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公開日:2005年5月14日
最終更新日:2009年11月19日

球切れ警告灯を消す方法があります

ストップ・テールランプ センサー
Stop・Tail lamp Sensor
(コネクタ表)

Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用


ストップ・テールランプセンサー

28426-69910 12V21x4+5x2+5x2 NILES JAPAN
(このセンサーは12V21W4灯+5W2灯+5W2灯用)


この警告灯を表示させるためのセンサー
ヘッドランプの球切れ警告灯と兼用である
 

ストップ・テールランプセンサーは トランクを開けて手前の内張内、ナンバープレート裏付近の向かって左側にあります。

このセンサーは、ストップランプ(ブレーキランプ)とテールランプ(テールのスモールランプ)の球切れを検知して「ヘッドランプ/ストップ・テールランプ警告灯」を点灯させる装置です。

ストップランプおよびテールランプはこのセンサーを通ることによって 約0.2Vの電圧降下が生じますが、見た目の明るさはまったく変わりません。



ストップ・テールランプセンサーのコネクタ

1 2 3 4
8 7 6 5

コネクタ色:白/黄

端子No.はセンサーの基板に記されている番号を基にしています。

このコネクタを抜くと、ストップランプおよびテールランプが点灯しなくなります。
バックアップランプやリアウインカーランプには影響ありません。愛車の場合、ハイマウントストップランプと字光式ナンバープレートランプも点灯しなくなります。

エンジンをかけた状態でブレーキペダルを踏んだときにストップランプに球切れがあれば警告灯が点灯します。
また、ライトスイッチをONにしてスモール(ポジション)を点灯させたときにテールランプに球切れがあれば警告灯が点灯します。


配線図

センサーが球切れと勘違いして警告灯が点灯してしまう場合の処置

ストップランプやテールランプ の電球をLEDなどの低消費電力タイプのものに交換すると、センサーが球切れと勘違いして「ヘッドランプ/ストップ・テールランプ警告灯」が点灯する場合がありますが、端子No.2のコード (配線図の★の部分)をカットすれば消灯できます。


このコードをカットするだけ

この処置をしてもヘッドランプが球切れしたときは正常に警告灯が点灯します。
なお、ヘッドランプ用の警告灯が球切れと勘違いして点灯してしまう場合の処置は、ヘッドランプセンサーのページをご覧ください。

 

コネクタ表

テールランプに「外側」、「内側」の記述がありますが、これは愛車の場合です。車種によっては配置が「右」、「左」になるかもしれません。

端子
No.
名称 コード 電圧 内容
太さ
1 ストップランプスイッチ
(入力)
-/灰2 12V/OPEN

ブレーキからセンサーへのブレーキ電源の入力。
ブレーキペダル上のストップランプスイッチにつながっている。

通常はOPEN。ブレーキペダルを踏んだとき12V。

コネクタを抜いて端子No.1とNo.8をショートすると、ブレーキペダルを踏んだときにブレーキランプが点灯する。

ハイマウントストップランプはここにつなげるのが望ましい。

2 球切れ警告灯
(出力)
緑/- 12V/OPEN/
1.2V

キースイッチが「OFF」、「Acc」、「ON」(エンジン停止)のときはOPEN(バッテリー間電圧はゼロ)。

エンジンをかけると12V。

エンジンをかけてブレーキペダルを踏んだときにストップランプが球切れしているときは1.2V(アース電位と見て良い)。これで警告灯が点灯する。

球切れ警告灯が点灯して困る場合には、ここのコードをカットする。

この端子を故意にアースすると球切れ警告灯が点灯する。このことを利用して球切れ警告灯を別の何かのインジケータに代用できる(「球切れ警告灯」としての機能を完全に無効にして使う場合には、この端子につながっているコードはセンサーから切り離して使う。またヘッドランプセンサーも同じ)。

3 ライトスイッチ
(入力)
白/灰2 12V/0V

ライトスイッチからテールランプ内側用の電源入力。
通常は0V。ライトスイッチをONにしたときに12V。

コネクタを抜いてここに12Vをつなぐとテールランプ(内側)が点灯する。
愛車の場合、字光式ナンバープレートランプも点灯する。
テールランプ(内側)とは、4灯あるランプのうち、中寄りの2灯のこと。

4 ライトスイッチ
(入力)
白/灰2 12V/0V

ライトスイッチからテールランプ外側用の電源入力。
通常は0V。ライトスイッチをONにしたときに12V。

コネクタを抜いてここに12Vをつなぐとテールランプ(外側)が点灯する。
テールランプ(外側)とは、4灯あるランプのうち、左右外側の2灯のこと。

5 テールランプ(外側)
(出力)
緑/灰2 12V/0V

センサーを通ってテールランプへ出力されるスモール電源。センサーを通ると約0.25V電圧が下がるが、見た目の明るさは変わらない。

4灯あるテールランプのうち左右外側2灯のランプにつながっている。

通常は0V。ライトスイッチONで12V。球切れしていても12V。

このコネクタを抜いて端子No.4とNo.5をショートすると、ライトスイッチONにしたときにテールランプ(外側)が点灯する。

6 テールランプ(内側)
(出力)
黒/灰2 12V/0V

センサーを通ってテールランプへ出力されるスモール電源。センサーを通ると約0.2V電圧が下がるが、見た目の明るさは変わらない。

4灯あるテールランプのうち内側2灯のランプにつながっている。

通常は0V。ライトスイッチONで12V。球切れしていても12V。

このコネクタを抜いて端子No.3とNo.6をショートすると、ライトスイッチONにしたときにテールランプ(内側)が点灯する。
愛車のナンバープレートランプはこのコードから取得しているようである。

