運転席のロックノブと連動します
ドア ロック スイッチ
Door Lock Switch
(コネクタ表)
Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用
Y31シーマの運転席ドア
ドアロックスイッチ
ドアロックスイッチとは
運転席のドア内部に取り付けられています。
運転席のドアロックノブ(インサイド ロック ノブとも言う)の動きに完全に連動し、集中ドアロック(または集中ドアアンロック)させる役目をします。
内部に「ロックスイッチ」と「アンロックスイッチ」の2つのスイッチが内蔵されています。これらのスイッチがONになることによって集中ドアロック(またはアンロック)の機能が作動します。
運転席のドアロックノブを下げていくとロックスイッチが一時的にONになり、上げていくとアンロックスイッチが一時的にONになります。この「一時的」というのは、ノブを動かしている途中だけという意味です。ノブを下げきったり上げきった時にはスイッチはOFFになります。
※ドアが施錠されているか解錠されているかを知るためのセンサーではありません。
このスイッチは運転席ドア用です。運転席以外のスイッチは各ドアのドアロックアクチュエーターに内蔵されています。カードエントリー付車の場合は、運転席のドアロックアクチュエーターに内蔵されています。
ドアロックスイッチの取り付け位置
ドアロックスイッチの使われ方
車内から運転席のドアロックノブを下げた時の動作を例に挙げて説明します。
1.手でドアロックノブを下げていくと、途中でドアロックスイッチがONになります。
2.「運転席ドアがロックされようとしているので他のドアもロックせよ」という指令がパワーウインドウメインスイッチに入力されます。
3.「すべてのドアをロックせよ」という信号が助手席側のパワーウインドウスイッチに送信されます。
4.運転席以外の各ドアのドアロックアクチュエーターを作動させてロックします(すでにロックされているドアは作動しません)。これが集中ドアロックです。
5.さらにドアロックノブを下げきるとドアロックスイッチはOFFになります。この時点で運転席ドアも手動でロックがかかったことになります。
ドアロックノブ操作以外にもスイッチがONになる状態があります。
どんな操作をするとスイッチが入るのかを、表にまとめてみました(ただしカードエントリーによる操作を除きます)。
操作 |
スイッチの状態 |
車外にて |
運転席ドアのキーシリンダーを施錠方向へ回した時 |
ドアロックスイッチが一瞬ONになる |
車内にて |
ドアロックノブを下げた時 |
車外にて |
運転席ドアのキーシリンダーを解錠方向へ回した時 |
ドアアンロックスイッチが一瞬ONになる |
車内にて |
ドアロックノブを上げた時 |
ドアインサイドハンドルを引いた時 |
※車速感知式集中ドアロックが作動したときは運転席は施錠されないため、ドアロックスイッチはONにはなりません。
※カードエントリー付車の場合、ドアロックスイッチは運転席のドアロックアクチュエーターに内蔵されています。スイッチの状態はコネクタ表をご覧ください。
部品番号
|
|
「SW ASSY」
部品名称: オート ドアロック スイッチ アッセンブリー
部品番号: 80580-25V05
値段: 不明(在庫ない?)
※最悪在庫がない場合、ドアロックスイッチが内蔵されている運転席用のドアロックアクチュエーターで代用できます。 |
コネクタ表
コネクタの形状はカードエントリー付車とカードエントリー無車に関係なく同一です。
※端子No.1と3同士が接触することはありません。
※端子No.1と3が同時にスイッチONになることはありません。
ドアロックスイッチコネクタ
ドアロックスイッチとハーネス
(右側のハーネスはカードエントリー付車用。標準車はコードの色が異なる)
端子 No. |
名称 |
入出力 |
コード |
電圧 |
内容 |
色 |
帯 |
太さ |
1 |
ロックスイッチ |
出力 |
桃 |
-/- |
中 |
約12V(スイッチOFF時)
0V(スイッチON時)
スイッチONで0Ω(アース)
スイッチOFFで∞Ω |
パワーウインドウメインスイッチの端子No.9の「ドアロックスイッチ」につながっている。
ロック側で端子No.2とつながる(スイッチON)。ただし以下のように変化する。
ロッドを上から下げていくと、スイッチOFF→ON→OFFと変化する(ONからOFFになるときに内部からカチッと音がする)。
ロッドを下から上げた時は、スイッチOFFのままで変化しない。
このスイッチがONになった時(この端子No.1がアースにつながった時)、集中ドアロックが作動する。
スイッチON時の電流は12.5mA(実測) |
2 |
アース |
- |
黒 |
-/- |
中 |
0V (アース) |
ボディーアース。
端子No.1と3の両スイッチのコモン。 |
3 |
アンロックスイッチ |
出力 |
灰 |
青2/- |
中 |
約12V(スイッチOFF時)
0V(スイッチON時)
スイッチONで0Ω(アース)
スイッチOFFで∞Ω |
パワーウインドウメインスイッチの端子No.14の「ドアアンロックスイッチ」につながっている。
アンロック側で端子No.2とつながる(スイッチON)。ただし以下のように変化する。
ロッドを下から上げていくと、スイッチOFF→ON→OFFと変化する(ONからOFFになるときに内部からカチッと音がする)。
ロッドを上から下げた時は、スイッチOFFのままで変化しない。
このスイッチがONになった時(この端子No.3がアースにつながったとき)、集中ドアアンロックが作動する。
スイッチON時の電流は12.5mA(実測) |
注意
ドアロックスイッチにつながっているロッドは、インサイドドアハンドル(ドアレバー)を引いた時やドアロックノブを上げ下げした時にも動きますが、中途半端に動かすと誤作動の原因となることがあります。
例えば、インサイドドアハンドル(ドアレバー)を引いた時に中途半端な位置で止まると、その後のドアロック操作で集中ドアロックされないばかりか、逆に集中ドア”アンロック”がかかってしまいます。
具体的にはドアロックノブが上がってアンロックスイッチがOFF→ON→OFFと変化した時に、最後のOFFがギリギリOFFになった状態(これがかなり微妙な世界)だと、ドアロックノブを下げてもロックスイッチはOFFのままでONにならず、逆にアンロックスイッチがOFF→ON→OFFとなってしまうからです。
これは内蔵されているドアロックスイッチの仕組みによるものなので仕方がありません。対処法は、ドアロックスイッチの取り付け位置を下げるかロッドを曲げて短くすることで誤作動を防げます。
ドアロックスイッチの内部
関連ページ
基本資料 〜 ドアロックノブ
コネクタ表 〜 ドアロックアクチュエーター(運転席)
コネクタ表 〜 パワーウィンドウメインスイッチ
メンテナンス 〜 ドアがロックしない(助手席ドア)
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メンテナンス 〜 パワーウインドウメインスイッチの故障
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