ブルー色のドアミラーです
ティンテッド裏面鏡
(基本資料)
Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアに適用

ドアミラー鏡面ガラスの裏側は黒色塗装されている
(Y31シーマのドアミラー)
概要
Y31シーマおよびY31セドリック・グロリアの電動格納式ドアミラーには、ティンテッド裏面鏡が採用されています。
ガラス鏡面を高級感のあるブルー色にすることで、視認性の向上が図られています。
※ティンテッドとは、「薄く着色された」という意味です。
※裏面鏡とは、「ガラスの裏側に反射膜がある鏡」です。
構造
ティンテッド裏面鏡は、多層反射膜で構成されています。
ガラスは透明です。
多層反射膜は、酸化物、硫化物、フッ素などの化合物を蒸着した透明膜で、裏側に黒色塗装することで表側から見たときにブルー色になるように調整されています。

↑ティンテッド裏面鏡とクローム裏面鏡の構造
ブルー色の特長
・ ヘッドライト光線の反射角度が大きいほど、反射率が低下します。このため、最もまぶしい斜め後方のヘッドライト光線を防眩できます。
・ 人間の視感度は夕暮れに近づくと青く感じるようになります。このため、従来のミラー(クローム裏面鏡)では見えにくい夕暮れ時の光景をくっきりとした反射像で捕らえることができます。

ウインカースルー
ウインカースルーとは、ティンテッド裏面鏡の裏側に仕込んだウインカーの光を表側に透過することです。
ウインカー消灯時は、普通の鏡とまったく変わりなく、ウインカーが仕込んであるようには見えません。
ウインカー作動時は(ハザード作動時も)、鏡の一部にオレンジ色の光が浮かび上がるように見えます。

ティンテッド裏面鏡をウインカースルーさせた例
(Y31シーマのドアミラー)
ウインカースルー化
ティンテッド裏面鏡をウインカースルーさせるには、光を透過させたい部分の黒色塗膜をはがすことで実現できます。

黒色塗膜をはがすには、塗膜剥離剤やラッカーシンナーなどの溶剤を使います(塗料用シンナーや石油でははがれません)。研磨剤の入っている溶剤を使ったり、先の尖ったもので黒色塗膜を擦ったりすると、多層反射膜にキズが付いてしまいます。光沢ポリマーのような研磨粒子入りもいけません。
万が一、多層反射膜がはがれると、はがれた部分は鏡ではなくただのガラスになってしまいます。
黒色塗膜を部分的にはがすには、はがしたくない部分をマスキングすればよいのですが、溶剤がマスキングを侵しますので、少々コツがいります。
綿棒などに溶剤をしみ込ませて擦るように削り取る(というか少しずつ溶かす)と上手くいくでしょう。綿棒で擦る程度なら多層反射膜ははがれたりはしません。

裏側の黒色塗膜に剥離したい部分を丸く型取ったマスキングを貼って、丸い部分を綿棒で溶かしている様子
(ウインカースルーミラー作業工程にて)
黒色塗装をはがすとミラーの裏側から表側へ光が透けますが、逆に表側から裏側へ光が入り込みます。そうなると、裏側の様子が表側から見えてしまいます。これを防ぐには、ミラー裏側にドット柄のスクリーン(ICスクリーン
S-401など)を貼ります。スクリーンは画材店や画材を取り扱っているホームセンターで売っています。どの濃さのスクリーンを貼ればよいかはLEDの明るさにもよります。
黒色塗膜を型取ってはがすのが難しい場合は、塗膜をすべてはがしてしまい、透かしたい部分をマスキングしてから黒色塗装する方法もあります。この方が様々な透かしパターンに対応できます。ただし純正のブルー色が再現できるかどうかはわかりません(裏側に黒色塗装することでブルー色になるように調整されているため)。
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