7 アース
(入力)
-/灰1 0V

ボデーアース。常に0V。

8 ストップランプ
(出力)
白/灰2 12V/0V

4灯あるストップランプのすべてにつながっている。

通常は0V。ブレーキペダルを踏むと12V。

センサーを通ってブレーキランプへ出力されるブレーキ電源。センサーを通ると約0.2V電圧が下がるが、見た目の明るさは変わらない。
ここに12Vをつなぐとブレーキランプが点灯する。

この出力コードに減光システムをつないだ場合、エンジンがかかっているときにブレーキペダルを踏んで停車して減光が始まると、球切れ警告灯が点灯する。


球切れの検出

球切れすると普段より消費電流が少なくなることを利用して検出しています。
具体的には、センサー内の抵抗に電流を流し、その抵抗の両端電圧の変化を監視しています。ストップランプ用、テールランプ(内側)用、テールランプ(外側)用それぞれに電流検出用の抵抗体があり、基板上の導体RS=約0.2Ω、抵抗RT=0.22Ω、RP=0.22Ωがそれに当たります。


ストップ・テールランプセンサーの基板

なお、構造上、センサー内の抵抗を通ることで若干(実測で約0.2V〜0.25V)電圧が下がりますが、見た目の明るさの違いはわかりません(LEDだと顕著に現れるかもしれません)。


球切れ警告灯を点かなくする方法

消費電力の少ないタイプの電球に交換したり、リレーハーネスを組んだり、LED化した場合、まれに球切れ警告灯が点灯することがあります。
これを解消するには、以下の方法があります。

1.球切れ警告灯の電球を抜く

これはごく一般的な方法です。一番最初に思いつく方法は誰でもこれでしょう。
この方法は確実ですが、内装部品をバラさなくてはならないため、手間がかかってしまいます。元に戻すのも容易ではありません。
また、この方法ではヘッドランプセンサーの球切れ警告機能も無効になってしまいます。

2.センサーの出力コードをカットする ←管理人のおすすめ

トランク内後方(向かって手前)の内張をめくり、ストップ・テールランプセンサーの球切れ警告灯出力(端子No.2)の黄色に緑帯のコードをカットします。これだけです。カットしたコードはキボシ加工しておくと簡単に元に戻せます。


カットしてキボシ加工したところ

3.消費電力が少なくなった分を補う

隠し球や抵抗を増設する方法です。ウインカーでよくやる方法ですが、せっかく消費電力を少なくしたのですからこの方法はお勧めできません。



部品番号

愛車のストップ・テールランプセンサーには28426-69910の数字が書いてありましたが、FASTで検索しても見つかりませんでした。
FASTで検索すると部品番号は28425-0H000で、代替品は28425-10V00(無条件で代替可能)でした。
値段は4870円です(2005年3月現在)。


ハイワッテージバルブについて

ストップランプ、テールランプを消費電力が大きいランプに交換すると、全体の消費電力が多くなるため、1灯が球切れしたくらいでは球切れ警告灯は点かなくなってしまいます。

たとえばストップランプを21Wから27Wに交換した場合、21W×4灯=84Wが、27W×4灯で108Wになりますが、1灯球切れしても3灯で81Wもありますので、球切れ警告灯は点灯しません。点かなくてもいい!という場合には問題ありません。

ご注意:ハイワッテージバルブに交換すれば基本的に明るくなるはずですが、明るくならない場合もあります。消費電力が多くなるとバッテリーの負担が増えることに加え、テールまでの配線が長いにも関わらず意外と細いコードが使われているため電圧降下が激しく、思ったほど明るくなりません。
明るくしたいときには、消費電力はそのままで明るい高効率バルブにするか、テールユニット内をシルバーか白色塗装すれば明るくなります。


ハイマウントストップランプの配線について

ハイマウントストップランプのプラス側コードは端子No.1につなげます。これにより従来通りストップランプの球切れセンサーは正常に作動しますが、ハイマウントストップランプの球切れは検出されません。

端子No.8につなげてもハイマウントストップランプとしては正常に点灯しますが、ストップランプ全体の消費電力が多くなるため、ストップランプ1灯が球切れしたくらいでは球切れ警告灯は点かなくなってしまいます。点かなくてもいい!という場合には問題ありません。


字光式ナンバープレートランプの配線について

字光式ナンバープレートランプのプラス側コードは端子No.3かNo.4につなげます。これにより従来通りテールランプの球切れセンサーは正常に作動しますが、字光式ナンバープレートランプの球切れは検出されません。

端子No.5かNo.6につなげても字光式ナンバープレートランプとしては正常に点灯しますが、テールランプ全体の消費電力が多くなるため、テールランプ1灯が球切れしたくらいでは球切れ警告灯は点かなくなってしまいます。点かなくてもいい!という場合には問題ありません。

愛車の場合、クルマ購入時に業者が取り付けたため、端子No.6につながっています。


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