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公開日:2004年6月30日
最終更新日:2011年1月14日

あなたの知らないところでこんな壊れ方をしているかも

地図が表示されない
(ドライブガイドの故障)
(メンテナンス)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアの
マルチAVシステム装着車に適用

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青い部分は地図が表示できなかったところ

いつ頃からか地図の表示が遅くなり、部分的に表示されない症状が発生しました。自分で分解修理を試みましたが一時的に直っただけで完治しませんでした。その経緯を紹介します。

あなたの愛車でも同じような症状が出ている場合は、同じ原因が考えられますので参考にしてください。

とりあえず「おかしいな」と思ったらドライブガイドのオプション機能で故障診断してみてください。


症状

1. 地図の表示スピードが遅くなった。
2. 地図が表示されない、または、パズルのように部分的に地図が欠けたり、全体が欠けたりする。
3. ドライブガイドコントロールユニットのあるリアからカチャカチャ音がする。
4. 1〜3の症状が頻繁に起こるようになり、だんだんひどくなる。



修理費用


0円 (直りませんでした)



交換修理に10万かかると言われた


当時、愛車には純正と社外の2機のカーナビを搭載していますが、日頃は社外のカーナビを使っていますので、精度の低い純正ナビ(ドライブガイド)を使う機会はほとんどありませんでした。

いつごろからかドライブガイドの画面に地図が表示されなくなりました。部分的に欠けたり、全体が欠けたりもします。矢印や目的地までの距離などは正常に表示されるので、どうやら地図データのアクセスに失敗しているようです。

この症状を日産プリンスM営業所で見てもらったところ、原因は不明としたうえで、「ドライブガイドコントロールユニットの交換で10万円くらいかかります」と言われました。最初から直してもらうつもりはなかったので、しばらくそのままにしておくことにしました。



スプレーで一時的に直った

おそらくCD-ROMやレーザーピックアップレンズが汚れていて、地図データの読み込みに失敗しているのでしょう。内部を掃除するだけで直る可能性は十分にあると思い、ドライブガイドコントロールユニットの中を掃除しようとしましたが、どうしても隣の空気清浄器が邪魔になって取り外せませんでした。

CD-ROM回転駆動系の作動不良やコネクタの接触不良も原因の一つに考えられるので、本体のすき間から電気装置用防錆・接点復活剤(KURE CRC 2-26 180ml)をたっぷりスプレーしてみました。すると、一時的ですが偶然にも直りました。



分解修理作戦


後日、気合いを入れてドライブガイドコントロールユニット分解修理作戦を敢行しました。トランクの内張、リアシート、リアパーセルを外し、さらに空気清浄器も外してやっとユニットを外せました。


摘出に成功したドライブガイドコントロールユニット


本体にはナショナル製を示す「Matsushita Electric Corporation」のシールが貼ってありました。CD-ROM媒体には日産のほかに住友電気工業・武揚堂の2つの社名が書いてありました。


当時としては珍しいゴールドCD-ROM

 

 

構造的に欠陥では?

さらに壊れるのを覚悟で分解していたところ、明らかに動作のおかしい部分がありました。動作がおかしいとカチャカチャ音がするのです。それはレーザーピックアップレンズをスライドさせる機構で、そこの黒い歯車が欠けていました。その歯車は樹脂製ですが、それに噛み合うノコギリのような歯は金属製です。材質の違いによる”硬さ”の差で歯車が負けてすり減ったのでしょう。構造的に欠陥であるとも言えます。

↓これが故障の原因です

ボロボロに崩れていた黒い歯車(中央)

 


見事に復活した歯車


ボロボロになった歯をヤスリとカッターナイフで慎重に削り、かろうじて残っている歯を有効に使うために歯車の裏に1o位のスペーサーを足して位置を補正しました。これで一応動作するようになりましたが、またすぐにダメになってしまいました。やはり構造的に無理があるのでしょうか。

今回は原因がわかっただけでも良かったと思うしかありません。

あなたの愛車は大丈夫ですか?


おまけ:内部の様子


内部はまるでパソコン、芸術的だ




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