危うくバッテリーが上がるところだった…
ストップランプが点きっぱなし -
ストップランプスイッチ内部が溶解していた
(メンテナンス)
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Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用
壊れたストップランプスイッチ
概要
2009年11月、走行距離26.2万キロの頃、駐車中にストップランプ(ブレーキランプ)が点きっぱなしになりました。
ストップランプスイッチを応急処置して直しましたが、安心できないので最終的には新品に交換しました。
症状
・ 駐車中にストップランプが点きっぱなしになった。
(ブレーキペダルを引っ張ったら少しだけ戻って消えた)
・ブレーキペダルをほんの少しだけ踏んだだけで点くときがある。
・ ブレーキペダルを踏んでも点かないときがある。
原因
・ ストップランプスイッチ内部の溶解。
接点の熱によってプラスチックが溶けたようです。発熱の原因は不明(前回故障時にグリスを塗りすぎたか?)。
故障探求
1.ストップランプスイッチの黒い棒の突出量を確認する
ブレーキペダルを手で押し、ペダル上方にあるストップランプスイッチの黒い棒が正しく飛び出てくるか確認しました。本来は4mmくらい出てくるのですが、せいぜい2mmくらいしか出ていませんでした。どうやらストップランプスイッチ内部の故障のようです。
ブレーキペダルを踏んでもストップランプスイッチの黒い棒が出てこなかった
2.ストップランプスイッチを分解してみる
前回分解したときに接着剤は使っていませんが、なぜか簡単には分解できませんでした。前回塗ったグリスで樹脂が溶けてくっついてしまったのかと思いましたが、そうではないようです。何らかの熱が加わって溶着してしまったのかもしれません。
仕方ないので樹脂を折りながら分解しました。
3.スイッチ内部を点検する
黒い棒の根元が凹んでいました。その凹み方とツヤから、電極の熱で溶けたようです。溶けて千切れた破片が散らばってました。その破片のせいで黒い棒の動きが悪くなっていたようです。
黒い棒の動きが途中で止まり、ブレーキペダルが最後まで戻らなくなったためにストップランプが点きっぱなしになったようです。
黒い棒の根元が凹んでいるために接点が閉じやすく、黒い棒を押し込んでもスイッチが入ってしまうこともあるようでした。
電極の接点付近で黒い棒が溶けていた
黒い棒の溶けた部分と、溶けたところから千切れた破片
4.応急処置する
ストップランプスイッチが無いと走れないので、応急処置することにしました。
まずスイッチ内部に散らかっていた破片を取り除きました。
次に、スプリングの力が弱くて黒い棒が出てこなかったので、スプリングを引っ張って押し出す力を強くしました。
黒い棒の溶けた部分は直せないので、溶けて凹んだ部分が接点に当たらないように組み付けました。ただし黒い棒が回ってしまうと勝手にストップランプが点いてしまう恐れがあります。
分解時にロック部分を壊してしまったので、耐衝撃タイプの瞬間接着剤を買ってきて接着しました。それでも心配なので所定の位置に取り付け後、スイッチがばらけないようにタイラップで固定しました。
バネを引っ張って強くした(強くしないと黒い棒が出てこなかったので)
ロックを壊してしまったので瞬間接着剤で組み付けた。
黒い棒はちゃんと出るようになった
タイラップで補強した
日産に注文
応急処置しただけではまた同じ症状が出る恐れがあります。
応急処置した次の日の夜に日産でストップランプスイッチを注文しました。
日産から連絡があったのは翌朝で、「夕方に入荷します」と言っていました。ブレーキ関連部品だからか?ずいぶん早いなぁと思いました。その日は用事があったので、また次の日の夜に取りに行きました。
請求金額:914円(税込み) |
日産サティオK店 |
費目 |
コード |
作業内容および部品名称 |
記号 |
数量 |
部品代 |
技術料 |
部 |
25320-75A0E |
ストップランプ スイッチ |
|
1 |
914円 |
|
※税抜き870円
※NILES製。
※注文時は夜だったが、24時間以内に入荷した。
※代替部品番号: 25320-75A00(無条件で代替え可能) |
新品に交換
新しいストップランプスイッチに交換しました。
下は新品のストップランプスイッチ25320-75A0E。上は応急処置したもの。
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