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公開日:2005年5月26日

回路を変更しました

ロングテールキット2号機
Long Tail Kit 2
(追加装備)

1号機はどっとさんにあげましたので、2号機を製作しました。
でも2号機は、しいぼーさんにあげてしまいました(笑)



ウインカーとリバースがテールランプと同じ色、同じ明るさで光ります


2号機の外観

仕様

仕様は1号機と同じです。


2号機製作までの経緯と行方

1号機はあげてしまいましたので、近々行われるオフ会やミーティングに間に合うように2号機を作らなければ!と思い、2005年4月(走行距離17.9万キロの頃)に製作し取り付けました。

そしてオフ会やミーティングでお披露目した後、メールでやりとりしていた しいぼーさんにあげることになりました。

しいぼーさんにお会いした日は、自分のクルマに付けてある2号機をその場で取り外して渡すだけのつもりでしたが、急きょ取り付けもやることになり、コードやコネクタを買いにホームセンターやカー用品店に2人で出かけました。ウェッジ球ソケットだけは売っていませんでしたので、自分のクルマから取り外してあげることにしました。


新回路の設計 1号機からの2号機への変更点など

2号機も基本的な部品を基本的な使い方で回路を組んでいますので、電気の知識のない方でも作動原理を理解すれば電子工作の勉強になると思います。

今回は1号機の回路を見直し、改良しています。

1.電解コンデンサーの低容量化

ケースの中で大部分を占めていた電解コンデンサーを小さくできるよう、トランジスタで回路を組んでみました。

電解コンデンサーは1000μFから10μFに変更し、なんと100分の1の容量で済むようになりました。ケースの中を占める割合もぜんぜん気にならないほど小さくなりました。また、充電電流が小さくなったことで、ウインカーポジションが点灯したときにノーマルポジションが一瞬暗くなるのが改善されました。

2.電源回路の改善

電源をバッテリーから引っぱるようにしたことで、ハザード終了時のウインカーポジション復帰で、ウインカーポジションが点灯したときにノーマルポジションが一瞬暗くなるのを改善しました。
1号機ではスモールから電源を引っぱっていました)

3.メンテナンス性の向上

基板を使って製作することでケースの中をスッキリさせ、メンテナンスしやすくなりました。
1号機では空中配線していました)。

ハザード終了時のウインカーポジション復帰で、左右の復帰時間のズレを半固定抵抗器(小型のボリューム)で簡単に調整できるようにしました。
1号機では設置後の調整は困難でした)

4.見え方の改善

リバースポジションに新たに10Wレッド球を使うことで、ノーマルポジションの赤味、明るさと合うようにしました。
1号機では5Wレッド球を使っていましたが、ややピンク色をしていました)


◆新回路
(ウインカー左右独立制御、ON/OFFスイッチなし)
 

先に愛車に装着し、そして、しいぼーさんに渡ったキット2号機の回路図です。1号機にあったON/OFFスイッチはありませんが、外部にリモコンスイッチなどをつないで使えるようにマイナスコントロール入力を設けています。

予め断っておきますが、この回路は自分で考えたものですので、トランジスタの使い方など間違っているかもしれません。ただちゃんと作動していますので、それで良しとしています(笑)。


[作動原理]

リレー1は電源用です。ライトスイッチをONにするとスモール電源が入力され、マイナスコントロール入力にアースをつなげると、リレーのスイッチがONとなり、バッテリーからの電源がつながります。その結果、電源がリレー2、3、4のスイッチを通り、ウインカーポジションとリバースポジションが点灯します。

リレー2は左、リレー4は右のウインカーポジション用です。

トランジスタはB(ベース)に電流を流すと、C(コレクタ)→E(エミッタ)間がスイッチをONにしたような状態になります。2SC1815を使いましたが、とくにこの部番でなくても似たような2SCタイプのトランジスタなら問題なく作動すると思います。

ウインカーが点灯すると、電解コンデンサーCに充電され、さらに抵抗器15kΩや半固定抵抗器10kΩ VRを通ってトランジスタのB(ベース)に流れます。その結果、C(コレクタ)→E(エミッタ)間が導通してリレーが作動します。リレーが作動するといままで点灯していたウインカーポジションは消灯します。

