マルチAVシステムとリンクします
MDウォークマン用アダプター
MD-Walkman Adapter (追加装備)
Y31シーマおよびY31セドリック/グロリアのマルチAVシステム装着車に適用

アダプターの基板(すべて自作)
※このアダプターは、1998年11月から2002年9月まで使っていました。
※このアダプターは、マルチAVシステムのカセットデッキのハーネスに割り込むことで実現しています。

MDウォークマン(左)とアダプター(右)と電源ユニット(上)
概要
1998年11月、走行距離6.6万キロの頃、マルチAVシステムのカセットデッキが壊れたので、その代わりにMDウォークマンを接続しました。
MDウォークマン用アダプターは、マルチAVシステムとMDウォークマンを接続するインターフェイスユニットです。
MDウォークマンの各機能がマルチAVシステムと連動し、あたかもカセットデッキを操っているような感覚でMDが聴けます。
当時はMDを中心としたリスニングスタイルでしたので、このアダプターはとても重宝しました。
■コントロール対応機種
・SONY ポータブルMDプレーヤー(再生専用機): MZ-E44

ソニー ポータブル・ミニディスク・プレーヤー MZ-E44
■MZ-E44の仕様:
音飛びガード:10秒、再生読み取り方式:非接触光学式読み取り(半導体レーザー使用)、レーザー:GaAlAsダブルヘテロダイオード、λ=790nm、回転数:約400〜900rpm(CLV)、エラー訂正方式:アドバンスドクロスインターリーブリードソロモンコード(ACIRC)、サンプリング周波数:44.1kHz、コーディング:ATRAC、変調方式:EFM、チャンネル数:ステレオ2チャンネル/モノラル1チャンネル、周波数特性:20〜20,000Hz±3dB、ワウ・フラッター:測定限界値以下、出力端子:ヘッドホン:ステレオミニジャック、最大出力:5mW+5mW、負荷インピーダンス:16Ω、電源:充電式ニッケル水素電池NH-9WM(付属)、単3形アルカリ乾電池LR61本(付属)、外部電源ジャック:定格DC1.5V、ACパワーアダプター(別売り)、AC100V
50/60Hz 電池持続時間:約5.5時間(NH-9WM使用時)、約8.5時間(アルカリ乾電池使用時)、約16時間(NH-9WMとアルカリ乾電池併用時)、最大外径寸法:幅約87×高さ17.8×奥行き91.5mm(最大突起部含まず)(薄型MDジャケットサイズ)、質量:本体約115g、使用時約155g(MD、充電式電池を含む)、付属品:リモコン付きヘッドホン、充電式ニッケル水素電池、充電器、単3形アルカリ乾電池、乾電池ケース、バッテリーキャリングケース、ハンドストラップ、キャリングポーチ、別売りアクセサリー:カーコネクティングパックCPA-8、カーバッテリーコードDCC-E215(標準価格3,800円)他 1998年モデル 標準価格33,000円(購入価格23,800円+税)
特長
●マルチAVシステムと連動
例えばMDウォークマンのプレイボタンを押すとマルチAVシステムが起動し、車両のスピーカーから音が出ます。
前回OFFにしたところから再生が始まるレジューム機能もあります。
MDウォークマン コントロール
マルチAVシステムとMDウォークマン双方から操作ができます。
なお、選曲などの操作はMDウォークマン付属のリモコンで行います。タイトルはリモコンの液晶部分に表示されます。
●シンクロスタート(1)
MDウォークマンの電源をONにすると、マルチAVシステムのカセットデッキの電源もONになります。
元々マルチAVシステムの電源がOFFだった場合は、ONになります。
また別のソースだった場合は、カセットデッキに切り換わります。
●シンクロスタート(2)
マルチAVシステムのカセットデッキの電源をONにすると、MDウォークマンの電源もONになります。
マルチAVシステムの電源をONにしたときに、ソースがカセットデッキになっている場合は、MDウォークマンの電源がONになります。
キースイッチを「Acc」にしてマルチAVシステムのカセットデッキの電源がONになったときも、MDウォークマンの電源がONになり、再生が始まります。
●シンクロエンド(1)
MDウォークマンの電源をOFFにすると、マルチAVシステムのカセットデッキの電源もOFFになります。
MDウォークマンの再生が終わると、マルチAVシステムのカセットデッキの電源がOFFになります。
マルチAVシステムはカセットデッキ以外のソースに切り換わります。
●シンクロエンド(2)
マルチAVシステムのカセットデッキの電源をOFFにすると、MDウォークマンの電源もOFFになります。
マルチAVシステムの電源をOFFにすると、MDウォークマンの電源もOFFになります。
キースイッチを「OFF」にしてマルチAVシステムのカセットデッキの電源がOFFになったときも、MDウォークマンの電源がOFFになります。

