(画像はECCSコントロールユニットを取り外した状態)
概要
カードリレー1・2は、カードエントリーシステムの構成部品の一つです。
カードエントリーリレー1・2と呼ぶこともあります。
この二つのリレーはドアをロック/アンロックするときに使われます。
リレーの出力端子には運転席ドアのドアロックアクチュエーターがつながっています。二つのリレーの作動を切り替えることによって、アクチュエーターの動く方向を切り替え、ドアをロックしたりアンロックしています。
リレーの制御はカードコントロールユニットが行います。
コネクタの場所
Y31シーマの場合、前期と後期によって取り付け場所が異なります。
(画像はA/Tコントロールユニットを取り外した状態)
(画像は後期Y31シーマのバッテリーとラジエータータンクを取り外した状態)
コネクタ表
カードリレー1
端子No. | 名称 | コード | 電圧 | 内容 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
色 | 帯 | 太さ | ||||
1 | BAT電源 | 青 | -/- | 太 | 12V | リレー作動用のBAT電源。 サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。 コネクタから200mmのところで分岐して端子No.5のコードとつながっている。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー1のコイルのプラス側につながっている。 |
2 | リレーコントロール | 橙 | -/銀1 | 中 | ?/0V | カードコントロールユニットの端子No.4につながっている。 カードリレー1のコイルのマイナス側につながっている。 ここの端子がアース電位になるとカードリレー1が作動し、端子No.3とNo.5がつながり、端子No.3とNo.4は離れる。 |
3 | 出力 | 青 | 赤2/- | 太 | 12V/0V | 12V電源出力端子。 ドアロックアクチュエーター(前右)の端子No.2につながっている。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー1が作動していないときは端子No.4とつながり、アース電位となる。 カードリレー1が作動しているときは端子No.5とつながり、12Vが出力される。 |
4 | アース | 黒 | -/銀1 | 太 | 0V | ボディーアース。常に0V。 コードの太さは青コードほど太くはないが、橙コードよりは太い。 |
5 | BAT電源 | 青 | -/- | 太 | 12V | 12V出力用のBAT電源。 サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。 コネクタから200mmのところで分岐して端子No.1のコードとつながっている。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー1が作動したとき、端子No.3とつながる。 |
カードリレー2
端子No. | 名称 | コード | 電圧 | 内容 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
色 | 帯 | 太さ | ||||
1 | リレーコントロール | 緑 | 白2/銀1 | 中 | ?/0V | カードコントロールユニットの端子No.2につながっている。 カードリレー2のコイルのマイナス側につながっている。 ここの端子がアース電位になるとカードリレー2が作動し、端子No.3とNo.5がつながり、端子No.3とNo.4は離れる。 |
2 | BAT電源 | 青 | -/- | 太 | 12V | リレー作動用のBAT電源。 サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー2のコイルのプラス側につながっている。 |
3 | 出力 | 青 | 赤2/- | 太 | 12V/0V | 12V電源出力端子。 ドアロックアクチュエーター(前右)の端子No.1につながっている。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー2が作動していないときは端子No.4とつながり、アース電位となる。 カードリレー2が作動しているときは端子No.5とつながり、12Vが出力される。 |
4 | アース | 黒 | -/銀1 | 太 | 0V | ボディーアース。常に0V。 コードの太さは青コードほど太くはないが、橙コードよりは太い。 |
5 | BAT電源 | 青 | -/- | 太 | 12V | 12V出力用のBAT電源。 サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。 コードには「AVS-2」という表記がある。 カードリレー2が作動したとき、端子No.3とつながる。 |
常時電源の利用
カードリレー1・2につながっている太くて青いコードのBAT電源は、バッテリーのプラス端子からエンジンルームのヒューズFL#5とサーキットブレーカーを通ってくるものの、 途中にスイッチ類はなく、ほとんどバッ直状態です。
車室内でやや容量の大きい常時電源が必要な場合は、このコードから取るのが便利です。
配線する際はバッテリー端子を外すかエンジンルームのヒューズFL#5を抜いてから行ってください。
管理人の愛車は、カードリレー1・2の配線は撤去したので、サーキットブレーカーの出力側から社外オーディオの電源を取っています。
配線の撤去
カードエントリーシステムを装着する予定はないので、できる限り撤去することにしました。
ダッシュボードを外し、コネクタからコードをたどっていき、分岐しているところまで撤去しました。
撤去できたコードの長さは合計約15,000mmでした。
重さはコネクタを含めて合計330gです。
※撤去できる配線の場所や長さは車種により異なります。
※青色コードは常時電源ですからショートに注意。作業中はバッテリーを外しておきましょう。
コード | 撤去できた長さ | 補足 |
---|---|---|
青色コード | 6,520mm | コネクタから右Aピラーのところまで撤去。 4本のうち2本はコネクタから200mmのところで1本にまとめられていた。 |
青色/赤色コード | 4,550mm | コネクタから右Aピラーのところまで撤去。 |
橙色コード | 2,170mm | コネクタから右Aピラーのところまで撤去。 |
緑色コード | 2,170mm | コネクタから右Aピラーのところまで撤去。 |
黒色コード | 250mm | エアサスコントロールユニットの後ろに回り込んでいるので、コネクタから手が届く範囲で撤去。 |