公開日:2012年8月16日
最終更新日:2016年11月6日

常時電源の取り出しにいかが?

カード リレー1・2

Card Relay 1・2

(コネクタ表)

Y31シーマ・Y31セドリック・グロリアに適用
(カードエントリーシステムがなくてもコネクタは存在します)

後期Y31シーマ タイプIIリミテッドAVの場合、カードリレー1・2は左ダッシュサイドにある
(画像はECCSコントロールユニットを取り外した状態)

概要

カードリレー1・2は、カードエントリーシステムの構成部品の一つです。
カードエントリーリレー1・2と呼ぶこともあります。
この二つのリレーはドアをロック/アンロックするときに使われます。
リレーの出力端子には運転席ドアのドアロックアクチュエーターがつながっています。二つのリレーの作動を切り替えることによって、アクチュエーターの動く方向を切り替え、ドアをロックしたりアンロックしています。

リレーの制御はカードコントロールユニットが行います。

コネクタの場所

Y31シーマの場合、前期と後期によって取り付け場所が異なります。

前期Y31シーマ タイプIIリミテッドの場合、カードリレー1は右ダッシュサイドにある
(画像はA/Tコントロールユニットを取り外した状態)
前期Y31シーマ タイプIIリミテッドの場合、カードリレー2はラジエータータンク奥の右フロントフェンダー内にある
(画像は後期Y31シーマのバッテリーとラジエータータンクを取り外した状態)

コネクタ表

カードリレー1

カードリレー1のコネクタ
端子No. 名称 コード 電圧 内容
太さ
1 BAT電源 -/- 12V リレー作動用のBAT電源。

サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。

コネクタから200mmのところで分岐して端子No.5のコードとつながっている。
コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー1のコイルのプラス側につながっている。
2 リレーコントロール -/銀1 ?/0V カードコントロールユニットの端子No.4につながっている。

カードリレー1のコイルのマイナス側につながっている。

ここの端子がアース電位になるとカードリレー1が作動し、端子No.3とNo.5がつながり、端子No.3とNo.4は離れる。
3 出力 赤2/- 12V/0V 12V電源出力端子。

ドアロックアクチュエーター(前右)の端子No.2につながっている。

コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー1が作動していないときは端子No.4とつながり、アース電位となる。
カードリレー1が作動しているときは端子No.5とつながり、12Vが出力される。
4 アース -/銀1 0V ボディーアース。常に0V。

コードの太さは青コードほど太くはないが、橙コードよりは太い。
5 BAT電源 -/- 12V 12V出力用のBAT電源。

サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。

コネクタから200mmのところで分岐して端子No.1のコードとつながっている。
コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー1が作動したとき、端子No.3とつながる。

カードリレー2

カードリレー2のコネクタ
端子No. 名称 コード 電圧 内容
太さ
1 リレーコントロール 白2/銀1 ?/0V カードコントロールユニットの端子No.2につながっている。

カードリレー2のコイルのマイナス側につながっている。

ここの端子がアース電位になるとカードリレー2が作動し、端子No.3とNo.5がつながり、端子No.3とNo.4は離れる。
2 BAT電源 -/- 12V リレー作動用のBAT電源。

サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。

コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー2のコイルのプラス側につながっている。
3 出力 赤2/- 12V/0V 12V電源出力端子。

ドアロックアクチュエーター(前右)の端子No.1につながっている。

コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー2が作動していないときは端子No.4とつながり、アース電位となる。
カードリレー2が作動しているときは端子No.5とつながり、12Vが出力される。
4 アース -/銀1 0V ボディーアース。常に0V。

コードの太さは青コードほど太くはないが、橙コードよりは太い。
5 BAT電源 -/- 12V 12V出力用のBAT電源。

サーキットブレーカー1を通ってくる常時電源。常に12V。

コードには「AVS-2」という表記がある。

カードリレー2が作動したとき、端子No.3とつながる。

常時電源の利用

カードリレー1・2につながっている太くて青いコードのBAT電源は、バッテリーのプラス端子からエンジンルームのヒューズFL#5サーキットブレーカーを通ってくるものの、 途中にスイッチ類はなく、ほとんどバッ直状態です。
車室内でやや容量の大きい常時電源が必要な場合は、このコードから取るのが便利です。
配線する際はバッテリー端子を外すかエンジンルームのヒューズFL#5を抜いてから行ってください。
管理人の愛車は、カードリレー1・2の配線は撤去したので、サーキットブレーカーの出力側から社外オーディオの電源を取っています。

配線の撤去

カードエントリーシステムを装着する予定はないので、できる限り撤去することにしました。
ダッシュボードを外し、コネクタからコードをたどっていき、分岐しているところまで撤去しました。

ダッシュボードを外して配線整理中の様子
ダッシュボードを外して配線整理中の様子

撤去できたコードの長さは合計約15,000mmでした。
重さはコネクタを含めて合計330gです。
※撤去できる配線の場所や長さは車種により異なります。
※青色コードは常時電源ですからショートに注意。作業中はバッテリーを外しておきましょう。

コード 撤去できた長さ 補足
青色コード 6,520mm コネクタから右Aピラーのところまで撤去。
4本のうち2本はコネクタから200mmのところで1本にまとめられていた。
青色/赤色コード 4,550mm コネクタから右Aピラーのところまで撤去。
橙色コード 2,170mm コネクタから右Aピラーのところまで撤去。
緑色コード 2,170mm コネクタから右Aピラーのところまで撤去。
黒色コード 250mm エアサスコントロールユニットの後ろに回り込んでいるので、コネクタから手が届く範囲で撤去。
撤去できた配線類。これで330gある