選曲などの操作はジョイスティックリモコンで行う
(バックライトは使用時常時点灯するように改造した)
構成図

実現までの考え方と進め方
●おおざっぱな構想を考える
単純に考えれば、MDウォークマンの音声信号は、カセットデッキの音声信号コードにつなげれば良いことはわかります。つなげられなくても、カセットテープ型のキットを使う手があります。
次にMDウォークマンの電源のことを考えます。MDウォークマンはガム型電池で稼働しますので、12Vをガム型電池の電圧まで落とす必要があります。これはMDウォークマンのオプションパーツの電源アダプタを使うことにします。
さらに欲張りなことを考えると、マルチAVシステムと連動できたらいいなということです。連動していないと、例えば目的地に到着してクルマから降りても、MDウォークマンは電池駆動で再生し続けてしまいます。できれば、次にクルマに乗ったときに、前回聴き終わったところから再生が再開して欲しいものです(レジューム機能)。この考え方は次に続きます。
●カセットデッキにつながっているコードにどんな信号(電源)が来ているかを調べる
こんなときにカセットデッキのページが役に立ちます。
カセットデッキの端子はデジタルなどの信号ではなく、バッテリー電圧があるかないかという情報しか扱ってないので単純です。
●MDプレーヤーの制御方法を考える
MDウォークマンと付属のリモコンを分解して、リモコンからどんな信号を送っているのか調べます。
これは意外と簡単でした。リモコンからの制御線は4本ですが、このうちの2本でMDウォークマンを制御していました。信号はデジタルではなくアナログです。アース間との抵抗の違いで何の制御かが決まることがわかりました。

MDウォークマンには内部に直接アクセス
●機能別にインターフェイスを考える
MDウォークマンの音声信号をカセットデッキの音声信号線につなげても、カセットデッキの電源がONになっていなければ音は出ません。そこで電源の連動が必要になるわけですが、カセットデッキにテープが入っていないと電源が入らないなど、いろいろな状態があるのでそれらを洗い出します。
必要な情報は分解してでも調べ、実現させたいこととを機能別に考えて一つずつ確認をしていきます。最後にまとめて基板上で配線し、完成させます。

製作中

カセットデッキのハーネスに割り込ましているところ

MDウォークマン用の電源ユニット
(12V→1.5Vに変換する)
回路図

基板の部品配置図

音質について
MDウォークマンの音声信号をカセットデッキのハーネスにつなげる方法と、カセットテープ型のキットでカセットデッキのヘッドに通す方法で比較してみました。
ハーネスにつなげる方法では、高音がハッキリせず、低音はモコモコした感じになりました。音量を大きくしないとハッキリ聞こえず、大きくするとうるさく感じます。
また、どうしてもノイズ(MDウォークマンのクロック信号のような周波数の高い成分と、ピーというエンジンノイズ、ヘッドライト減光システムのデジタルノイズ)が音声信号に乗っかってしまいました。
ヘッドに通す方法では、音がシャキシャキして、いかにもデジタル音っぽく聞こえました。音量を小さくしてもハッキリ聞こえ、音量を大きくしてもうるさく感じません。

音声信号は、SONY カーコネクティングパック CPA-8を利用する方法に変更した
関連ページ
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コネクタ表 〜 カセットデッキ
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