初代シーマに乗ろう サイトマップ

ホーム > ルームミラー > オートリフレックスルームミラー

公開日:2010年3月17日

まぶしさを低減します

オート リフレックス ルーム ミラー
Auto Reflex Room Mirror
(基本資料)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用


AUTOMATIC GLARE PROOF MIRROR
(オートリフレックスルームミラー 96321-45V00)

目次 ・・ 概要使い方構造と機能システム図自動切換感度と感度調整ボリューム切換までの時間脱落構造消費電力部品番号注意


概要

オートリフレックスルームミラー(自動防眩ルームミラー)とは、ミラーに映った後続車のヘッドランプの眩しさを自動的に抑える機能の付いたルームミラーのことです。
オートリフレックスミラー(自動防眩ミラー)とも呼びます。「防眩」は「ぼうげん」と読みます。

ヘッドランプおよび周囲の照度を感知し、液晶を利用して鏡の反射率を自動的に変えます。
液晶はプリズム式に比べてNIGHT側の反射率を高くでき、より明快な後方視界が得られます。

スイッチ操作により、手動でも防眩/解除できます。

キーOFF時は防眩状態(低反射率)となります。

Y31シーマはタイプII-Sを除くタイプII系にメーカーオプション、Y31セドリック/グロリアはブロアムVIPにメーカーオプションです。この他の車種でも取付部の構造に問題がなければ装着できます。

 




使い方


オートリフレックスルームミラーの操作部


・エンジンをかけるか、キースイッチをONにする。

・スイッチを好みに応じて切り替えます。通常はAUTO(自動側)で使います。

・AUTO(自動側)にするとインジケーターが点灯し、周囲の明暗を感知して後方からの眩しい光が入ってきたときに自動で切り替わります。また、切換感度は感度調整ボリュームで調整できます。

状況 感度調整ボリュームの調整方法
眩しくないのにすぐに切り替わるとき ボリュームを-側(左側)に動かして感度を下げる
眩しいのになかなか切り替わらないとき ボリュームを+側(右側)に動かして感度を上げる



・手動で切り替えたいときは、DAY-NIGHT切換スイッチを押します。

DAYスイッチ ・・・ 通常走行時
NIGHTスイッチ ・・・ 防眩したいとき




構造と機能







  名称 機能
1 液晶ミラー ガラスと鏡面の間に液晶層を設けて反射率を変えるもの。
高反射率(40%以上)と防眩時の低反射率(18%)に切り替わる。

※Y32シーマの新型車解説書(1991年8月)によると従来型FY31型車の防眩時の反射率は15%になっている。
※SY31セドリック/グロリアの新型車解説書(1991年6月)によると従来型Y31型車の防眩時の反射率は15%になっている。

裏側の加工によりハーフミラー化が可能。
2 前方光センサー 周囲の光を受けて、照度に応じた信号を論理回路へ伝送する。
3 後方光センサー 後続車からヘッドランプの光を受けて、照度に応じた信号を論理回路へ伝送する。
4 回路ユニット(論理回路および発振回路) 光センサー、自動手動切換スイッチ、DAY-NIGHT切換スイッチからの信号を処理し、照度に応じてDAY→NIGHTまたはNIGHT→DAY状態に切り替える電流を流す。
基板上のボリュームで前後光センサーの感度の微調整ができる。
5 AUTOスイッチ 自動的に周囲および後続車のヘッドランプの光りに応じてミラーの反射率が変わる。
6 DAY-NIGHT切換スイッチ 昼夜(周囲の光り)にかかわらず運転者の好みに応じて切り替えられる。
7 インジケーター 自動(AUTO)時に点灯し、運転者に自動状態を知らせるもの。
8 感度調整ボリューム 自動(AUTO)時、運転者の好みに応じてDAY状態とNIGHT状態の切り替わる感度を変えるときに使う。

+側 ・・・ 低い照度で切り替わる(感度が高い)
-側 ・・・ 高い照度で切り替わる(感度が低い)




