閉まりが悪くなったので…
ドアの建付調整
パート2(1/5) (メンテナンス)
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Y31シーマ、Y31セドリック・グロリアに適用

※この画像よりももう少しドアを開けてジャッキアップしたほうがよい
概要
2007年3月、走行距離21.4万キロの頃、運転席ドアの閉まりが悪いのを直しました。
ヒンジ部の取付ボルトを緩め、ドアをジャッキで持ち上げて、取り付けボルトを締め直す方法を行いました。
自分一人でやってもあまり良くならなかったので、Kさんらにドア落ち直しオフでやっていただきました。
※一部助手席側ドアの画像も載せています。助手席ドアは、2007年4月、走行距離21.6万キロの頃に作業しました。
症状
運転席ドアの閉まりが悪い。また、開けるときドアハンドルが固い。
原因
ドア落ち(ドアが下がっている)。
ガラスが上がりすぎている。
費用
0円(ストライカーを新品にする場合や工具代は別途かかります)
用意するもの
ここでは管理人が使ったものを紹介します。()括弧内は用途です。
・クリップリムーバ(ヒンジカバー外し、ドア内張外し、タイヤハウスカバー外し)
・インパクトドライバーまたはプラスドライバー(ストライカー外し)
・短いプラスドライバーまたはLアングルドライバー(タイヤハウスカバー外し、フロントマッドガード外し)
・ジャッキ(ドアの持ち上げ)
・12mmのレンチ類(ヒンジボルト用)
・10mmのレンチ類(ガラスの高さ調整用)
・グリース(ヒンジ部)
・テープ(ドアのキズ付き防止、ストライカー調整)
・ウエス、ウエットティッシュ、洗車シート(タイヤハウスは汚れているので適宜使用、ジャッキアップ時のあてがい)
・新しいクリップ(タイヤハウスカバー用)
・新品のストライカー
一部の工具はこちらでも紹介しています
建付調整作業の進め方
ここではKさんらから教わったことに自分の意見も交えて紹介します。
いわゆる"ドア落ち直し"は、次のような流れで行います。
確認→
ドアの持ち上げ→
ストライカーの調整→
ガラスの調整
ドアの建付調整は、「当たっているところを無くすこと」が基本です。プロのKさんにやっていただいたときに、そう感じました。
まずはどこか当たっていないか確認することから始めます。
例えば、ドアの内張が浮いていると当たって閉まりにくくなります。ドアが下がっているとストライカーに変な風に当たります。ガラスは上がりすぎていると当たります。この「当たり」を無くすと必然的に閉まりが良くなります。
すべての作業を行うには3時間以上かかります。
なお、タイヤハウス側からヒンジボルトへアプローチしますので、先だってタイヤハウス内の掃除をしておくと酷い目に遭いません。
また、作業上、ドアを何度も開け閉めするので、迷惑のかからない場所で行います。
確認
1.ドア落ちの確認
ドアの端(後方)が落ちていて、閉まりが悪くなっていることが考えられますので、ドアが落ちていないか確認してみます。後ろのドアとの高さや、ボディープレスラインでずれていないか見てみます。ドアの閉まりが悪い場合、大抵はドアが下がっていますので、ドアを持ち上げれば改善する可能性は大です。

ドアを閉めたときはずれていなくても、開けるとガクンと落ちることがあります。これはドアを閉めたときにストライカーで持ち上げられているからです。
このままではストライカーに負担がかかり、ますます閉まりが悪くなっていきます。

右のパネルが運転席ドア。下がっているのがよくわかる
2.ストライカーの確認
ストライカーは古くなってくると、ドアを受ける軸のパッキンが劣化し、ガタが生じてきます。こうなるとちゃんと閉まるドアも閉まらなくなります。
できれば新品のストライカーを用意し、ストライカーの交換だけで改善するかどうか確認しておきたいものです。

ストライカー
3.密閉性の確認
このクルマは密閉性が高いためにドアが閉まりにくいこともあります。
反対側のドアや窓をあけて密閉性をなくしてからドアの閉まり具合を確認してみます。
密閉性をなくすとドアの閉まりが良くなる場合は、密閉性が良すぎるからです。この場合はトランク右側の通風口がふさがっていないか確認してみます。
4.どこか当たっていないか確認
調整しようとしているドアの窓を開けるとドアの閉まりが良くなる場合は、ガラスが上がりすぎてどこかに当たっている可能性があります。ガラスの調整は最後に行います。

矢印のところで触っていた
5.ストライカーを外して確認
次にストライカーを外します。これでドアはフリーになり、ドアを閉めてもロックされません。ガラスの調整は最後に行うのでいまは窓は開けておきます。ドアスイッチは外す必要はありませんが、ドアの当たりが強い場合は外しておいた方が良いです。

※これは助手席側の画像です
ストライカーを外すときはテープなどでしるしを付けておくと良い
そしてドアがどこかに当たっていないか確認します。次のような場合にはどこかが当たっています。
・ドアを閉めるのに力がいる。
・ドアを閉めて手を離すと開いてくる。
・ドアを閉めるときに変な音がする。
このような場合には、ドアの内張が当たっていると考えられますので、内張が浮いていないか確認してみます。今すぐに直すのも良いのですが、後でガラス調整のときに内張を剥がすので、その時にできそうなら、いまは内張を剥がして当たりをなくすだけでもOKです。

運転席ドアの内張とセンターピラーのゴムが当たっていた
なおドアを閉めるときに"ムニュムニュ"と音がすることがありますが、それは防水ゴムパッキン(ウエザーストリップ)の音です。ゴムパッキンの硬さが気になる場合は、交換も考えておくといいでしょう。

愛車はドア下の穴から鳥のくちばしみたいのが飛び出していて、パッキンを押していた
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