目次→概要、改造、回路図、動作確認、ノータッチキーの仕様
概要
リモコンを持ってクルマに近づくだけでドアがアンロック、離れるとロックするという「ノータッチキー」(社外品)。
2008年3月、お友達のノータッチキーの車種別リレーアダプターがY31に合わないのでお預かりしました。
Y31に適合するアダプターはNA-03ですが、このアダプターはNA-02でしたので、NA-03になるように改造してお友達に返しました。
改造
車種別リレーアダプターNA-02をNA-03化する改造
車種別リレーアダプターの基板から橙線を外す。
車種別リレーアダプターの基板から紫線を外す。
黒線を1本用意し、ノータッチキー本体コネクタの黒線(アース)から分岐して車種別リレーアダプターの基板の"黒"へハンダ付けする。
車種別リレーアダプターの基板裏で、ハンダでパターンを2カ所つなぐ。
回路図
改造前と改造後の車種別リレーアダプターNA-02の回路図です。
改造前
赤線はノータッチキー本体と同様に12V電源が供給されています。
標準で運転席ドアにドアロックモーターおよびドアロックコントローラが装備されている車種は、ドアロックコントローラに橙線、紫線をつなげればいままでどおりドアロックモーターを制御できます (Y31系は該当せず)。
ノータッチキーによるロック時は、茶線がアースに落ちます(約1秒間)。そして、茶線側のリレーが作動してドアロックモーターも作動します(紫線がアースに落ちていることが前提)。
ノータッチキーによるアンロック時は、灰線がアースに落ちます(約1秒間)。そして、灰線側のリレーが作動してドアロックモーターも作動します(橙線がアースに落ちていることが前提)。
改造後
黒線を1本追加しアースとリレーの接点を図の様につなぎます。
ノータッチキーによる作動時は、改造前と同じ原理で作動します。
※この改造以外にも黒線を用いずに茶線および灰線に電流を帰還させる方法がありますが、ノータッチキー本体において小さなトランジスタみたいな物でアースに落としているため、電流容量的に無理があります。
動作確認
改造後の動作確認はY31のカードエントリーシステム用の運転席ドアロックアクチュエーターを使って行いました。
ノータッチキーからの作動電圧は約1秒ですが、アクチュエーターは動いてすぐ1秒以内に止まります。これは動き終わった時にアクチュエーター内部で接点がOFFになるからです。
アクチュエーター作動時の電流は約1.5~2.0Aでした。
ノータッチキーの仕様
■本体 適合技術基準: 微弱無線機 送信周波数: 127.565MHz(取説では送信周波数:と受信周波数が逆になっている) 電波形式: NON 送信出力: 500uV/m以下(3m地点にて) 受信周波数: 318.4575MHz 電源電圧: 12V車専用(DC9~16V) 消費電流: 約5mA(待機時) 動作温度範囲: -20℃~+60℃ 寸法: 約W79.5×D56×H23mm 重量: 約58g ■リモコン 適合技術基準: 微弱無線機 送信周波数: 318.4575MHz(取説では送信周波数:と受信周波数が逆になっている) 電波形式: F1D 送信出力: 500uV/m以下(3m地点にて) 受信周波数: 127.565MHz 電源電圧: リチウム電池 CR2430×1個 300mAH 動作温度範囲: -10℃~+50℃ 寸法: 約W56.3×D38×H6mm 重量: 約13g 最大7台まで増設可能、専用の個別ID番号(約105万通り)採用 ■アンテナユニット 重量: 約64g(2.5m同軸ケーブル付) ■別売り車種別リレーアダプター NA-02(改) 使用リレー: NAIS AJJM131×2個 ハーザード出力(白線)は、アンテナユニットのLEDと同期して、点灯時にアースに落ちる。 ※Y31系にはドアロックモーターが必要(車種別リレーアダプターNA-03に付属されている) |