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公開日:2007年4月15日
最終更新日:2009年9月25日


閉まりが悪くなったので…

ドアの建付調整 パート2(3/5)
(メンテナンス)

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ドアの持ち上げ(つづき)

5.ドアをジャッキで上げる

ドアの下部にジャッキをあてて上げていくのですが、ドアだけでなくクルマ全体も傾いて上がっていくので、ジャッキの高さが足りなくなることがあります。このため、電子制御エアサスペンション搭載車なら車高をNORMALに戻したり、ジャッキの下に板を引くなどして、ジャッキの高さを確保します。車高を下げる場合には、タイヤハウスの外したカバーが干渉しないよう注意します。あまり車高を下げすぎても後々の作業がしづらくなるだけです。

ドアを200〜300mm程度開けた状態で、ドアの下部にジャッキをあてて上げていきます。このドアの開け加減がポイントです。と言うのも、ドアを持ち上げるのに一番効果的なのは、ドアを閉めた状態に近い位置でジャッキアップすることなのですが、しかしながらそれでは、ドアを上げていったときにドア前方とフロントフェンダーが早く干渉してしまうのです。こんなとき、ドアをやや広めに開けていれば干渉しにくくなります。ちなみに、ドアを全開の位置でジャッキアップしてもヒンジボルトをおかしくしてしまうかクルマが傾くだけです。


※これは助手席側の画像です


※これは助手席側の画像です
ジャッキはこの向きで使えば勝手にドアが開いてしまうことはない


ドアをジャッキで持ち上げていくとフロントフェンダーに当たってしまう(矢印の部分)。
もっと上げるには、もう少しドアを開けてから上げ直してみる


※これは助手席側の画像です
ドアをフロントフェンダーの内側に食い込むくらいが良い

なお、ジャッキを外すとドアは必ず落ちてきますので、思いっきり上げた方が良いです。どれだけ上がったかはドアとフェンダーの隙間や、ヒンジ部分のパッキンの剥がれ方で確認できます。


ドアをジャッキで持ち上げていくとパッキンにヒビが入るが、このくらい持ち上げないと意味がない

ちなみに、ボルトを緩めれば人の力でもドアは上げられます。しかし、ボルトを締めるのに結構時間が掛かるため、やはりジャッキを使った方が楽ですし確実です。

※参考:ヒンジ部の調整代:前後方向:±2mm、上下方向:±2mm


6.ヒンジボルトを締める

ドアをジャッキアップした状態ですべてのボルトを本締めします。仮締めでは、ジャッキを外したときに必ずドアが落ちてきてしまいます。

ボルトを締めるときはタイヤハウス側から行います。このとき、サイドウインカーの取り付け穴からのぞくと作業しやすくなります。

タイヤハウス側からヒンジボルトへアプローチするには、ロングタイプのメガネレンチが便利です。やはりこの場合でも13mm*11mm(12角)がベストです(ラチェット式ならなおベストです。ロングタイプの12mmのオフセットレンチがあればそれでもOKです)。

13mm側には、13mm→12mm変換アダプタか、あるいは13mm→差込角9.5mmアダプタと差込角9.5mmの12mmソケットをセットで使うと便利です。ソケットは12角タイプのものを使用すると、ボルトにはまりやすいので作業が楽です。

ロングタイプのメガネレンチなら十分なトルクがかけられますが、最後の一踏ん張りには、11mm(12角)側に差込角9.5mmのフレキシブルハンドルを差し込んで延長して使います。

※参考:締め付けトルク:3.0kg〜3.8kg


のぞき穴を活用して作業する。
このとき見上げる方向に太陽があると眩しくて見にくくなるので、クルマの向きにも注意したい


タイヤハウス側からみたところ。
本締めにはフレキシブルハンドルを継ぎ足して力を加える


下のボルト2本もこのように本締めする

7.ドアの高さの確認

ジャッキを外し、ドアを閉めた位置で正常な高さになったかどうか確認します。
ドアの一番上の肩の部分やプレスラインなどで高さを見ますが、一方は良くても、もう一方はずれていることもありますから、どちらか妥協点を見つけてください。

まだドアが下がっている場合には、もう一度、ボルトを緩めるところから作業を繰り返します。こんどはさっきよりもっとジャッキアップしてください。
 

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