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公開日:2014年3月9日


0か65km/hにしかならない

スピードメーターの故障2
(メンテナンス)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用

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実際の車速は34km/hなのに、スピードメーターは65km/hを指している
(実際の車速は社外のインフォメータータッチで確認)



概要


2012年4月、走行距離30.6万キロの頃、スピードメーターが0km/hか65km/hしか示さなくなり、スピードメーターの基板のハンダ補修で直しました。


症状

・発進するとゆっくりと15秒くらいかけて65km/hになる。
・走行中は実際の速度に関係なく65km/hになる。
・停車するとゆっくり1分くらいかけて65km/hから0kn/hに戻る。
・時々正常に戻ることがある。

※実際の速度とは診断コネクタにつなげた市販のスキャナーの速度表示のこと



故障探求

1. 先ずはどこが異常なのか絞り込む

コンビネーションメーターECCSコントロールユニットなどの各部位で使う車速信号を作り出しています。コンビネーションメーターが壊れると車速信号が出力しなくなるので各部位で不具合が発生します(車速信号が途切れたときの不具合についてはこちら)。

今回はコンビネーションメーター以外に不具合は見つかりませんでした。

また診断コネクタにつなげて使う社外のインフォメータータッチの車速表示は正常でした。

以上のことから、コンビネーションメーターの表示部分のみの故障だと断定しました。


2. 次に様子を見る

観察した結果は「症状」欄に書きました。

ゆっくりした針の動きから「機械的な故障」ではなく、「電気的な故障」だと思いました。

時々正常に戻ることからハンダ不良だと推測しました。


3. 次に頻繁に壊れるまで待つ

正常な状態では修理しにくいので、もっと壊れるまで待ちます(笑)。

幸い、走行には支障なく、社外のインフォメータータッチでも車速を確認できるので、しばらく様子見ることにしました。



4. 基板を確認する

頻繁に壊れてきてからコンビネーションメーターを外して分解しました。

参考ページ: コンビネーションメーターの外し方

車速信号の代わりに低周波発振器の矩形波を入力し、基板を触りながら指針が正常になるところを探りました。
 


鏡に映して確認した


修理

コンビネーションメーターのスピードメーター側の基板のR5とR6のハンダ補修で直りました。




不具合のあった抵抗R5の拡大。この画像はハンダ補修前

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関連ページ

基本資料 〜 アナログメーターの特性と調整
基本資料 〜 車速信号
コネクタ表 〜 アナログメーター
メンテナンス 〜 アナログメーターの点検基準値
メンテナンス 〜 コンビネーションメーターの外し方
メンテナンス 〜 スピードメーターの故障



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