アクチュエーターは正常に動いてる?
オートアンプの基板のハンダ割れ (メンテナンス)
上のページへ
Y31シーマおよび Y31セドリック/グロリアのオートエアコン・ITエアコン搭載車に適用

赤い点線部分に目で確認できるほどのハンダ割れを発見
概要
2007年8月、走行距離21万8千キロの頃、オートアンプの基板でハンダ割れを発見したので補修しました。
症状
エアコンの吹出風温度がおかしいのを直してからは特に症状は出ていませんが、ひどくなると温度制御と内気循環/外気導入切り換え制御ができなくなる可能性があります。
原因
基板上のモータードライバーICの発熱でハンダが割れたと思われます。

TOSHIBA TA8050PはモータードライバーIC。
この周囲が黒ずんでいた

そしてそのモータードライバーICの端子側には亀裂が。
@とAで導通がなかった
修理
オートアンプの基板上にはTA8050PというモータードライバーICが二つ並んでいます。どちらもアクチュエーター内部のモーターを動かすためのモーター専用ICです。
手前(IC7)はモードドアアクチュエーター用、後方(IC8)はエアミックスドアアクチュエーター用です。
エアミックスドアアクチュエーター用のところでハンダ割れが起こると、温度制御がうまく作動しなくなります。つまり適切な温度の風が出てこなくなります。
モードドアアクチュエーター用のところでハンダ割れが起こると、吹出口が切り換わらない症状になります。
修理は、ハンダ割れが起きている部分のハンダを取り去って、新しいハンダを付けました。これでアクチュエーターがキビキビ動くようになったように感じました(作動音でわかります)。なお、基板が両面スルーホール(表と裏が穴でつながっている)基板なので、古いハンダを取り除くのが難しいため、完全には取り除きませんでした。

上のページへ
関連ページ
基本資料 〜 エアコンの自己診断機能
基本資料 〜 オートアンプの蛍光表示管
コネクタ表 〜 オートアンプ
コネクタ表 〜 エアミックスドアアクチュエーター
メンテナンス 〜 クラスターリッドCの外し方
|