概要

マルチAVシステムに標準装備されているアンテナは4系統あります。

テレビ受信時は4系統（アンテナ1〜4）のダイバーシティ受信システムとなり、FM受信時は2系統（アンテナ3と4）のダイバーシティ受信システムとなります。

下表のアンテナNo.は、マルチAVシステムの自己診断機能のアンテナ信号の診断項目で表示されるアンテナ名に準拠しています。



4系統アンテナ

※断熱ガラス付車は合わせガラスの中間層にある透明電導膜（特殊金属化合物）をアンテナとして利用しています。プリント式と同等の性能があります。



アンテナ入力端子の形状

AVコントロールユニットのアンテナ入力端子

AVコントロールユニットのアンテナ入力端子の形状を下表に示します。

※アンテナ3のパワーアンテナが故障すると、AM・短波が受信できなくなりますが、この場合の応急処置として、アンテナ1かアンテナ2のラジオプラグをピンプラグに変換してAVコントロールユニットのMAINアンテナ入力端子に接続すれば受信できるようになります。




AV仕様のアンテナいろいろ

リアガラスにスモークフィルムが貼ってあるとガラスの見え方（色）が異なるため、スモークフィルムが貼ってある車両画像の説明欄には「スモークフィルム付き」と明記しています。

リアガラスフィルムアンテナとリアガラスプリントアンテナ
（Y31シーマ タイプII系・AV仕様・断熱ガラス付車・スモークフィルム付き）
（茶色く見えている部分は透明電導膜が入っている部分で、ここは電波が通らない）
（黒く見えている部分は電波を通すのでアンテナのプリントパターンがある）



リアガラスプリントアンテナ
（Y31シーマ タイプII-S・AV仕様）
（画像ではわかりにくいがタイプI系とはプリントパターンが異なる）
（リアガラス左下にはタイプII系のAV仕様のようなプリントパターンはない）
（リアガラス上部に2系統のプリントパターンがあるのかどうか要確認）



リアガラスプリントアンテナ
（Y31セドリック ブロアム系・AV仕様・スモークフィルム付き）



リアガラスフィルムアンテナ
（Y31セドリック ブロアム系・AV仕様・断熱ガラス付車・スモークフィルム付き）



オペラグラスプリントアンテナ
（Y31セドリック ブロアム系・AV仕様）



フロアアンテナ
（Y31シーマ・AV仕様）
　

AV仕様であることの証

Y31シーマの場合、リアガラス上部中央にある"黒い影"は、マルチAVシステムを装備したAV仕様であることの証です。これは断熱ガラスでなくても存在します。

Y31シーマのAV仕様であることの証
　

この他には、リアガラスにスモークフィルムを貼ると、上から約4分の3は茶色くなり、その下約4分の1は黒く見えるのもAV仕様であることの証です。これはY31シーマの断熱ガラス付車に限ってこうなります。

Y31シーマのAV仕様であることの証
（スモークフィルムを貼ると色の差がハッキリする）

各アンテナの受信感度比較

マルチAVシステム車のアンテナ4系統に加え、追加装備したパワーアンテナも同様に比較しました（→ツインパワーアンテナ）。

パワーアンテナは全伸長、半伸長、無伸長の3つの状態でも比較しました。

受信感度評価の意味 = ★★★★★:良好、★★★★:多少ノイズあるが良好、★★★:ノイズがあるが聞き取れる、★★:ノイズが多く聞き取りにくい、★:ノイズが多くはっきり聞き取れない、なし:ノイズだけ

各アンテナ単体を社外カーオーディオにつないで確認しました。
フロアアンテナについては、後端のコード"あり"（標準）で確認しました。



関連ページ

基本資料 〜 アンテナ
基本資料 〜 フロアアンテナ
コネクタ表 〜 パワーアンテナ
メンテナンス 〜 パワーアンテナの故障
追加装備 〜 ツインパワーアンテナ
追加装備 〜 マルチAVシステムのアンテナの混合