Y31シーマおよびY31セドリック/グロリアの
電子制御エアサスペンション搭載車に適用


車両右側（運転席側）が高い
（傾き角度は0.35°）

概要

2014年5月、走行距離34.4万キロの頃、車検・点検後に車高が右上がりになったので、フロント車高センサーを調整しました。


症状

・車両の右側がやや高い。
（数日間様子見ても、常に同じように傾いていた）



原因

・フロントロアアームの交換後にきちんと調整していない。

フロントロアアームの交換は日産ディーラーでやってもらったのですが、交換後に調整していないようでした。

いつもの車高のまま車検・点検に出したので、設定車高による誤差ではなさそうです。



調整前の車高

どのくらい左右差があるか測ってみました。
測ったのは地面からフェンダーアーチ上までの距離です。

まず設定車高によって左右でどのくらいの差があるか調べてみました（調整の数日前）。

この表からわかることは、

・すべて右側が高い。
（と言うより左側が低い？）

・リアはフロントの2〜3倍の差がある。
（フロントが傾くと、リアに大きな影響が出る？）

さらに調整直前に再測定してみました。タイヤの空気圧は全輪調整済みです。もちろん平地で測っています。

わずか10〜15mmの差でも、目視で傾いていることがわかります。



車高の調整

抵抗による車高調整もできますが、今回は車高センサーと絡みのあるフロントロアアームの交換をしたことが原因となっているようなので、フロント車高センサーのところで調整しました。

調整時の設定車高はNORMAL、エアサスキットは±0です。

車高センサーに「高い」と認識させると車高は「低く」なるので、フロント右の車高センサーを前方から向かって反時計方向に回しました。

ジャッキアップしなくても調整できます。地面が綺麗なところだったので何も敷かずに寝転んでやりました（笑）。

ボルトは10mmソケット。車高センサーを固定している2つのボルトを緩めても中心軸がズレないのでやりやすかったです。

車高センサーを回し、手（またはプラスドライバー）でボルトを仮締めして、車高を確認することを繰り返しました。エアサススイッチの「HIGH」を押してから「NORMAL」を押すと、すぐにコンプレッサーが作動して車高制御が行われます。ちょうど良いところでボルトを本締めして終了としました。

フロントはわずか4mmの誤差があっても傾いて見えるので、誤差0になるまでくり返し調整しました。

フロント右車高センサー（電子制御エアサスペンション搭載車）
フロントロアアーム（トランスバースリンク）から伸びたピンが車高センサーを動かす仕組みになっている

調整後の車高

フロントは誤差0になりましたが、リアはどうしても5mmの差が出てしまいます。
数日前に測った車高を見直すと、なるほど、フロントの1.2〜1.3倍+5mmがリアの誤差になって現れていることがわかりました（HIGH時は除く）。
　

基準値と比較すると大きく外れていますが、見た目はバランス取れていて良好です。誤差の範囲内としました。
いつもの車高（エアサスキット=-1段）にしても左右に傾かないことを確認して終了としました。

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