ウインカーがウインク(消灯)している間は、電解コンデンサーCからの放電電流によってリレーの作動は保持されます。

ウインカー終了時は、電解コンデンサーCの放電電流がなくなったところで、リレーの作動が停止し、元のようにウインカーポジションが点灯します。

電解コンデンサーCの放電電流がなくなるまでの時間は約1〜1.5秒です。この時間が、ウインカー終了時(最後の点灯後)からウインカーポジションが再び点灯(復帰)するまでの時間にあたります。左右のウインカーポジションがずれて点灯してしまう場合には、半固定抵抗器10kΩ VRで調整できます。

抵抗器15kΩは無くても良さそうに見えますが絶対に必要です。この抵抗器は半固定抵抗器との抵抗値の合計でウインカーポジションの復帰時間を決めているものですが、この他にトランジスタのB(ベース)電流を抑える役目もしています。この抵抗器がないとまともに12Vが印加されるため、トランジスタがすぐに壊れてしまいます。

整流器Di1は、電流の逆流防止用です。電解コンデンサーCの放電電流がウインカー電源の方へ流れていかないようにしています。これは絶対に必要です。

整流器Di2は、トランジスタの保護用です。一般にリレーのコイルに流れる電流が断ったときはスパーク状の電流が発生するため、それによってトランジスタが壊れてしまう恐れがあります。Di2をつなげることで、スパーク状の電流を吸収してくれます。Di2は安全のために入れたものであって、なくても作動に影響ありません。

リレー3は、リバースポジション用です。ATセレクトレバーを「R」にしてリバース(後退灯)が点灯すると、リレー3が作動し、いままで点灯していたリバースポジションは消灯します。ATセレクトレバーを動かしてリバース(後退灯)が消灯すると、リレー3の作動が停止し、リバースポジションは再び点灯します。


使用部品
2号機で初めて使った部品など
 

名称 購入価格 補足説明
ウェッジ球 2個

赤色 12V 10W  ポジション球
840円
(バイク用品店)

リバースポジション用。

1号機では赤色5Wのウェッジ球を使ったが、リバースポジションがややピンク色味がかっていたため、試しに10W球を買ってみたらこれがちょうど良い赤味で明るさも良好だった。

基板 在庫

今回細かい部品が多く、1号機のように空中配線するには無理があるため、基板を使うことにした。ケースに収まるように寸法をカットした。

電解コンデンサー 2個

16V 10μF
在庫
(リサイクル品)

ウインカー点滅中にウインカーポジションが点灯してしまわないように復帰時間を遅らせるために使用。

1号機では1000μFを使ったが、今回はこの容量を大幅に減らしてコンパクトにするのが最大のポイントだった。

整流器 4個 在庫(リサイクル品)

2個は電解コンデンサーに蓄えた電荷を余計な方向へ逃がさないために使用。これは必須。

あとの2個は、トランジスタの保護用。リレーのコイルに流れる電流を断ったときにスパーク状の電流でトランジスタが壊れないようにこの整流器でバイパスしている。こちらはなくても動作に影響ない。

半固定抵抗器 2個

10kΩ
在庫
(約150円)

左右のウインカーポジションの復帰時間のバランスをとるために使用。

コンデンサーの放電電流を抵抗器にも流すことで放電時間を短くする。

抵抗値が低いほど時間が短くなる。


製作過程



回路は手書きで考えて、何度も書き直す


時には仮配線でテスト


できあがった全体の回路図


実体配線図を書いて部品配置や回路パターンを決める


穴の開いた基板を利用して部品配置を決定


基板の銅箔面に油性ペンで回路パターンを書く


エッチング液(塩化第2鉄水溶液)で不要な部分の銅箔を溶かす
(油性ペンで書いた部分は液を弾くため残る)
暖めると時間を短縮できるため電気あんかを使用


シンナーなどでよく洗ったら基板のできあがり
このあと1ミリくらいの穴をあけていき、終わったら部品をハンダ付けしていく


コードを配線し、ケースに収めてラベルを貼ればキットの完成!


最後に取り付け

(しいぼーさんのシーマにて)

装着前

しいぼーさんは職業柄、慣れた手つきで内張りをはがしていました。さすがです。

装着後

配線だらけになってしまいました(笑)

 

関連ページ

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