システム図
 





自動切換感度と感度調整ボリューム


感度調整ボリューム

 
周囲の明るさによって眩しいと感じる視覚は異なります。周囲が明るい場合は眩しいと感じない光りでも、周囲が暗くなると眩しく感じるものです。

そこでAUTO時に、前方光センサーで周囲の明るさ(照度10ルクス以下)を感知して、後方からの光が一定以上の照度となると、NIGHT(防眩)状態になるようにしています。
 
     
また、人の視覚には眩しいと感じる光りの照度に個人差があります。

そこで、後方からの光を感知する照度を運転者の好みに応じ、感度調整ボリュームで切換感度を調整(+側0.2ルクス〜-側10ルクス)できるようにしています。
 




切換までの時間

AUTO時の切換応答時間には遅延時間を持たせています。

DAY状態→NIGHT状態

すれ違いなどでの瞬時の光りに感知して切り替わると、視覚のイライラとなるため、約1秒の遅延時間を持たせています。最適な応答時間で運転者が眩しいと感じないようにしています。

NIGHT状態→DAY状態


夜間の市街地走行時、後続車からの光が繰り返しあるので、その度に瞬時の切り替えによるイライラを防止するため、約2秒の遅延時間を持たせています(実測では約1.5秒)。

 

脱落構造

ミラーは安全確保のため、ある一定以上の荷重が加わると脱落する構造になっています。脱落した場合は再組み付けすることでミラーの再使用が可能です。


オートリフレックスルームミラーの脱落構造



脱落後の再組み付け手順

脱落後に再組み付けをするには、まず脱落構造部分のビス(B)を外し、@ベースを戻し、Aバネ状のピンをベースに入れ、Bビスで固定します。

 

消費電力

状態 消費電流 消費電力
スイッチ 反射/防眩状態
AUTOスイッチON DAY(高反射)状態 37.5mA 0.51W
NIGHT(防眩)状態 35.0mA 0.47W
DAYスイッチON DAY(高反射)状態 33.5mA 0.45W
NIGHTスイッチON NIGHT(防眩)状態 30.5mA 0.41W

※電源電圧13.5Vで計測。
※DAY(高反射)状態にする方が電気を使う。




部品番号

いずれもオプション設定です。

Y31シーマ
・96321-17V01(1988年1月〜、内装色:A=レッド、C=ブラウン)
・96321-45V00(1988年1月〜、内装色:L=グレー)

Y31セドリック・グロリア
・96321-17V00(1987年6月〜、ブロアムVIP、内装色:Bブルー)
・96321-17V01(1987年6月〜1988年1月、ブロアムVIP、内装色:A=レッド、C=ブラウン)
・96321-17V01(1988年1月〜、ブロアムVIP、内装色:A=レッド、C=ブラウン)
・96321-45V00(1989年6月〜、ブロアムVIP、内装色:K=グレー)


価格: 47,000円(1991年9月時点)→59,500円(2005年3月時点)

※Y30セドリック/グロリア用は形状は同じですがスイッチがシルバーです。
※SY31セドリック/グロリア用は形状および構造が異なります。



注意

・センサー部にマスコット類を下げて隠したり、ガラスクリーナーなどを吹きかけないでください。センサーの感度が悪くなることがあります。
・NIGHTスイッチは、AUTO状態で反射度合いが下がらないときや頻繁に切り替わるときなどに使用し、それ以外はAUTOまたはDAY状態で使用してください。



関連ページ

基本資料 〜 オートリフレックスルームミラーの液晶ミラー
基本資料 〜 オートリフレックスルームミラーの光センサー感度微調整
基本資料 〜 防眩式ルームミラー
コネクタ表 〜 オートリフレックスルームミラー
メンテナンス 〜 オートリフレックスルームミラーの故障
メンテナンス 〜 オートリフレックスルームミラーの分解

 

ホーム | サイトマップ | このサイトについて | ご利用条件 | プライバシーポリシー
© 2004-2019 初代シーマに乗ろう実行委員会