ているリア音声は一旦、スピーカースイッチングユニットを通ってからリアアンプに送られます。

リアアンプが存在するPRO-AESスピーカーシステム用のスピーカースイッチングユニット(6SP)は、ユニット内部でリアの音声を減衰させています(減衰させずにリアアンプへ送ると音量が大きくなりすぎてしまうため)。

リアアンプはリアパーセルシェルフ右側のスピーカーと一体になっているため、単体のスピーカーに交換するとリアアンプは使わなくなってしまいます。

リアアンプなしでリアスピーカーを鳴らそうとするとフロントに比べて音量がかなり小さくなってしまいます。


アッテネーター(減衰器)のバイパス

アンプの前段で音量を絞る(減衰する)装置のことをアッテネーターと言います。このアッテネーターがスピーカースイッチングユニットに入っているため、後段にリアアンプがないと音量は小さくなってしまいます。

この問題を解消するにはスピーカースイッチングユニットのリア音声の入力と出力を線でつなげます(=バイパスする)。こうすることでアッテネーターを通らなくなるためリア音声が減衰することはありません。
コネクタはユニットに差したまま使います。そうしないとフロントの音声が出ません。

6スピーカーのリアにはリアドアスピーカーとリアパーセルシェルフスピーカーがありますが、スピーカースイッチングユニットを通るリア音声は分岐する前なので、左右のリア音声プラス側を1本ずつバイパスするだけでOKです。

※バイパスするとヘッドホンジャックにプラグを差し込んでもリアスピーカーから音が出続けてしまいます。

スピーカースイッチングユニットを分解して内部のアッテネーターを直にバイパスする方法もありますが、物品がなく未確認です。


配線図


アッテネーター(減衰器)のバイパス
端子No.5と1(図中の赤線)、端子No.7と3(図中の緑線)をつなげるだけ
(この配線図にアッテネーターの記述はない)


作業手順

1. コネクタを抜き、コネクタにつながっているコードのハーネステープを剥がす。
2. 端子No.5と端子No.1につながっているコードを同士をつなげる。
3. 端子No.7と端子No.3につながっているコード同士をつなげる。
4. 絶縁テープとハーネステープを巻き、コネクタを差し込む。

コード同士をつなげるにはスプライス端子(例: エーモン ITEM No.2815)があると便利です。なければキボシ端子を切ってかしめる部分だけ使うのもありです。

別途フロントの音声もバイパスした場合は、コネクタを差す必要はありませんし、スピーカースイッチングユニットもいらなくなります。※これはマイクロヘッドホンやリアアンプを使わない場合に限ります。

 


ハーネステープを剥がしてみたところ
(黒く長いものは絶縁テープで、コード同士をスプライス端子でつなげてある)
(短いものは収縮チューブで、隣り合ったコードを束ねているだけで結線はされていない)


既存コードの被服を剥き、そこに用意したバイパス線と一緒に
スプライス端子(キボシ端子のかしめる部分のみ利用)で圧着した


各コードからバイパス線で分岐したが、分岐せずに直接スプライス端子でかしめてもよい


バイパス線はキボシ端子でつなぐことにした。キボシを外すとノーマルに戻る


ハーネステープを巻いたところ。
キボシ端子が車両の金属部分に触れるとアンプの出力がショートするので
キボシオス端子のスリーブは画像のスリーブではなく後入れスリーブが良い


コネクタを差して同じ色のコード同士をキボシ接続すれば完成!
(この画像ではキボシオス端子のスリーブは後入れスリーブに交換されている)


関連ページ

基本資料 〜 ヘッドホンシステム
コネクタ表 〜 スピーカースイッチングユニット
コネクタ表 〜 ヘッドホンジャック

 

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