Y31シーマ 前期
(カタログ)
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エンジン&トランスミッション
PLASMA-VG30DET
国内最高峰255PS。V6.3000ccツインカムターボ、VG30DET。シーマの大いなるゆとりのために。
いつか超えられるだろうか。VG30DET。
発売以来わずか3年半で生産累計100万台を達成した日産のV型エンジン。日産のVGエンジン史は、このエンジンのためにあったのではないか。そんな気さえ起こさせます。
信頼性、そしてレーシングエンジンのほとんどが採用しているように、ハイパワーをいとも簡単に引き出すレイアウト。新しいビッグ・カー、シーマの大いなるゆとりのためには、このV型、そして大排気量の高性能パワーユニットこそ必要だったのです。
V6.3000ccツインカムターボ、国内最高峰VG30DET。発進加速、中間加速、そして衰えを知らぬパワーの伸び。どの速度からも一気に抜け出していくめくるめく加速感。逆にいうなら、セーフティ・マージンがそれほど高いわけで、それはそのまま走行時のゆとりにつながります。
そのVG30DET。日産テクノロジーの集大成、3000ccV型6気筒、4カムシャフト・24バルブのVG30DEに、これまた日産の誇るファインセラミックス製ハイフローターボを装着。「高レスポンス←ターボの小型化」「高出力化←ターボの大型化」という相反する要求を高次元で両立させたのです。ひとつにはタービンローターの小型化によって抜群の過給レスポンスが得られたこと。そして独自の羽根形状、ハウジング形状の最適設計によって、タービンローターを大型化せず過給能力を格段に高められたという技術背景がありました。
ノーマルアスピレーションのVG30DEでさえ充分すぎる出力・トルクを誇るうえに、この驚くべきターボを装着したことで、出力は国産乗用車最高の255PS/6000rpm(ネット:=エンジンを車両に搭載した状態とほぼ同条件で測定したもの)、最大トルク35.0kgm/3200rpmにも達しています。しかもタイムラグを感じることなく、この圧倒的な動力性能をいとも簡単に引き出せる快感。それは、これまで乗り継いでこられたどの高級高性能車でも味わえなかった、新しい感動となることでしょう。
シーマのもつ奥深い魅力の一端ともいえる素晴らしいエンジン・ポテンシャルです。
日産の最新テクノロジー、きら星のごとく。
可変吸気コントロールシステム(NICS)。全域で効率のよい吸気を行うため、ブランチ内に可変バルブを設定。低中回転時に閉じ、高回転時に開くことによって、高出力、高トルクを発生させるシステムです。スロットルレスポンスに優れるツインスロットルチャンバーと相まって心地よい加速フィーリングを実現しています。
あわせて可変バルブタイミングコントロールシステム(NVCS)を備え、電子制御によって吸気バルブの開閉タイミングを最適に制御。出力・トルクを高めるほか、燃費面でも大いに貢献。
またダイレクトイグニッションシステム(NDIS)は、イグニッションコイルを各気筒のプラグに直接取り付け、ECCSコントロールユニットから最適点火時期を指示。常に安定した燃焼により、高出力・高トルクにつなげるシステムです。
また、数々の先進のメカニズムによって高品質の象徴ともいえる静粛性を高レベルで実現しています。
ツインカムターボの専用メカニズム。
VG30DETエンジンには、ハイオクガソリンに対応して、ハイオク対応過給圧電子制御システムを採用しました。運転条件、気象条件、ガソリン性状にかかわらず、常に最適な過給圧に制御し、全域にわたる高出力化に大いに効果を発揮します。
また、ピストン冷却オイルジェットをもうけることにより、ピストンを冷却し耐久性を高めるだけでなく、ノッキングを抑える効果があります。
排気性能アップ、デュアルモードマフラー。
高性能をさらに高めるために。マフラーはロングとショートの2本のチューブを持ち、低回転時にはショートチューブを閉じてロングチューブのみで排気。中高回転時にはデュアルチューブとすることで排気抵抗を抑え、ツインカム本来の中高回転域の性能を存分に発揮させます。また、静粛性の面からも排気騒音を低減させる効果が大きく、シーマにふさわしいシステムといえるでしょう。
痛快レスポンス&ハイパワー。VG30DE。
ビッグボディを軽々と機敏に躍動させるVG30DE。右足の動きに直結して即座に立ち上がり、軽快なツインカムサウンドが気持ちを高めてゆく。メーターからは、人の脈動のようにメカニズムの力強い活力を伝えてきます。
高性能にして高感度。ステアリングをとるオーナーが溜飲を下げる、そんな光景が目に浮かぶようです。
VG30DE、そのパワーソースから発生する最高出力200PS/6000rpm(ネット)、最大トルク26.5kgm/4400rpm。低回転域でもレスポンスよく大トルクを引き出し、踏み込んだだけのパフォーマンスを発揮。
ビッグ・カー、シーマを意のままに操る楽しさ、それはこのV6.3000ccツインカムエンジンの期待を超える痛快さによって、よりいっそう増幅されるにちがいありません。
フルレンジ電子制御オートマチック。
人の感覚に最も近いところで実にスムーズにシフトチェンジを行う最新オートマチック<フルレンジE-AT>。車速をはじめ温度、スロットル開度、エンジン回転数など各種センサーからの情報をコントロールユニットで解読。変速クラッチを作動する油圧をきめ細かく電子制御して常になめらかに変速します。
加速したい時、減速したい時、気持ちの良いシフトフィーリングで、運転する人の期待どおりの適切なギアを選択します。
また、超ワイドなギアレシオを採用して、抜群の加速フィーリングを実現。きめ細かな電子制御によって変速によるショックもなく、きわめてスムーズで心地良い走りを存分に楽しんでいただけるでしょう。
さらにパワーモードやDレンジのままで2速発進できるスノーモードを持ち、走行条件に応じて最適のモードをセレクトできます。
どこまでも人にやさしい<フルレンジE-AT>。ハイパワーを快適な走りに変換する爽快さとともに、シーマの豊かさを象徴するような質の高さを感じさせる高性能・高感度オートマチックです。これもまた、新しいビッグ・カーのために用意されました。
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