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公開日:2005年9月18日
最終更新日:2014年6月10日


排気温度警報に使われます


排気温度センサー・スイッチングモジュール
(コネクタ表)

普通は助手席を外すことなんてしませんが左フロアが浸水したため外すことになり、
その際にこのモジュールが出てきたので調べてみました。


黒い箱はスイッチングモジュール。
排気温度センサー側のコードはスイッチングモジュールに直結しているため、コネクタはない。
排気温度センサーは、ここの穴から外に出ている(助手席下)。



スイッチングモジュールは助手席下のここに固定されている(その下の黒いのはエアコンのダクト)



排気温度センサーは触媒コンバーターに取り付けられています。触媒コンバーターは助手席下の外側にあります。スイッチングモジュールは助手席下フロア上にあります。

排気温度センサーのコードはスイッチングモジュールにつながっています。スイッチングモジュールは排気温度によってスイッチが切り替わり、排気温度警告灯を点灯させています。

排気温度警告灯はECCSコントロールユニットにもつながっていますが、これはECCS自己診断時のモード表示や、ECCS系統の故障を知らせるための故障警報に使われます(後期型のみ。前期型はオイルプレッシャー警告灯が使われています)。排気温度によってECCSの制御が変わるようなことはやっていないようです。

排気温度警報装置は熱電対式で、設定温度(作動温度)は850℃です(前期、後期、VG30DE、VG30DET共通)。



排気系統のシステム図



(排気温度警告灯はマイナス制御で点灯するので、この資料の回路は間違っている)




触媒コンバーターと排気温度センサーの取付位置
(助手席下の外側)


周辺回路図


排気温度センサーはスイッチングモジュールに直結している(コネクタはない)


コネクタ表

コネクタはスイッチングモジュール側がオス端子、白コネクタ側がメス端子になっています。コネクタは4Pですがコードは3本だけです。


1  
2 3

コネクタ色:白 

端子
No.
名称 コード 電圧 内容
太さ
1 IG電源
(入力)
12V/0V キースイッチが「ON」のとき12V。

この電源は、
車室内のヒューズ#15(エンジン&トランスミッション)を通って来るため、このヒューズが切れるとスイッチングモジュールは作動しなくなる。
2 排気温度警告
(出力)
約12V/0V キースイッチが「ON」のとき約12V。

排気温度が設定温度(850℃)に達すると、0V(アース)を出力する。

コンビネーションメーターの排気温度警告灯のマイナス側につながっており、0V(アース)出力で点灯するようになっている。

故意にアースすると排気温度警告灯が点灯する(キースイッチが「ON」の時)。
3 アース - 0V 常に0V。


スイッチングモジュールの中身


スイッチングモジュールの基板(オモテ)


スイッチングモジュールの基板(ウラ)

DIYでどんなことができるか

スイッチングモジュールのコネクタから出ている赤いコード(端子No.2)をアースすると排気温度警告灯が点灯することから、何かのインジケータとして利用することが出来ます。
例えば漏水センサーなんてのはどうでしょう?赤いコードを分岐・延長してフロアのフェルトにもぐり込ませておき、フロアに雨水が浸水したりエアコンのドレンホースから水漏れした場合にボデーと通電(漏電と言うのが正しい)するため、警告灯が点灯します(たぶん)。
また、燃料タンクの外側に50℃〜70℃以上になるとスイッチがONになるサーモスイッチを取り付けておき、タンクが高温になると警告灯が点灯するというのはどうでしょう?
これらのようにインジケータとして活用する場合には、排気温度の警告なのかどうか識別できるように、ぼんやり点灯させたり、点滅させたりして差別化する必要があります。

他には赤いコード(端子No.2)にブザー(別売り)のマイナス側をつないでおけば、排気温度警告灯の点灯と同時にブザーを鳴らせます(ECCS自己診断時は邪魔になりますが)。

もっと手の込んだことをするなら、コンビネーションメーターの水温計をスイッチの切替で排気温度計になるように改造することも不可能ではありません(難しいですが)。これにはスイッチングモジュールの中で実際の温度を電気信号として取得する必要があります。


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