過冷却してました
サーモスタットの故障 (メンテナンス)
Y31シーマおよびY31セドリック/グロリアに適用
愛車で長年使っていたサーモスタット
概要
2006年10月、走行距離20.7万キロの頃、オーバーヒートを起こした直後からオーバークール気味になりました。水温が暖まりにくく冷めやすくなりました。
2007年7月、走行距離21.8万キロの頃、サーモスタットを交換したら直りました。
走行中でもこんなに水温が下がってしまう
症状
1. 暖機に時間がかかる
水温の上がりが遅く、いつもより倍以上の時間がかかります。
2. 走行中に水温が下がりすぎる
走っていると水温計の針が下がってきます。特に長い下り坂では針が下まで下がってしまいます。
3. 燃費が悪い
エンジンが常に暖機しようとして余計に燃料を消費します。
原因
サーモスタットの故障により、オーバークールを起こしている。
弁が常に開いた状態になっていて、常に冷却水がラジエターを循環するため、過度の冷却が行われていた。
故障したサーモスタット
(常温でも弁に隙間がある)
故障のきっかけは、オーバーヒートです。上高地乗鞍スーパー林道をゆっくり走って登りきったときにオーバーヒートを起こしました。オーバーヒートといってもエンジンルームからゴボゴボと煮立つ音がしただけで症状は軽いものでした(標高が高かったのでこの程度で済んだのかもしれません)。
このオーバーヒートの直後からオーバークールな症状が現れました。
修理
オーバークールはオーバーヒートとは違ってふつうに走れてしまうので、さほど気にしてはいませんでした。
ただ燃費が悪いので、整備のついでに頼んで交換してもらいました。
サーモスタットの交換は他の整備と一緒にやってもらったので、単品の交換工賃はわかりません。
請求金額:2,000円 |
一般整備工場 |
費目 |
コード |
作業内容および部品名称 |
記号 |
数量 |
技術料 |
部品代 |
部 |
21200-42L00 |
サーモスタットASSY |
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1 |
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2,000円 |
※他の整備と一緒に頼んだため、単品での交換工賃は不明。 |
サーモスタット取付位置
サーモスタット取付位置
補足
水温が適温以下の時は、ECCSコントロールユニットは暖機が完了していないと判断するため、エンジンは常に多くの燃料を消費してしまいます。
・故障前3ヶ月間(2006年7月〜2006年9月)の燃費は、6.55km/L
・故障後3ヶ月間(2006年11月〜2007年1月)の燃費は、6.24km/L
・修理後3ヶ月間(2007年8月〜2007年10月)の燃費は、6.90km/L(※)
※他の整備も行っている
水温計の針が低い温度を示していても、そんなときエンジンは躍起になって発熱しているので、部分的にはかなり高温になっているところがあると想像できます。
水温が低いとエアコンのヒーター温度も低くなるようですが、設定温度をあまり高くしないので、それはあまり感じませんでした(鈍感?)
故障中は燃料流量インジケーターが点きやすくなりました。
関連ページ
基本資料 〜 サーモスタット
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